関係副詞とは? 関係代名詞との違いをわかりやすく学ぼう

関係副詞とは、関係詞節の中で「副詞」として使われる言葉で、基本的なものに when, where, why, how の4つがある。
ここでは、関係代名詞と関係副詞の違いを簡単に整理した上で、それぞれの関係副詞の使い方を学んでいこう。
CONTENTS
関係代名詞と関係副詞の違い
関係代名詞と関係副詞には、それぞれ次のような特徴がある。
( who, which that )
・関係詞節の中で「代名詞」として働く
・(それゆえ)後ろが「不完全文」になる
( when, where, why, how )
・関係詞節の中で「副詞」として働く
・(それゆえ)後ろが「完全文」になる
※ご参考:名詞の使い方(5つ)
※ご参考:副詞の使い方(4つ)
それぞれ、具体例を挙げながら、関係代名詞と関係副詞の違いを見ていこう。
関係代名詞は「代名詞」
関係代名詞を使った例として、次の英文を見てみよう。
(私たちが買った家には庭がある。)
先行詞:house
関係詞節:which we bought
関係詞節 “which we bought” に注目すると、bought( buy の過去形)が他動詞であるにも関わらず、後ろに目的語Oが表現されていないことから、関係代名詞 which が bought の目的語O(品詞は代名詞)だとわかる。
which:目的語O(代名詞)
we:主語S
bought:動詞V(他動詞)
※関係詞節の中身である “we bought” だけを見ると、目的語Oが足りない「不完全文」になっている。
関係副詞は「副詞」
一方、同じ house という先行詞を使った次の英文を見てみよう。
(私が泊まった家には庭があった。)
先行詞:house
関係詞節:where I stayed
関係詞節 “where I stayed” に注目すると、stayed(泊まった)が第1文型(SV)を作る自動詞であることから、関係副詞 where は修飾語M(品詞は副詞)だとわかる。
where:修飾語M(副詞)
I:主語S
stayed:動詞V(自動詞)
※関係詞節の中身である “I stayed” だけを見ると、文の形は第1文型(SV)として成り立っていて、「完全文」になっている。
関係詞の理解には「自動詞」「他動詞」が必須
なお、ここまで読んだあなたは、関係詞を理解するためには、
・自動詞と他動詞の違い
・品詞や文型の基礎知識
への理解が欠かせないと気付いたかもしれない。
以下のページでは、関係詞の理解に欠かすことのできない英文法(語順のルール)の基礎について動画で学ぶことができるので、ぜひ参考にしてほしい。
4つの関係副詞|それぞれの例文
関係副詞には次の4つのものがある。
when:「時」を表す関係副詞
where:「場所」を表す関係副詞
why:「原因・理由」を表す関係副詞
how:「方法・手段」を表す関係副詞
ここでは、それぞれを使った例文に触れていくとともに、「関係詞節以外+関係詞節」という2つの文に分けることで、関係副詞が副詞の一種だということを定着させていこう。
1. 関係副詞 when を使った例文
(あなたと一緒にいた日々に戻りたい。)
先行詞:days
関係詞節:when I was with you
↓ 2つの文に分けると……
I just want to go back to the days. + I was with you then.
※関係副詞 when は、副詞 then(そのとき)に対応していることがわかる。
(自分は例外だと思っていたときもあった。)
先行詞:time
関係詞節:when I thought I was the exception
↓ 2つの文に分けると……
There was a time. + I thought I was the exception then.
※関係副詞 when は、副詞 then(そのとき)に対応していることがわかる。
(私たちは結婚が以前ほど重要ではない時代に生きている。)
先行詞:era
関係詞節:when marriage is no longer such a big achievement as it used to be
↓ 2つの文に分けると……
We are in the era. + Marriage is no longer such a big achievement as it used to be now.
※関係副詞 when は、副詞 now(今)に対応していることがわかる。
2. 関係副詞 where を使った例文
(彼は私が働いているレストランにやってきた。)
先行詞:restaurant
関係詞節:where I worked
↓ 2つの文に分けると……
He came into the restaurant. + I worked there.
※関係副詞 where は、副詞 there(そこで)に対応していることがわかる。
(ここは私が安らげる場所です。)
先行詞:place
関係詞節:where I feel at home
↓ 2つの文に分けると……
This is a place. + I feel at home here.
※関係副詞 where は、副詞 here(ここで)に対応していることがわかる。
(落ち着いて仕事ができる自分の部屋がほしいなあ。)
先行詞:room
関係詞節:where I can work in peace
↓ 2つの文に分けると……
I just want to have my own room. + I can work in peace there.
※関係副詞 where は、副詞 there(そこで)に対応していることがわかる。
3. 関係副詞 why を使った例文
関係副詞 why を使う場合、先行詞は必ず reason になる。
(あなたがそうした理由は概ね理解しています。)
先行詞:reason
関係詞節:why you did it
↓ 2つの文に分けると……
I totally understand the reason. + You did it for that reason.
※関係副詞 why は、副詞句 for that reason(そうした理由で)に対応していることがわかる。
(私が男性と風呂場を共有したくない唯一の理由は、彼らがどこでもおしっこをする傾向があるからだ。)
先行詞:reason
関係詞節:why I don’t want to share a bathroom with men
↓ 2つの文に分けると……
The only reason is because they tend to pee everywhere. + I don’t want to share a bathroom with men for this reason.
※関係副詞 why は、副詞句 for this reason(そうした理由で)に対応していることがわかる。
4. 関係副詞 how を使った例文
関係副詞 how に対する先行詞は way だが、どちらか一方が必ず省略される。way と how を同時に使うことはないので注意しよう。
(これが私が体重を保っている方法です。)
先行詞:way
関係詞節:how I keep my weight down
↓ 2つの文に分けると……
This is the way. + I keep my weight down in this way.
※関係副詞 how は、副詞句 in this way(こうやって)に対応していることがわかる。
(このカメラの使い方を教えてもらえますか?)
先行詞:way
関係詞節:how I can handle this camera
↓ 2つの文に分けると……
Can you show me the way? + I can handle this camera in that way.
※関係副詞 why は、副詞句 in that way(そうやって)に対応していることがわかる。
さいごに|「品詞の働き」が関係詞の基礎
「関係副詞の使い方」や「関係代名詞と関係副詞の違い」を理解するためには、
・自動詞と他動詞の違い
・品詞や文型の基礎知識
への理解がとても大切だ。
以下のページでは、こうした英文法(語順のルール)の基礎について動画で学ぶことができるので、ぜひ参考にしてほしい。
オススメの関連記事