従属接続詞をマスター|副詞節や名詞節を作る接続詞【一覧あり】

英文法接続詞
最終更新日:
subordinating-conjunction_thumbnail_1

従属接続詞(または従位接続詞)とは、必ず後ろにSVを従え、従属節と呼ばれるカタマリを作る接続詞のことだ。

従属節の多くは副詞節(大きな副詞のカタマリ)になるが、中には名詞節や形容詞節を作る従属接続詞もある。

ここでは、等位接続詞( and, but, or など)との違いなども交えながら、従属接続詞でつまずきやすいポイントを整理していこう。

CONTENTS

従属接続詞と従属節

英語の接続詞は、等位接続詞従属接続詞(従位接続詞)の2つに分けられる。それぞれの特徴と違いは、次のようなものだ。

等位接続詞

・and, but, or, nor, so, for の6つ
・必ずしも後ろにSVが続くとは限らない

従属接続詞

・when, if, because, after, though, as, like などたくさん
・必ず後ろにSVが続く

このように、従属接続詞の後ろには必ずSVが続くので、「接続詞 +SV」を一つのカタマリ(節)だと見なすことができ、これを従属節と呼んでいる

従属節=従属接続詞 + SV

I was reading a book when she called me up.

従属節:when she called me up
主節:I was reading a book

なお、従属節という言葉も大切だが、それ以上に、「従属接続詞 + SV」を一つのカタマリだと見なせるという視点そのものをマスターしよう。そうすることで、長い英文にも対応できる文法力(語順の観察力)が身に付いていくからだ。

従属接続詞の一覧

多くの従属接続詞は副詞節(大きな副詞のカタマリ)を作るが、中には名詞節や形容詞節を作るものもある。

※従属接続詞の一覧(PDF)はこちら

どんな従属接続詞があるのか、具体的に見ていこう。

副詞節を作る従属接続詞

副詞節(大きな副詞のカタマリ)を作る従属接続詞には、

時:when, while, before, after, until など
原因:because, since, as
条件:if, even if, unless
譲歩:though, although, while, whereas
場所:where, wherever
様態:like, as
目的:so that
程度:so ... that

などを表すものがある。たくさんあるが、大半の従属接続詞が副詞節を作るという全体像を押さえておこう。

I was reading a book when she called me up.

彼女が電話してきたとき、私は本を読んでいた。

I went home earlier because I felt a bit sick.

少し具合が悪かったので、早めに帰った。

If the store is open, I'll buy some bread and milk.

もしお店が開いていたら、パンと牛乳を買うよ。

Although he studied hard, he didn't pass the test.

一生懸命勉強したけれど、彼は試験に通らなかった。

You can use this room as you like.

この部屋、好きなように使ってください。

※従属接続詞の一覧(PDF)はこちら

なお、副詞節については、必要に応じて以下のページで学んでおこう。

- 関連記事 -

名詞節を作る従属接続詞

名詞節(大きな名詞のカタマリ)を作る従属接続詞は、

・接続詞 that
・疑問詞( who や when など)
・whether, if(〜するかどうか)
・関係代名詞 what

が代表的なものだ。

※疑問詞や関係代名詞 what は、純粋な従属接続詞ではないが、「SVを従えてカタマリ(節)を作る」という働きを持っているので、ここでは従属接続詞の一種だと考えている。

It is possible that I am wrong.

私が間違っているということもあり得る。

Whom you marry will affect your future.

誰と結婚するかは将来に影響する。

I don’t know whether he is lying.

彼が嘘をついているかどうかわからない。

What he did is against the law.

彼がやったことは法律に違反する。

名詞節について、詳しくは以下のページで学んでおこう。

- 関連記事 -

形容詞節を作る従属接続詞

形容詞節(大きな副詞のカタマリ)を作る従属接続詞は、

・様態を表す like
・原因を表す because
関係代名詞( who, which, that )
関係副詞( when, where, why )

が代表的なものだ。

※関係代名詞や関係副詞は、純粋な従属接続詞ではないが、「SVを従えてカタマリ(節)を作る」という働きを持っているので、ここでは従属接続詞の一種だと考えている。

She seems like a very kind person, always helping others.

彼女はとても親切な人のようだ。いつも誰かを助けているからね。

※形容詞節 “like a very kind person” が第2文型(SVC)の補語Cになっている。

My phone isn’t working, and it is because it fell into the water yesterday.

携帯が動かないんだけど、それは昨日水に落としたからなんだよ。

※形容詞節 “because it fell into the water yesterday” が第2文型(SVC)の補語Cになっている。

The man who lives next door runs his own business.

隣に住んでいる男性は自営業だ。

I just want to go back to the days when I was with you.

あなたと一緒にいた日々に戻りたい。

関係代名詞や関係副詞について、詳しくは以下のページで学んでおこう。

- 関連記事 -

さいごに|節をマスターすると英語が楽になる

ここでは、さまざまな従属接続詞について学んだが、「従属接続詞 + SV」を一つのカタマリ(節)だと見る視点そのものをマスターすることで、長い英文がとてもシンプルに見えるようになる。

英文法(語順のルール)を学ぶときには、節(SVがあるカタマリ)という見方を大切にしていこう。

▶︎暗記が苦手な人ほど伸びる▶︎
英文法の無料講義(全31回)