英文法の基礎(品詞と文型)|総まとめ

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このページでは、英文法(語順のルール)の基礎である「品詞」や「文型」について、その学習手順やポイントを「5つのステップ」にしてまとめている。

英文法(語順のルール)に自信がない場合や、基礎を身に付けたい場合には、見出しを流し読みするだけでも全体像が掴めるかもしれない。

CONTENTS

1. 「自動詞と他動詞の違い」を理解する

「英文法が大切なのはわかってるけど、何から始めたらいいかわからない!」という場合には、まずは「自動詞と他動詞の違い」を理解するところから始めるのがオススメだ。

なぜなら、日本語では「自動詞と他動詞の違い」がそれほど意識されていないのに対して、英語では「自動詞と他動詞の違い」が多くの表現に影響を及ぼしているから。

以下のページでは、「 look と watch の違い」や「自動詞と他動詞の見分け方」などについて解説しているので、興味を持ったタイミングで学んでみてほしい。

- 詳しく学ぶ -

  • 【動画】look と watch の本当の違い
  • 自動詞と他動詞の決定的な違い
  • 一生使える! 自動詞と他動詞の見分け方
  • 2. 「品詞」と「文の要素」の違いを知る

    「自動詞と他動詞の違い」が理解できたら、次に押さえておきたいのは「品詞」と「文の要素」の違いだ。

    両者は同時に扱われることが多く混同されがちだが、そこには明確な区別がある。

    品詞

    ・他の部分との「繋がり」を表すもの
    ・名詞、助動詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、間投詞の8つ

    ※英語学習ボックスでは、代名詞(he, she, they, it など)は「名詞」の一種、冠詞(a, the)は「形容詞」の一種として扱っている。

    文の要素

    ・英語の「語順」を表すための記号
    ・S(主語)、V(述語動詞)、O(目的語)、C(補語)、M(修飾語)の5つ

    それぞれの意味や働きは次の項目で押えるとして、まずは「品詞」と「文の要素」は別のものだということを知っておこう。

    そうすることで、英文法の理解が捗るようになる。

    - 詳しく学ぶ -

  • SVOC(文の要素)とは? 品詞との決定的な違い
  • 3. それぞれの「品詞の働き」を覚える

    「『品詞』と聞くだけで頭がクラクラする……」という人も最初は多いかもしれないが、品詞の働きこそ英文法(語順のルール)の根幹だ。

    自動詞と他動詞の違いがわかっていれば、不定詞や関係詞を理解しやすくなるし、副詞の働きがわかっていれば、関係副詞や分詞構文を理解することも容易い。

    スポーツやゲームを始める前に「ルール」をある程度覚えるのと同じように、英語の学習を始める前には「品詞の働き」をいくつか頭に入れておこう。

    (1) 名詞の働き(5つ)

    名詞( ball, person, dream など)には、次の5つの働き(使い方)がある。

    1. 主語Sになる
    2. 補語Cになる
    3. 他動詞の目的語Oになる
    4. 前置詞の目的語Oになる
    5. 前の名詞を同格的に修飾する(Mになる)

    具体的には、以下のページで学んでいこう。

    - 詳しく学ぶ -

  • 英語の名詞の5つの使い方
  • (2) 形容詞の働き(2つ)

    形容詞( beautiful, easy, happy など)には、次の2つの働き(使い方)がある。

    1. 名詞を修飾する(Mになる)
    2. 補語Cになる

    具体的には、以下のページで学んでいこう。

    - 詳しく学ぶ -

  • 英語の形容詞の2つの使い方|副詞との違いとは?
  • (3) 副詞(4つ)

    副詞( fast, really, very など)に次の4つの働き(使い方)がある。

    1. 動詞を修飾する(Mになる)
    2. 形容詞を修飾する(Mになる)
    3. 副詞を修飾する(Mになる)
    4. 文全体を修飾する(Mになる)

    具体的には、以下のページで学んでいこう。

    - 詳しく学ぶ -

  • 英語の副詞の4つの働き|形容詞との違いとは?
  • (4) 動詞

    英語の動詞は自動詞と他動詞に分けられる。

    自動詞:
    動詞の意味に「を」を含まず、目的語Oを必要としない動詞

    他動詞:
    動詞の意味に「を」を含み、目的語Oを必要とする動詞

    冒頭でも触れたように、自動詞と他動詞の違いは英文法(語順のルール)を理解できるかどうかの分岐点なので、早い段階でしっかりと理解しておこう。

    - 詳しく学ぶ -

  • 【動画】look と watch の本当の違い
  • 自動詞と他動詞の決定的な違い
  • 一生使える! 自動詞と他動詞の見分け方
  • (5) 助動詞

    will(〜するだろう)、may(〜するかもしれない)、can(〜できるだろう)など、色々な助動詞があるが、基本的には、助動詞は動詞に「推量(〜だろう)」の意味を付け加える言葉だ。

