関係詞の使い方|完全ガイド
関係詞とは、関係代名詞( who, which, that など)や関係副詞( when, where, why, how )の総称(※)で、関係詞節と呼ばれる「名詞を説明するためのカタマリ」を導く言葉だ。
※加えて「関係形容詞」と呼ばれる表現もあるが、やや発展的な内容なので、学習の順番としては後回しでOK。
ここでは、関係詞の全体像と使い方を整理していこう。
CONTENTS
基本のおさらい|先行詞と関係詞と関係詞節
関係詞を身に付ける上で、まずは次の3つの言葉を押さえておこう。
関係詞節によって修飾される名詞
関係詞:
関係代名詞や関係副の総称
関係詞節:
関係詞が作るSVのカタマリ
具体的には、それぞれ以下の図に示している通りだ。
特に、「関係詞」と「関係詞節」の区別を曖昧にしてしまうと、ボタンを掛け違えたまま関係詞を学ぶことになるので、注意が必要だ。
3つの関係代名詞|who, which, that
関係代名詞とは、関係詞節の中で「代名詞」として使われる言葉で、who, which, that の3つがもっとも基本的なものだ。
以下のページでは、
・who, which, that の使い方
・関係代名詞の「主格」「所有格」「目的格」
・関係代名詞の省略
などについて詳しく学ぶことができる。
4つの関係副詞|when, where, why how
関係副詞とは、関係詞節の中で「副詞」として使われる言葉で、when, where, why, how の4つがある。
以下のページでは、
・関係副詞と関係代名詞の違い
・when, where, why, how の使い方
などについて詳しく学ぶことができる。
関係代名詞 what
関係代名詞 what は「〜すること・もの」という意味を持つ表現で、他の関係詞とは違って名詞節を作る。
(彼がやったことは法律に違反する。)
(君の言っていることはわかったよ。)
文構造を理解するためには、what を “the thing(s) which” に置き換えて考えるのがオススメだ。
とてもよく使われる表現なので、以下のページで詳しく学んでおこう。
関係詞の2つの使い方
関係代名詞の who と which、関係副詞の when と where には、制限用法(限定用法)と呼ばれる使い方と、非制限用法(継続用法)と呼ばれる使い方がある。
制限用法(限定用法)
制限用法とは、不特定の名詞の中から「こういう特徴のものだよ」と先行詞を特定するときの関係詞の使い方のことだ。
・不特定の名詞の中から先行詞を特定するイメージ
・関係詞節の直前にカンマ(,)を置かない
(それが大したことではないと考える人もいる。)
(何か達成感を与えてくれることをしたい。)
非制限用法(継続用法)
非制限用法とは、(わざわざ修飾語を用いなくても)すでに特定されている名詞(先行詞)についての補足説明をするときの関係詞の使い方のことだ。
・すでにわかっている名詞への補足説明をするイメージ
・関係詞節の直前にカンマ(,)を置く
(午後に同僚のジョンと会う予定なんだ。彼はプログラマーなんだけどね。)
(毎日それで仕事をしているんだけど、私のノートパソコンは新しいバッテリーが必要みたい。)
前置詞+関係代名詞
関係代名詞が前置詞の目的語Oの場合には、“with whom” や “in which” のように「前置詞+関係代名詞」という語順になることもある。
(何でも話せる友達を持とう。)
(生まれた環境が私たちを決めるわけではない。)
「 “in which = where” でしょ?」と表面的に理解してしまっているケースも多いので、以下のページでボタンのかけ違いがないか確認しておこう。
複合関係詞とは?
複合関係詞とは、先行詞の意味を含む関係詞のことだが、一般的には「接尾語として -ever が添えられた関係詞」を指す場合が多い。
3つの複合関係詞代名詞
複合関係代名詞には、whoever, whichever, whatever の3つがある。名詞節を作る場合と副詞節を作る場合で意味が変わってくるので、ここまでの基礎を踏まえて、しっかり押さえておこう。