第4文型(SVOO)とは? 動詞の一覧と例文まとめ

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第4文型(SVOO)は「人にもの(こと)を与える」というニュアンスを持つ文型だ。

第4文型(SVOO)を作る動詞はそう多くないので、ここでは、どんな動詞が第4文型(SVOO)を作るのか、例文を交えながら学んでみよう。

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第4文型(SVOO)の特徴

第4文型(SVOO)とは「人にもの(こと)を与える」というニュアンスを持つ文型で、目的語Oが二つ続くという特徴がある。

一つ目の目的語O(間接目的語/以下 O1)には「人」、二つ目の目的語O(直接目的語/以下 O2)には「もの」や「こと(事柄)」が表現される。

He gave me flowers.
(彼は私に花をくれたの。)

O1(人):me
O2(もの):flowers

I bought him this shirt.
(彼にこのシャツを買ってあげたんだ。)

O1(人):him
O2(もの):this shirt

Just tell me the truth.
(いいから本当のことを教えてよ。)

O1(人):me
O2(こと):the truth

that 節や間接疑問文がO2になることもある

なお、O2(直接目的語)は、必ずしも純粋な名詞( flowers や this shirt など)とは限らない。

場合によっては、名詞節(大きな名詞のカタマリ)の代表である that 節間接疑問文がO2になることもある。

that 節がO2(直接目的語)

Show me that you love me through your actions.
(私を愛してるってことを行動で示してよ。)

O1(人):me
O1(こと):that you love me

間接疑問文がO2(直接目的語)

Tell me why you are so angry.
(どうしてそんなに怒っているのか教えてよ。)

O1(人):me
O2(こと):why you are so angry

なお、間接疑問文について不安があれば、以下のページがお役に立てるかもしれない。

第4文型(SVOO)を作る動詞と例文

第4文型(SVOO)を作る動詞は、英単語全体から考えるとそう多くはないので、どんな動詞が第4文型(SVOO)を作るのか、例文を交えながら学んでみよう。

「ある動詞が第何文型を作るのか?」を押さえておくと、英文を組み立てたり、意味を理解したりするのが楽になるので、ぜひ参考にしてほしい。

なお、第3文型(SVO)に書き換えるときのことを考えて、

・give 型(第3文型(SVO)では to を使うもの)
・buy 型(第3文型(SVO)では for を使うもの)
・その他の型(bring, ask, deny など)

に分けて整理していこう。

1.「give 型」の動詞と例文

第3文型(SVO)に書き換える(言い換える)ときに to を使う「give 型」の動詞には、

・相手がいないと、その動作ができない
・相手に届くこと(結果)をイメージした動詞

といった特徴がある。

cause(引き起こす)

I just want a job that doesn’t cause me any stress.
(ストレスのない仕事がほしい。)

do(利益・被害を与える)

It will do you good to be open to possibilities.
(あなたのためになると思うよ、可能性に対してオープンでいることは。)

※ここでの good は「利益」という意味の名詞。

Every cigarette does you harm.
(どんなタバコもあなたに害を与える。)

※ここでの harm は「被害」という意味の名詞。

feed(食べ物を与える)

Feed your body what it needs to be healthy.
(健康になるために必要なものを体に与えなさい。)

give(与える)

Could anyone give me some advice on it?
(どなたかそのことについて、私にアドバイスをいただけませんか?)

hand(手渡す)

I handed him my house key.
(私は彼に家の鍵を渡した。)

lend(貸す)

I’ll lend you the money if you need it.
(必要ならお金を貸すよ。)

offer(提供する)

Visit your nearest branch and we will offer you our best quality services.
(お近くの支店に行ってみてください。あなたに最高品質のサービスをご提供します。)

pass(渡す)

Pass me the salt, please?
(塩取ってもらえる?)

pay(支払う)

You haven't paid me back the money you owe me.
(私に借りているお金をまだ返してもらってないよ。)

promise(約束する)

