重要表現 so as to の2つの意味と使い方|in order to との違いとは?

英文法その他重要表現
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so as to は目的(~するために)や程度(~するほど)を表す重要な表現だ。

ここでは、それぞれの意味と使い方について、in order to や enough to との違いも交えながら解説しよう。

この記事を読んで得られること

  • so as to の意味と使い方がわかる
  • in order to や enough to との違いがよくわかる

CONTENTS

目的(~するために)を表す so as to の使い方

目的(~するために)を表す so as to は、例えば次のように使われる。

I removed my post so as to avoid being misunderstood.
私は誤解を避けるために投稿を削除した。

同じ「~するために」という意味を持つ in order to よりは使われる頻度は少ないが、それでも、英文を読んでいるとよく見かける重要な表現だ。

実際に so as to を使って目的(~するために)を表すときには、次の4つの点に注意しよう。

1. 文頭では使えない

in order to とは違い、so as to は文頭で使うことはできない。

I removed my post in order to avoid being misunderstood.(◯)
In order to avoid being misunderstood I removed my post.(◯)
I removed my post so as to avoid being misunderstood.(◯)
So as to avoid being misunderstood I removed my post.(×)

2. ニュアンスはやや硬め

in order to が比較的カジュアルな表現であるのに対して、so as to はやや硬い印象を与える表現だ。

もちろん、だからといって使われないわけではない。Twitter などでもとてもよく見かける表現だ。

3. 否定的な意味で使うなら so as not to

否定的な意味(~しないために)で so as to を使うときには、to の直前に not を置こう。

I hope to hear more from you so as not to make the same mistake again.
同じ過ちをしないように、あなたからもっと話を聞きたいです。

「不定詞が表す動作を否定するなら、to の直前に not を置く」

これは、不定詞全般に当てはまる重要なルール(語順)だ。

4. 意味上の主語はその文の主語

in order to では、不定詞の直前に for + A を添えることで、その文の主語とは違った主語を in order to の意味上の主語にできた。

I’ll do anything in order for her to be happy.(◯)
彼女が幸せでいられるように、私はどんなことでもするつもりだ。

 

この文の主語:私(I)
in order to の意味上の主語:彼女(she)

これに対して、so as to では不定詞の直前に for + A を添えることはできない。

I’ll do anything so as for her to be happy.(×)

このため、so as to の意味上の主語は、常に「その文の主語」となる。

I removed my post so as to avoid being misunderstood.
私は誤解を避けるために投稿を削除した。

 

この文の主語:私(I)
so as to の意味上の主語:私(I)

ちなみに「なぜ so as to では for + A を添えることができないのか?」というと、as が接続詞だからだ。詳しくはこのページの最後でお話しするので、興味があればそちらもぜひ参考にしてほしい。

意味上の主語とは?

なお「意味上の主語」とは、不定詞・分詞・動名詞が持っている動詞の意味に対する主語のことだ。

単に「主語」と言ってしまうと「その文の文頭の主語」との区別がつきにくいので、一般的にこのような言い方をしている。

程度(~するほど)を表す so … as to の使い方

so as to は 形容詞や副詞の程度(~するほど)を表すときにも使われる。

目的(~するために)を表す so as to とは違い、 so と as の間に形容詞や副詞が挟まれるのが見た目の上での特徴だ。

He is so well-known as to need no introduction.
彼は紹介の必要がないくらいよく知られている。

 

※ as to 以下が well-known の程度(どれくらい知られているか)を表している

Don’t speak so loudly as to be heard by everyone here!
ここにいるみんなに聞こえるほど大きな声で話しちゃダメでしょ!

 

※ as to 以下が loudly の程度(どれくらい大きな声か)を表している

この so … as to を使って形容詞や副詞の程度を説明するときには、次の3つの点に注意しよう。

1. ニュアンスはやや硬め

形容詞や副詞の程度を表す表現としては enough to も有名だが、それに比べると so … as to はやや硬めの表現だ。

He is well-known enough to need no introduction.
He is so well-known as to need no introduction.
彼は紹介の必要がないくらいよく知られている。

もちろん「硬めの表現(フォーマルな表現)が使われない」ということではないので、そこも捉え方を間違えないように注意しよう。

2. 意味上の主語はその文の主語(または世間一般の人々)

enough to では、for + A を添えることで、その文の主語とは違った主語を enough to の意味上の主語にできる。

It sounds simple enough for him to understand.
それは彼が理解できるくらい簡単そうだ。

 

