関係詞の使い方・完全ガイド

英文法関係詞
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関係詞とは、関係代名詞( who, which, that など)や関係副詞( when, where, why, how )の総称(※)で、関係詞節と呼ばれる「名詞を説明するためのカタマリ」を導く言葉だ。

※加えて「関係形容詞」と呼ばれる表現もあるが、わりと発展的な内容なので、学習の順番としては後回しでOK。

ここでは、関係詞の全体像と使い方を整理していこう。

CONTENTS

基本のおさらい|先行詞と関係詞と関係詞節

関係詞を身に付ける上で、まずは次の3つの言葉を押さえておこう。

先行詞
関係詞節によって修飾される名詞

関係詞
関係代名詞や関係副の総称

関係詞節
関係詞が作るSVのカタマリ

具体的には、それぞれ以下の図に示している通りだ。

先行詞とは?

特に、「関係詞」と「関係詞節」の区別を曖昧にしてしまうと、ボタンを掛け違えたまま関係詞を学ぶことになるので、注意が必要だ。

3つの関係代名詞|who, which, that

関係代名詞とは、関係詞節の中で「代名詞」として使われる言葉で、who, which, that の3つがもっとも基本的なものだ。

以下のページでは、

・who, which, that の使い方
・関係代名詞の「主格」「所有格」「目的格」
・関係代名詞の省略

などについて詳しく学ぶことができる。

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関係代名詞の省略

なお、関係代名詞の目的格(他動詞や前置詞の目的語Oになっている関係代名詞)は、カジュアルな文脈では省略することがよくある。

That's the movie (which/that) we watched on our first date.

(それは私たちが最初のデートで観た映画です。)

※ここでの which/that は目的格(他動詞 watched の目的語O)

「関係代名詞の省略に気付けるかどうか」は「英語の意味を正しく理解できるかどうか」に直結するので、丁寧に学んでおこう。

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4つの関係副詞|when, where, why how

関係副詞とは、関係詞節の中で「副詞」として使われる言葉で、when, where, why, how の4つがある。

以下のページでは、

・関係副詞と関係代名詞の違い
・when, where, why, how の使い方

などについて詳しく学ぶことができる。

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関係代名詞 what

関係代名詞 what は「〜すること・もの」という意味を持つ表現で、他の関係詞とは違って名詞節を作る。

What he did is against the law.
(彼がやったことは法律に違反する。)
I get what you’re saying.
(君の言っていることはわかったよ。)

文構造を理解するためには、what を “the thing(s) which” に置き換えて考えるのがオススメだ。

とてもよく使われる表現なので、以下のページで詳しく学んでおこう。

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what we call(いわゆる)

また、関係代名詞 what を使った慣用表現として、what we call(いわゆる)の意味と文構造をしっかりと押さえておこう。日常会話でも文法問題でも頻出の表現だ。

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関係詞の2つの使い方

関係代名詞の who と which、関係副詞の when と where には、制限用法(限定用法)と呼ばれる使い方と、非制限用法(継続用法)と呼ばれる使い方がある。

制限用法(限定用法)

制限用法とは、不特定の名詞の中から「こういう特徴のものだよ」と先行詞を特定するときの関係詞の使い方のことだ。

制限用法(限定用法)

・不特定の名詞の中から先行詞を特定するイメージ
・関係詞節の直前にカンマ(,)を置かない

There are people who think it is not a big deal.
(それが大したことではないと考える人もいる。)
I want to do something which gives me a sense of achievement.
(何か達成感を与えてくれることをしたい。)

非制限用法(継続用法)

非制限用法とは、(わざわざ修飾語を用いなくても)すでに特定されている名詞(先行詞)についての補足説明をするときの関係詞の使い方のことだ。

非制限用法(継続用法)

・すでにわかっている名詞への補足説明をするイメージ
・関係詞節の直前にカンマ(,)を置く

I’m meeting with my colleague John this afternoon, who is a coder.
(午後に同僚のジョンと会う予定なんだ。彼はプログラマーなんだけどね。)
My laptop, with which I work every day, needs a new battery.
(毎日それで仕事をしているんだけど、私のノートパソコンは新しいバッテリーが必要みたい。)

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前置詞+関係代名詞

関係代名詞が前置詞の目的語Oの場合には、“with whom” や “in which” のように「前置詞+関係代名詞」という語順になることもある。

Have friends with whom you can talk about anything.
(何でも話せる友達を持とう。)
The circumstances in which we are born doesn't define us.
(生まれた環境が私たちを決めるわけではない。)

「 “in which = where” でしょ?」と表面的に理解してしまっているケースも多いので、以下のページでボタンのかけ違いがないか確認しておこう。

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連鎖関係代名詞(発展)

連鎖関係代名詞とは、本質的には、that 節の中の名詞に由来する関係代名詞のことだが、説明を簡単にするために、“I think” や “you believe” などが挿入された関係代名詞だと言われることもある。

She is the person who I think has decisiveness.

(彼女は私が決断力があると思う人です。)

こうした連鎖関係代名詞を「難しい」と捉えるのか、それとも「基礎の積み重ねに過ぎない」と捉えるのかは、学習の段階や姿勢にもよると思うが、いずれにしても、日常会話や文法問題などで頻出の表現なので、理解を進めておこう。

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複合関係詞(発展)

複合関係詞とは、先行詞の意味を含む関係詞のことだが、一般的には「接尾語として -ever が添えられた関係詞」を指す場合が多い。

3つの複合関係詞代名詞

複合関係代名詞には、whoever, whichever, whatever の3つがある。名詞節を作る場合と副詞節を作る場合で意味が変わってくるので、ここまでの基礎を踏まえて、しっかり押さえておこう。

- 詳しく学ぶ -

  • whoever の2つの意味と使い方
  • whichever の2つの意味と使い方
  • whatever の2つの意味と使い方