一生使える!自動詞と他動詞の見分け方|3つのポイント

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自動詞と他動詞の違いは、英語のあらゆる表現に繋がる重要な基礎だ。

自動詞と他動詞を見分けられるかどうかが、英語の勉強を大きく左右すると言っても過言ではない。

ここでは、単なる丸暗記ではない、一生ものの「自動詞と他動詞の見分け方」をお伝えしよう。

この記事を読んで得られること

  • 自動詞と他動詞の違いがわかる
  • 自動詞と他動詞の見分け方がわかる
  • 読解力や表現力にもプラスになる

CONTENTS

まずは自動詞と他動詞の違いを確認

見分け方を知る前に、まずは自動詞と他動詞の違いについて確認しておこう。

自動詞とは

自動詞とは、目的語Oを必要としない動詞だ。

ただ、「目的語O」と言われてもピンと来ない場合には、動詞そのものに「を」「に」などの意味を含まない動詞が自動詞だと押さえてもらってよい。

自動詞と他動詞の違い_1
↓ arrived の後ろには、何もなくても文が成り立つ

動詞そのものに「を」や「に」が含まれないからこそ、動詞の後ろには何も続かなくてもよい、つまり、目的語Oがいらないというわけだ。

※厳密には、「を」「に」を含む自動詞(become や turn など)もあるが、ここでは割愛する。

他動詞とは

他動詞とは、目的語Oを必要とする動詞だ。

ただここも、「目的語O」という言葉に馴染みがなければ、動詞そのものに「を」「に」などの意味を含む動詞が他動詞だと押さえてもらってよい。


↓ bought の後ろに何もなければ、文として成り立たない

自動詞と他動詞の違い_7

他動詞には、動詞そのものに「を」や「に」が含まれているため、動詞の直後で文は終われない。従って、こうした動詞の後ろには目的語Oが必要というわけだ。

自動詞と他動詞の違いをより詳しく学ぶ

なお、自動詞と他動詞の違いについては、以下のページでより詳しく説明しているので、必要があればそちらも参考にしてほしい。

※ご参考:自動詞と他動詞の決定的な違い!2つの区別がすべてを分ける

やってはいけない自動詞と他動詞の見分け方

自動詞と他動詞を見分けようとするとき、やってはいけないのは次の2つのアプローチだ。

1. 自動詞か他動詞かを丸暗記しようとする(NG)

もっとも愚かなのは、すべての動詞について「自動詞か?他動詞か?」を丸暗記しようとすることだ。

なぜこうした丸暗記が愚かなことなのかというと、自動詞としても他動詞としても使われる動詞が英語にはたくさんあるからだ。

I got to the company early today.
(今朝は早く会社に着いた。)
⇒ この got は自動詞

 

I got what you mean.
(君の言おうとしていることはわかった。)
⇒ この got は他動詞

He was running with a friend.
(彼なら友だちと走っていたよ。)
⇒ この was running は自動詞

 

I believe she will run the company very well.
(彼女ならきっとその会社をうまく経営すると思うよ。)
⇒ この run は他動詞

Don't submit to any authority.
(どんな権力にも屈しちゃいけない。)
⇒ この submit は自動詞

 

Submit your answers before the deadline.
(締め切りまでに回答を提出してね!)
⇒ この submit は他動詞

一つひとつを暗記していてはキリがないし、何よりも、知識に依存していると、知らない動詞と出会ったときに立往生してしまう。

2. 動詞の意味合いから推測する(NG)

自動詞なのか他動詞なのかを「動詞の持つ意味合い」から判断しようとするのも、あまりいい方法とは言えない。

自動詞は「自分だけで行う動作」で、他動詞は「他の人(物)へ向ける動作」…… こんな風に思っている人も少なくないだろうが、この認識が大きな間違いだからだ。

実際には、自分だけで行う動作なのに「他動詞」であるものもあれば、他の人(物)へ向ける動作なのに「自動詞」であるものもある。

自動詞っぽいけど「他動詞」

enter:入る
I've just entered the pub.
(ちょうど店に入ったところだよ。)

discuss:議論する
We've been discussing the possibility of him leaving.
(私たちは彼が移籍する可能性について議論している。)

attend:出席する
Will you attend his wedding?
(彼の結婚式、出席するの?)

他動詞っぽいけど「自動詞」

look:見る
Look at your room, under the bed, there will be a watch.
部屋の中、ベッドの下を見てごらんよ。時計があるはずさ。

insist:主張する
He insists on his innocence.
(彼は無罪を主張している。)

cling:固執する
He clings to fame.
(彼は名声に固執している。)

動詞の持つ意味合いから自動詞・他動詞を見分けようとするのも、やってはいけない見分け方の代表だ。

自動詞と他動詞を見分ける3つの秘訣

それでは、どうやって自動詞と他動詞を見分ければいいのだろう?