    (6) 前置詞

    前置詞は、後ろに名詞を従えて「前置詞+名詞」というカタマリ(前置詞句)を作る。前置詞句は「形容詞句」または「副詞句」として働く。

    前置詞句が「形容詞句」になる例

    The temperature in my room is so warm.
    (私の部屋の温度はとても暖かい。)
    → in my room が名詞 temperature を修飾

    The result is of no importance.
    (結果は重要ではない。)
    → of no importance が補語C

    前置詞句が「副詞句」になる例

    She is sleeping in my room.
    (彼女は私の部屋で寝ている。)
    → in my room が述語動詞 is sleeping を修飾

    補足:句と節の違い

    なお、句(く)・節(せつ)とは、それぞれ次のようなものだ。

    句:単語二語以上のカタマリで、SVの形が「ない」もの
    節:単語二語以上のカタマリで、SVの形が「ある」もの

    前置詞の後ろにはSVは来ないので、「前置詞節」とは言わずに「前置詞句」と言う。

    (7) 接続詞

    接続詞には「等位接続詞」と「従位(従属)接続詞」の2種類ある。

    等位接続詞

    and, but, or, so, for の5つ。同じ品詞や文の要素、似たような意味を繋ぐ。

    and(〜と/そして)

    It’s a waste of time and money.
    (それは時間とお金の無駄だ。)

    I said “No” and explained why.
    (私は「ノー」と言って、その理由を説明した。)

    but(しかし)

    Here are 6 simple but effective steps on how to fix a broken relationship
    (ここには壊れた関係を修復するためのシンプルだが効果的な6つの方法がある。)

    I emailed her, but she never wrote back.
    (彼女にメールをしたが、返事はなかった。)

    or(または/そうでなければ/すなわち)

    Please contact me by email or phone call.
    (メールか電話でご連絡ください。)

    Take the risk or you’ll lose the chance.
    (リスクを取ろう。そうでないと、チャンスを失う。)

    His autobiography, or rather his memoirs, will be published soon.
    (彼の自伝、すなわち(言い換えるなら)回顧録がもうすぐ出版される。)

    so(それで、だから)

    The cafe was crazy busy, so I came back home.
    (カフェがすごく混んでいたので、家に帰ってきた。)

    for((書き言葉で)というのも、なぜなら)

    Avoid flatterers, for they are thieves in disguise.
    (お世辞を言う人には近寄るな。なぜなら、彼らは皮を被った泥棒だからだ。)

    従位接続詞(従属接続詞)

    後ろにSVを従えて「接続詞 + SV」というカタマリ(従位節(従属節))を作る。従位節(従属節)の多くは副詞節として働くが、中には名詞節や形容詞節を作るものもある。

    従属節が「副詞節」になる例

    I will not buy the game because I have little time to play it.
    (遊ぶ時間がほとんどないので、そのゲームを買うつもりはない。)
    → 述語動詞 will not buy を修飾している。

    When I lived in Japan, people were constantly wearing masks in public before COVID.
    (日本に住んでいたとき、コロナ時代の前から人はマスクを着けていた。)
    → 述語動詞 were wearing を修飾している。

    Although it seems difficult to believe, there is a light at the end of the tunnel.
    (信じるのは難しいかもしれないが、トンネルの出口には光がある。)
    → 主節の内容(文全体)を修飾している。

    従属節が「名詞節」になる例

    I believe that I can be happy.
    (自分が幸せになれると信じている。)
    → 他動詞 believe の目的語Oになっている。

    Please tell me whether/if you agree with his statement.
    (彼の言っていることに賛成かどうか、教えてください。)
    → 他動詞 tell の直接目的語O(後述)になっている。

    従属節が「形容詞節」になる例

    I respect a person who keeps their words.
    8私は言ったことを守る人が好きだ。)
    → 名詞 person を修飾している。

    It looks like you don’t know what you are doing.
    (あなたは自分が何をしているかわかっていないように見える。)
    → 自動詞 looks(に見える)の補語Cになっている。

    (8) 間投詞

    驚きや悲しみなどの感情を表す一言で、他の単語と文法的な繋がりを持たない言葉。“Ah-ha(ふーん)” や “Ouch!(痛っ!)” など。そのため、文法力(語順を理解する力)を身に付ける上では、重要度は低い。

    4. それぞれの「文型」の特徴を知る

    品詞の働きをある程度理解したら、次は文型(語順)を押さえよう。英語には次の5つの文型がある。

    第1文型(SV)

    「SがVする」という意味のシンプルな文型。述語動詞Vを説明する修飾語Mが添えられることも多い。

    She is sleeping in my room.
    (彼女は私の部屋で寝ている。)