この文の主語:それ(It)
enough to の意味上の主語:彼(he)

これに対して、so … as to では不定詞の直前に for + A を添えることはできない。

It sounds so simple as for him to understand.(×)

このため、so … as to の意味上の主語は、常に「その文の主語」や「世間一般の人々」となる。

He is so well-known as to need no introduction.
彼は紹介の必要がないくらいよく知られている。

 

この文の主語:彼(he)
so … as to の意味上の主語:彼(he)

This laptop is so thin as to take it anywhere.
このノートパソコンはとても薄いので、どこへでも持ち運べる。

 

この文の主語:ノートパソコン(This laptop)
so … as to の意味上の主語:世間一般の人々(we や you)

なぜ、so as to では for + A を使えないのか?

基本的に、不定詞の意味上の主語は、不定詞の直前に for + A を添えて表すことができる。

これは in order to や enough to に限らず、一般の名詞的用法の不定詞や副詞的用法の不定詞でも言えることだ。

ただ、これまでにも少し触れたように、目的(~するために)を表す so as to や程度(~するほど)を表す so … as to では、不定詞の直前に for + A を置くことはできない。

I have to pinch him so as for him to wake up.(×)
彼が目を覚ますように、つねってやらなくちゃ。
⇒ 正しくは、I have to pinch him in order for him to wake up.(○)
It sounds so simple as for him to understand.(×)
それは彼が理解できるくらい簡単そうだ。
⇒ 正しくは、It sounds simple enough for him to understand.(○)

これがなぜかと言うと、as が接続詞だからだ。

英語の基本的なルールとして、接続詞の後ろには S + V が続かなければならない。for + A という形(前置詞句)は、不定詞の「意味上の主語」にはなっても、S + V の S にはなれないのだ。

as の後ろには「主語+be動詞」が省略されている

では、so as to という表現の接続詞 as の後ろには、どんな S + V が隠れているのだろう?

答えは「その文の主語+be動詞」だ。話をわかりやすくするために、目的(~するために)を表す so as to を例に説明しよう。

I removed my post so as to avoid being misunderstood.
私は誤解を避けるために投稿を削除した。

英語では、接続詞の後ろの S + V が「文頭の主語+be動詞」の場合、それがよく省略される。

so as to の as は接続詞なので、後ろにSV構造(文頭の主語+be動詞)を補ってみよう。

I removed my post so as (I am) to avoid being misunderstood.

I am を補うことで、接続詞 as の後ろに “I am to avoid being misunderstood” という文が隠れていたことがハッキリした。

後は、この “I am to avoid being misunderstood” をどう解釈するかだ。

be + to = can (will, should)

あなたもひょっとするとご存知かもしれないが、be + to という繋がりは一つの助動詞のようなふるまいをすることがある。

No stars are to be seen in the daytime.(are to ≒ can)
日中に星を見ることはできない。

 

The meeting is to be held next Friday.(is to ≒ will)
その会議は次の金曜日に行われることになっている。

Father wants you. You are to come downstairs.(are to ≒ should)
お父さんが呼んでるよ。下に降りて来なさい。

そこでここでも、I am を補うことで見えてきた am + to を can に置き換えて考えてみよう。

I removed my post so as (I am) to avoid being misunderstood.
⇒ I removed my post so as I can avoid being misunderstood.

こうすることで、接続詞 as 以下は “I can avoid being misunderstood(私が誤解を避けられる)” という意味だと解釈できる。

後は文構造通りに直訳すれば、元の意味に辿り着けるだろう。接続詞 as は「~するように」という意味なので…

I removed my post so as (I am) to avoid being misunderstood.
私は、私が誤解を避けられるように、投稿を削除した。

いかがだろう?

こうして as の品詞に注目すれば、一見するとその意味を覚えるしかなさそうだった so as to という表現も、実は論理的に理解できるということがわかるのではないだろうか。

さいごに

ここでは、目的(~するために)を表す so as to と、程度(~するほど)を表す so … as to の意味と使い方についてお話しした。

so as to を使うときには、

・ニュアンスはやや硬め
・意味上の主語を for + A で表せない

という点に注意していこう。

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