今さら聞けない第4文型SVOO!英文法の基礎をもう一度

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多くの人が敬遠しがちな「文型」というものが、実は非常に便利な「和訳のテンプレート」であることは、これまでにも何度か述べてきた。

※参考記事:5文型は和訳のテンプレートだ!

今日は、その文型の中でも、「人+物・事」という語順の第4文型SVOOにフォーカスしてみよう。

第4文型SVOOの基本を確認すると共に、受験生や社会人に役立つ、一歩踏み込んだ話をしていくので、ぜひものにしてほしい。

「人+物・事」という語順の第4文型SVOO

第4文型SVOO-1


I bought her an iPhone case.
私は彼女にiPhoneケースを買ってあげた。
 
My father gave me a book on psychology.
父さんは僕に、心理学に関する本をくれた。


 
第4文型SVOOでもっともシンプルかつ有名な形は、この形だろう。「人+物」という語順を取っている。

このように、第4文型SVOOをつくる動詞は、人にモノや情報などを与える動詞ということで授与(じゅよ)動詞と呼ばれている。

さらに文法用語にこだわりたい人は、1つ目の目的語(人)を間接目的語、2つ目の目的語(物)を直接目的語と言うので、併せて知っておこう。

間接目的語は「物」とは限らない

第4文型SVOO-2

第4文型SVOOの目的語というと、「本」や「カバン」などの具体的な「物」がイメージされがちだが、そうとは限らない。

that節や間接疑問文などの名詞節が目的語としてやって来ることもよくあるので、意識しておこう。


He told me that life is an attitude.
彼は私に「人生は姿勢次第だということ」を教えてくれた。
 
I asked her why she was so angry.
私は彼女に「どうしてそんなに怒っているのか」を聞いた。


 
なお、「間接疑問文って何?」という人は、以下の記事を参考にしてほしい。

※参考記事:that節の親戚!?間接疑問文で初心者が知っておくべき2つのポイント

第4文型SVOOもどきの重要表現

第4文型SVOOを導く動詞には、give, buy, teach, tell, send, pass など様々あるが、そのすべてに共通しているのは「(物や情報を)与える」という意味合いだ。

だが、「与える」という意味を持っているすべての動詞が、純粋な第4文型SVOOを導けるわけではない。

そこで続いては、第4文型SVOOを導きそうで導けない重要な動詞について見てみることにしよう。

1. 供給のwithを用いた表現

第4文型SVOO-3


We provide our customers with the tools they need to keep their data secure.
私たちは顧客に、彼らがデータを安全にしておくために必要なツールを提供します。
 
Some companies supply their employees with iPads.
従業員にiPadを支給している会社もある。


 
こういったprovideやsupplyは、「(人)に(物)を供給する」、つまり「与える」という意味を持ってはいるが、「人+物」という純粋な第4文型SVOOを導くことはできない。

「人」と「物」の間にワンクッション、前置詞のwithが必要なのだ。このときのwithを供給のwithと呼び、その後ろには「供給されるもの」がやって来る。

※参考記事:英語が苦手な原因はこれ!知らなきゃヤバい、前置詞12選

けれども逆に、こういった前置詞withに惑わされることはない。むしろ、「前置詞のwithが置かれてはいるけど、大体の語順や意味合いは第4文型SVOOと大差ないな!」という感覚を持っておこう。

ちなみに、以下が供給のwithと共に用いる動詞の代表例。こういったものは、知識としてしっかり備えておきたい。

provide A with B/A(人)にB(物)を供給する
supply A with B/A(人)にB(物)を供給する
equip A with B/A(人)にB(物)を備え付ける
furnish A with B/A(家)にB(家具)を備え付ける
present A with B/A(人)にB(物)を贈る
endow A with B/A(人)にB(才能など)を授ける

2. 分離のofを用いた表現

第4文型SVOO-4


Worrying deprived me of sleep last night.
昨晩は心配事が私から睡眠を奪った。
(昨夜は心配事で寝られなかった。)
 
The man robbed the woman of her jewelry.
男はその女性から宝石を奪った。


 
robやdepriveは「(人)から(物)を奪う」という意味を持っていて、前置詞のofと共に用いられる。このときのofは分離のofと呼ばれ、ofの後ろには「分離されるもの」がやって来る。

※参考記事:英語が苦手な原因はこれ!知らなきゃヤバい、前置詞12選

「奪うんでしょ?どこが第4文型やねん!」と、関西勢からは鋭いツッコミをいただきそうだが、まあ聞いてほしい。

確かに意味合いこそ「与える」とは真逆だが、前置詞のofを挟んで「人+物」という語順になっている。

rob A of B や deprive A of B は、まさに「裏第4文型」とも呼べる表現だ。単なる熟語として覚えるのではなく、こうやって文型と関連付けて整理すると、頭に残りやすいと思う。

なお、以下が分離のofと共に用いる動詞の代表例。文法問題でよく出てくるものばかりなので、併せて押さえておこう。

rob A of B/A(人)からB(金品など)を奪う
deprive A of B/A(人)からB(権利・能力など)を奪う
relieve A of B/A(人)からB(負担など)を取り除く
cure A of B/A(人)のB(病気)を治す

さいごに

いかがだっただろう。

第4文型SVOOは基本的な文構造だが、それを幹とした重要な表現がいくつかあることがわかったと思う。

今日の話を通して、文型という基本的なシステムを知っておけば、英語の勉強がかなりスムーズに進むことが伝われば幸いだ。
 

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