    I worked in this building when I was in my teens.
    (私は十代のときにこのビルで働いていた。)

    第2文型(SVC)

    「SはCだ」「SはCになる」など、主語Sの状態を表すときに使う文型。

    第2文型(SVC)を作る動詞

    ・状態を表す動詞( be, keep, remain など)
    ・状態の変化を表す動詞( become, get, turn など)
    ・五感を表す動詞( look, sound, taste など)

    「状態」を表す第2文型(SVC)

    Honestly, I am a person who hates small talk.
    (正直に言うと、私は雑談が好きではない人間だ。)

    She kept silent while eating.
    (彼女は食事中黙ったままだった。)

    「状態の変化」を表す第2文型(SVC)

    The light turned off when I was in the middle of my shower.
    (シャワーを浴びていたら電気が消えた。)

    Unfortunately something went wrong with my phone.
    (残念なことに携帯電話の調子が悪くなった。)

    「五感」を表す第2文型(SVC)

    This tastes so good.
    (これはすごく美味しい。)

    What you are saying sounds strange.
    (あなたの言っていることは奇妙に聞こえる。)

    第3文型(SVO)

    他動詞を使った文型の中で最もシンプルな文型で、「SはOをVする」という意味。

    目的語Oには、純粋な名詞(dog や dream など)の他に、

    ・名詞的用法の不定詞
    ・動名詞
    ・that 節
    ・間接疑問文
    ・関係代名詞 what が導く名詞節

    が表現されることもあるのがポイント。

    「名詞的用法の不定詞」が目的語O

    I totally forgot to tell you about that.
    (君にそのことを伝えるのをすっかり忘れてたよ。)

    「動名詞」が目的語O

    Do you remember coming here two years ago?
    (二年前、ここへ来たのを覚えてる?)

    「 that 節」が目的語O

    He confessed that he had met someone else that night.
    (彼は、その夜他の誰かと会っていたということを白状した。)

    「間接疑問文」が目的語O

    Do you know how he has overcome the problem?
    (彼がどうやってその問題を乗り越えたのか、ご存知ですか?)

    「関係代名詞 what が導く名詞節」が目的語O

    I understood what you said.
    (あなたの言うことはわかったよ。)

    第4文型(SVOO)

    第4文型(SVOO)を作る動詞は授与動詞(じゅよどうし)と呼ばれ、「人」に「もの・こと」を「与える」という意味を持つ。

    第4文型(SVOO)を作る代表的な動詞

    give, buy, teach, tell, pass, show など

    Just give me a chance to show you my love.
    (あなたに私の愛を示すチャンスをください。)

    My dad bought me this for my birthday.
    (お父さんが誕生日にこれを買ってくれた。)

    Just tell me the truth even if it hurts me.
    (本当のことを言ってよ。私が傷つくとしても。)

    ちなみに、一つ目の目的語O(人)を間接目的語、二つ目の目的語O(もの・こと)を直接目的語という。

    - 詳しく学ぶ -

  • 第4文型(SVOO)とは? 動詞の一覧と例文まとめ
  • 第4文型(SVOO)から第3文型(SVO)への書き換え|to と for の使い分け
  • 第5文型(SVOC)

    「SはOがCである(OがCする)のをVする」という意味の文型で、主語-述語の関係が2箇所(SがVする/OがCである(OがCする))にある。

    第5文型(SVOC)を作る代表的な動詞

    make, have, keep, find, see, hear, など

    Don't love the person who looks beautiful, love the person who makes your life beautiful.
    (見た目が美しい人ではなく、あなたの人生を美しくしてくれる人を愛しなさい。)

    I found it difficult to forget the relationship I built for eight years.
    (8年間も培ってきた関係を忘れるのは難しいと気付いたよ。)

    I heard her walking around in the living room.
    (彼女がリビングを歩いているのが聞こえた。)

    第5文型(SVOC)の補語Cの位置には、純粋な形容詞(beautiful や difficult)の他に、

    ・形容詞的用法の不定詞
    ・分詞(現在分詞、過去分詞)
    ・前置詞句

    が表現されることもあるのがポイント。

    - 詳しく学ぶ -

  • 第5文型(SVOC)のたった1つのポイント|例文も全パターンあり
  • 5. 「品詞」と「文型」を理解した上で、具体的な文法単元を学習する

    穴の開いた風船にいくら息を吹き込んでも意味がないのと同じように、どんなに正しい練習も順番を間違えると逆効果だ。

    英文法(語順のルール)を身に付けるとしたら、「品詞」や「文型」を理解した上で、「不定詞」「動名詞」「分詞」「関係詞」といった単元や表現を学ぶのがオススメだ。