これで解決!使役動詞とは|make, have, let, get の違いと使い方

英文法不定詞その他重要表現
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使役動詞とは?

使役動詞とは「人に〜させる」という意味を持つ動詞のうち、原形不定詞(to がない不定詞)と一緒に使う make, have, let のことだ。

もちろん、「どんな動詞を使役動詞として扱うのか?」についてはいくつかの解釈があるが、上記のように理解しておくと、知識を体系化しやすいのでオススメだ。

ここでは、「人に〜させる」という意味を持つ動詞を「使役動詞」と「使役動詞もどき」に分けて考えることで、英文法の知識を整理していこう。

この記事を読んで得られること

  • 使役動詞の特徴がわかる
  • 使役動詞と他の動詞の共通点がわかる
  • 使役動詞についての知識を体系化できる

使役動詞とは

参考書や授業によっては、「人に〜させる」という意味を持つ動詞をすべて使役動詞だと扱っている場合もあるが、それだと少々定義が広くて混乱を招きやすい。

make, have, let に加えて、get だけならまだしも、force(人に力づくで〜させる)や compel(人に圧力によって〜させる)、oblige(人にルールによって〜させる)など、「人に〜させる」という意味を持つ動詞はたくさんあるからだ。

そこで、英文法の知識をスッキリとまとめるなら、「人に〜させる」という意味を持つ動詞のうち、原形不定詞(to がない不定詞)と一緒に使う make, have, let の3つを使役動詞だと押さえておくのがオススメだ。

なお、原形不定詞について学びを深めるなら、以下のページがお役に立てるだろう。

※ご参考:
原形不定詞を使う5つの表現 >>

make, have, let の違い

使役動詞 make, have, let の基本的な違いは、強制力の違いで、make > have > let の順に強制力が弱くなる。

make:
人に(無理やり)〜させる

 

have:
人に(やって当然のこと)〜させる(してもらう)

let:
人に(やりたいことを自由に)〜させる

Don’t make me to say it twice.
2回も言わせないでよ。
I had a professional photographer to take that picture.
私はプロのカメラマンにその写真を撮ってもらった。
Please let me to know your availability.
ご都合の良いときを教えてください。

なお、これらの英文では、「人」と「原形不定詞」の間には「主語−述語の関係」が成り立っていて、使役動詞は第5文型(SVOC)を作る他動詞だということがわかる。

第5文型(SVOC)の理解に不安があれば、以下のページを参考にしてほしい。

※ご参考:
第5文型(SVOC)のたった1つのポイント
例文も全パターンあり >>

受動態にできるのは make だけ

使役動詞(make, have, let)を使った表現のうち、受動態にできるのは make を使った表現だけで、その場合には、原形不定詞(do)は普通の不定詞(to do)で表現される。

My father made me clean my room.
↓ 受動態にすると……
I was made to clean my room by my father.

get は使役動詞もどき

get や force, compel, oblige なども「人に〜させる」という意味を持つが、使役動詞(make, have, let)とは違い、これらは普通の不定詞(to do)と一緒に使われる。

使役動詞(make, have, let)と区別するために、これらは「使役動詞もどき」だと押さえておこう。

get と have の違い

強制力としては、get は have に近い中立的な感じだが、使役動詞の have が「やって当然のことをしてもらう」という感覚だったのに対して、get は「お願いして〜してもらう」という感覚だ。

I got him to translate it into English.
私は彼にそれを英語に訳してもらった。

force, compel, oblige の違い

強制力としては、force > compel > oblige の順に弱くなるイメージ。

force:
人に(力づくで、意に反して)〜させる

 

compel:
人に(目に見えない圧力によって)〜させる

oblige:
人に(ルールによって)〜するよう義務付ける

Unfortunately bad weather forced us to change our plans.
残念なことに悪天候で予定を変更させられた。
They compelled him to confess.
彼らは彼に自白させた。
The law oblige us to pay taxes.
法律は私たちに税金を支払うよう義務付けている。

「have/get + O + 過去分詞」は使役動詞に入れない方がいい

なお、次の表現は使役動詞に入れない方がいい。

have/get + O + 過去分詞

・Oを〜してもらう(話し手にとっての利益)
・Oを〜される(話し手にとっての被害)

理由は、原形不定詞(do)を従えるときとは違い、「目的語Oが〜する」わけではないからだ。

I had a professional photographer take that picture.
私はプロのカメラマンにその写真を撮ってもらった。

 

※「写真を撮る」の意味上の主語は a professional photographer

I had my car fixed a few days ago.
数日前に車を修理してもらった。

 

※「修理する」の意味上の主語は my car ではない

「have/get + O + 過去分詞」は、使役動詞を使った表現ではなく、 “keep the door closed(ドアを閉めておく)” などと同じ過去分詞を使った第5文型(SVOC)の一種だと押さえておこう。

※ご参考:
第5文型(SVOC)のたった1つのポイント
例文も全パターンあり >>

さいごに「使役動詞を特別扱いしない」

ここでは、使役動詞(make, have, let)と使役動詞もどき(get, force, compel, oblige)の違いと共通点について学んだ。

違い:
原形不定詞(do)を使うか、普通の不定詞(to do)を使うか

 

共通点:
不定詞を補語Cにした第5文型(SVOC)を作る

原形不定詞(do)を使うという表面的なところだけでなく、第5文型(SVOC)を作るという本質的なところを、使役動詞のポイントとして押さえておこう。

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