ここでお教えする3つのアプローチは、大袈裟でなく一生ものの見分け方なので、大切にしてほしい。

1. 英語の動詞は「他動詞」が多いと肝に銘じる

自動詞と他動詞を見分ける上でもっとも重要なのは、英語では「他動詞」の方が圧倒的によく使われるという前提を持つことだ。

圧倒的に、というのが、実際にどれくらいの頻度なのかは置いておくにしても、あなたが出会う動詞の9割くらいが「他動詞」だと思っておいても損はない。

英語で動詞に出会ったら、まずは「他動詞なのではないか?」と身構えて、目的語Oを探す癖を身に付けておこう。

2. 純粋な名詞以外で目的語Oになるものを知っておく

また、目的語Oというと「単語一語の名詞」というイメージが強いかもしれない。

I love coffee so much.
(コーヒーがとても好きなの。)

 

I use this cellphone for business.
(私はこの携帯を仕事用に使っている。)

これらの名詞は、確かに他動詞の目的語Oになりうるが、他動詞の目的語Oになるのは、こうした純粋な名詞だけではない。

次に挙げる4つのカタマリ(句または節)も、他動詞の目的語Oになりうる「大きな名詞」として知っておこう。

句:単語二つ以上のカタマリで、SVの形がないもの
節:単語二つ以上のカタマリで、SVの形があるもの

名詞的用法の不定詞(他動詞の目的語Oになりうる)

名詞的用法の不定詞は、名詞句の一種だ。名詞なので、これが他動詞の目的語Oになることもある。

I've been hoping to travel by sleeper once.
(一度は寝台車で旅行をしてみたいなあ。)

 

You need to present a certificate.
(あなたは証明書を提出する必要があります。)

動名詞(他動詞の目的語Oになりうる)

動名詞も名詞句の一種だ。名詞なので、これが他動詞の目的語Oになることもある。

I'm lazy to go out. Let's do shopping online.
(出かけるのが面倒だから、オンラインで買っちゃわない?)

 

I never miss checking local antique shops every time I travel.
(旅行に行くと必ず現地の骨董店に寄るんだ。)

that節(他動詞の目的語Oになりうる)

that節は名詞節の代表だ。名詞なので、これが他動詞の目的語Oになることもある。

I never knew that such a large amount of down payment is necessary to buy a car!
(新車を買うのにこんなにも頭金がいるなんて知らなかった!)

 

I envy that your section has a good sense of teamwork.
((君の部署はチームワークがよくていいなあ。)

間接疑問文(他動詞の目的語Oになりうる)

疑問詞(what や how など)や接続詞の if, whether(~するかどうか)で始まる間接疑問文も、名詞節の一種として重要なものだ。名詞なので、これが他動詞の目的語Oになることもある。

I don’t know what Tom is like.
私はトムがどんな人物か知らない。

 

I realized how important it is to change my way of thinking.
私は自分の考えを変えることがどれほど重要かわかった。

3. 直後に目的語Oがくるとは限らないと心得る

そして最後に。自動詞と他動詞を見分けるための3つ目の秘訣は、「いつも他動詞の直後に目的語Oがくるとは限らない」と心得ておくことだ。

すぐに正解に辿り着きたいという思いから、ついつい私たちは「今回は動詞の直後に目的語Oがないね!じゃあ自動詞で決まり!」と早とちりをしてしまう。

ただ、これだけは知っておこう。

「他動詞と目的語Oの間に、副詞が忍び込むこともある」

I realized in that short time how precious time is with loved ones.
私はその短い時間の中で、愛する人と共に過ごす時間がどれほど大切かを知った。

 

※ realized の目的語Oは how precious time is with loved ones
※副詞句 in that short time が、目的語Oよりも前にきている。

You have to analyze very carefully the character of that sort of information.
その種の情報の特性を慎重に分析しなければならない。

 

※ analyze の目的語Oは the character of that sort of information
※副詞句 very carefully が、目的語Oよりも前にきている。

副詞というものは比較的位置が自由なので、目的語Oの後ろに置かれることもあれば、目的語Oの前(つまり他動詞の直後)に置かれることもある。

特に、目的語Oが長ーい場合には、副詞を最後に置くと「他動詞と副詞の繋がり」がわかりにくくなるため、そのような場合には、副詞が他動詞に近寄ってくる傾向にある。

※副詞は動詞を修飾するものだ。副詞と他動詞の繋がりは強い。

そうなると、目的語Oが他動詞の直後ではなく、いったん副詞を挟んで、ようやく目的語Oが顔を出すということになる。

この「他動詞+副詞+目的語O」という語順を心にとめておき、「直後に目的語Oがないから自動詞だ!」という早とちりをしないよう心掛けよう。

さいごに

自動詞と他動詞を見分けることは、英文の形を正確に把握することに繋がり、やがて正確な和訳や表現へと昇華する。

・英語の動詞は「他動詞」が圧倒的に多い
・純粋な名詞以外で目的語Oになるものが4つある
・直後に目的語Oがくるとは限らない

これら3つのポイントを、自動詞と他動詞を見分けるときにうまく活用しよう。

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