I’ll promise you this; I’ll stand by you forever.
(あなたにこれを誓うよ。ずっとそばにいるって。)

sell(売る)

I sold him my old PC for 100 dollars.
(古いパソコンを彼に100ドルで売った。)

send(送る)

If you are interested, please send me an eMail.
(もし興味があれば、メールを送ってください。)

show(示す)

I can’t wait to show you my new nails.
(早くあなたに新しい爪を見せたい。)

teach(教える)

I can teach you how to use it if you want.
(もしよければ、それの使い方をお教えできますよ。)

tell(伝える)

Did you tell her that?
(それ、彼女に言ったの?)

write(手紙を書いて送る)

I wrote her a letter to say how thankful I am.
(彼女に手紙を送ったんだ。感謝の気持ちを伝えるためにね。)

mean(わざと危害を及ぼす)

I am so sorry for this. I didn’t mean you any harm.
(本当にごめんなさい。わざとではないのです。)

2.「buy 型」の動詞と例文

第3文型(SVO)に書き換える(言い換える)ときに for を使う「buy 型」の動詞には、

・相手がいなくても、その動作ができる
・行為そのもの(過程)をイメージした動詞

といった特徴がある。

bake(焼いてあげる)

I’ve just baked you your favorite cake.
(あなたが好きなケーキを焼いたところよ。)

book(予約してあげる)

Send your details in chat. I’ll book you a ticket to Italy.
(詳細をチャットで送ってよ。イタリアへのチケット、予約してあげる。)

buy(買ってあげる)

I’ll buy her a ring this year.
(今年は彼女に指輪を買ってあげるんだ。)

brew(淹れてあげる)

I’ll brew you a cup of coffee.
(コーヒーを淹れてあげるよ。)

choose(選んであげる)

Can you please choose me a good one?
(良さそうなものを選んでもらえませんか?)

cook(作ってあげる)

Thank you for cooking me a gorgeous meal tonight.
(今日はご馳走を作ってくれてありがとう。)

find(見つけてあげる)

I'll find you the link and send it tomorrow.
(そのリンクを見つけて、明日送るよ。)

leave(残しておく、置いておく)

He left me some chocolate covered strawberries!
(彼がチョコレートでコーティングされたイチゴを置いておいてくれた!)

make(作ってあげる)

I can definitely make you a great logo.
(きっと素晴らしいロゴをお作りできると思います。)

read(読んであげる)

Every night I read my daughter a book before bed.
(毎晩寝る前に娘に本を読んであげているの。)

sing(歌ってあげる)

I want to hear you sing me the song.
(あなたがその歌を歌ってくれるのを聞いてみたい。)

3.「その他の型」の動詞と例文

bring(持っていく)

Next time, I'll bring you some donuts.
(次はドーナッツを持っていくよ。)

※第3文型(SVO)に書き換えるときは、to/for どちらでも可。

ask(尋ねる)

Feel free to ask me any questions you have.
(質問があれば気軽に聞いてください。)

※第3文型(SVO)にはあまり書き換えない。
※書き換えるとしたら、“ask any question to/of me”

deny(与えない)

You don't have to deny yourself what you like.
(好きなものを自分に与えない必要はないよ。)

※「与える」の否定的な意味の動詞。
※第3文型(SVO)に書き換えるときは、to を使う。

第3文型(SVO)への書き換え(言い換え)

第4文型(SVOO)は、前置詞の to や for を使って、第3文型(SVO)で表現することもできる。

to と for の使い分けや、第4文型(SVOO)と第3文型(SVO)のニュアンスの違いについて、興味があれば以下のページを参考にしてほしい。

さいごに「文型がわかれば英語が正確になる」

ここでは第4文型(SVOO)を作る代表的な動詞について、例文を交えて学んだ。

第4文型(SVOO)に限らず、文型がわかれば、英文を組み立てたり、意味を理解したりするのが楽になるので、ぜひ他の文型も押さえておこう。

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