so that 構文の4つの意味と使い方|例文・言い換えも徹底解説

英文法その他重要表現
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so that 構文は、that 節が「副詞節」になる表現で、

1. 目的(〜するために)
2. 程度(〜するほど、とても…なので〜する)
3. 結果(そして〜した)
4. 様態(〜するように)

という4つの意味がある。ここでは、それぞれの違いを見比べることで、so that 構文の使い方をマスターしていこう。

CONTENTS

1. 目的(〜するために)を表す so that 構文

so that 構文の1つめの意味は目的(〜するために)だ。

So that I can help you with this, please could you send us a DM?

(この件について手助けできるよう、DMを送ってもらえませんか?)
I need to remember this feeling so that I will not repeat the same mistake.

(同じ過ちを繰り返さないために、この気持ちは覚えておかなくちゃ。)
Sometimes rejection is needed so that you may move forward.

(前に進むためには、ときにはキッパリと断ることも必要だよ。)

so that を大きな接続詞だと見てもいいし、副詞の so(そのように)の具体的な内容(どのように)を接続詞 that 以下で説明していると見ることもできる。

I need to remember this feeling so
この気持ちを「そのように」覚えておかなくちゃ。

that I will not repeat the same mistake.
(どのようにかと言うと)同じ間違いを繰り返さないように。

目的の so that|使い方と注意点

使い方としては、次の3点に注意しておこう。

(1) so と that を隣り合わせて使う

程度(〜するほど)を表す so that 構文(後述)では、so と that の間に形容詞や副詞を置くのに対して、目的(〜するために)を表す so that 構文では so と that を隣り合わせに表現する。

So that I can help you with this, please could you send us a DM?

(2) 助動詞 can, will, may を使うことが多い

目的(〜するために)というのは「目の前の事実」ではなく「将来のこと・未確定なこと」なので、目的を表す so that 構文では、助動詞 can, will, may を使うことが多い。

(3) 動詞を修飾する副詞節として使う

「 that 節は名詞節」というのが英文法(語順のルール)の大原則だが、so that 構文では、例外的に that 節が「副詞節」として使われる。

目的を表す so that 構文は「動詞を修飾する副詞節」として使おう。

I need to remember this feeling so that I will not repeat the same mistake.

「同じ間違いを繰り返さないために」 → 「覚えておく」

※ so that 以下が動詞 remember を修飾している。

目的の so that の言い換え

なお、目的(〜するために)を表す so that 構文は、“in order to” という形で言い換えることもできる。

So that I can help you with this, please could you send us a DM?
= In order for me to help you with this, please could you send us a DM?
I need to remember this feeling so that I will not repeat the same mistake.
= I need to remember this feeling in order not to repeat the same mistake.
Sometimes rejection is needed so that you may move forward.
= Sometimes rejection is needed in order to move forward.

“in order to” については、以下のページで詳しく学ぶことができるので、必要があれば参考にしてほしい。

※ご参考:in order to の意味と使い方|so as to との3つの違い

2. 程度(〜するほど、とても…なので〜する)を表す so that 構文

so that 構文の2つめの意味は程度(〜するほど、とても…なので〜する)だ。

My own situation is so complicated that I barely know how to explain it in person.

(私の状況はとても複雑なので、自分でどう説明したらいいのかほぼわからない。)
The bridge is so small that a car can not pass there.

(その橋はとても小さいので、車が通ることはできない。)
This meal is so delicious and easy to make that you'll stop eating out.

(この食事はとても美味しくて作るのが簡単だから、外食を止めると思うよ。)
I woke up so early that the coffee shops I want to go to aren’t even open yet.

(とても早く起きたので、行きたいコーヒー屋さんがまだ空いてない。)

so と that をペアになる接続詞(相関接続詞)だと見ることもできるし、副詞の so(それくらい)が表している「程度」を、接続詞 that 以下で具体的に説明していると見ることもできる。

The bridge is so small…
その橋は「それくらい」小さい。

that a car can not pass there.
(どれくらいかと言うと)車が通れないくらいね。

「訳し上げ」と「訳し下げ」

英文を「後ろ → 前」の順に訳すことを「訳し上げ」、「前 → 後ろ」の順に訳すことを「訳し下げ」という。ここでは、「〜するほど」は「訳し上げ」、「とても…なので〜する」は「訳し下げ」にあたる。

「〜するほど」は「訳し上げ」

The bridge is so small that a car can not pass there.
(この橋は車が通れないほど小さい。)

「とても…なので〜する」は「訳し下げ」

The bridge is so small that a car can not pass there.
(この橋はとても小さいので、車が通れない。)

「訳し上げ or 訳し下げ」の判断には、英文の長さを基準にするのがオススメだ。英文が短い場合には、訳し上げ・訳し下げのどちらでも自然な日本語になりやすいが、英文が長くなると、訳し上げだと冗長な日本語になりがちだ。英文が比較的長い場合には、訳し下げを心がけると良さそうだ。

なお、教科書や参考書によっては、「〜するほど」を「程度」、「とても…なので〜する」を「結果」として扱っていることもあるが、どちらも形容詞(や副詞)の「程度」を表していることに変わりはないので、ここではひとまとめに「程度」として扱っている。

程度の so that|使い方と注意点

使い方としては、次の2点に注意しておこう。

(1) so と that の間に形容詞(や副詞)を置く

目的(〜するために)を表す so that 構文では、so と that を隣り合わせに表現したが、程度(〜するほど)を表す so that 構文では、so と that の間に形容詞や副詞を表現する。

The bridge is so small that a car can not pass there.
I woke up so early that the coffee shops I want to go to aren’t even open yet.

(2) 形容詞(や副詞)を修飾する副詞節として使う

「 that 節は名詞節」というのが英文法(語順のルール)の大原則だが、程度を表す so that 構文では、that 節は「形容詞(や副詞)を修飾する副詞節」として使われる。

The bridge is so small that a car can not pass there.

「車が通れないほど」→「小さい」

※ that 節が形容詞 small を修飾している。

I woke up so early that the coffee shops I want to go to aren’t even open yet.

「コーヒー屋さんが開いていないほど」→「早く」

※ that 節が副詞 early を修飾している。

程度の so that の言い換え

なお、程度(〜するほど)を表す so that 構文は、“enough to”“too … to” という形に言い換えることもできる。

The episode is so good that I will watch it again.
= The episode is good enough to watch again.
The bridge is so small that a car can not pass there.
= This bridge is too small for a car to pass there.

“enough to” や “too … to” については、以下のページで詳しく学ぶことができるので、必要があれば参考にしてほしい。

※ご参考:enough to の意味と使い方|too … to との違いとは?

※ご参考:too … to 構文の意味と使い方|so that 構文への書き換えも確認

3. 結果(そして)を表す so that 構文

so that 構文の3つめの意味は結果(そして)だ。この so that 構文は、等位接続詞の so(そして)と同じ意味で使われる。

I overslept, so that I missed the first train.

(私は寝過ごしてしまい、その結果、始発を逃してしまった。)
We got stuck in a snowstorm, so that it was impossible to continue driving.

(私たちは吹雪で立ち往生してしまい、その結果、ドライブを続けられなくなった。)

結果の so that|使い方と注意点

使い方としては、次の3点に注意しておこう。

(1) so that の直前にカンマ(,)を置く

結果を表す so that 構文では、so that の直前にカンマ(,)を表現しよう。これは、目的の so that 構文との違いを明確にするためだ。

(2) 助動詞はあまり使わない

目的を表す so that 構文では、助動詞 can, will, may を使うことが多いのに対して、結果を表す so that では、助動詞を使わないことが多い。

「結果」というのは、将来や想像上のことではなく「過去の事実」なので、助動詞は必要ないということだ。

(3) that を省略することもある

カジュアルな表現では、so that の that が省略されることがある。

I overslept, so (that) I missed the first train.

見方によっては、接続詞 so(そして)は、結果を表す so that の that が省略された表現だと見ることもできる。

4. 様態(〜するように)

so that 構文の4つめの意味は様態(〜するように)だ。

The world is so made that there is somebody to love you.

(世界はあなたを愛してくれる人がいるようにできている。)
This article is so written that it gives us a misunderstanding.

(この記事は誤解を与えるように書かれている。)

このように、so と that の間に過去分詞が表現されると、様態(〜するように)の意味になる場合がある。

さいごに|まずは4つの意味をしっかり覚えよう

ここでは4つの so that 構文の意味と使い方を学んだ。まずは、

1. 目的(〜するために)
2. 程度(〜するほど、とても…なので〜する)
3. 結果(そして〜した)
4. 様態(〜するように)

という4つの意味と使い方をよく覚えておこう。その上で、“in order to”, “enough to”, “too ... to” への言い換えまで押さえられればバッチリだ。

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