従属接続詞をマスター|副詞節や名詞節を作る接続詞【一覧あり】
従属接続詞(または従位接続詞)とは、必ず後ろにSVを従え、従属節と呼ばれるカタマリを作る接続詞のことだ。
従属節の多くは副詞節(大きな副詞のカタマリ)になるが、中には名詞節や形容詞節を作る従属接続詞もある。
ここでは、等位接続詞( and, but, or など)との違いなども交えながら、従属接続詞でつまずきやすいポイントを整理していこう。
従属接続詞と従属節
英語の接続詞は、等位接続詞と従属接続詞(従位接続詞)の2つに分けられる。それぞれの特徴と違いは、次のようなものだ。
・and, but, or, nor, so, for の6つ
・必ずしも後ろにSVが続くとは限らない
・when, if, because, after, though, as, like などたくさん
・必ず後ろにSVが続く
このように、従属接続詞の後ろには必ずSVが続くので、「接続詞 +SV」を一つのカタマリ(節)だと見なすことができ、これを従属節と呼んでいる。
I was reading a book when she called me up.
従属節:when she called me up
主節:I was reading a book
なお、従属節という言葉も大切だが、それ以上に、「従属接続詞 + SV」を一つのカタマリだと見なせるという視点そのものをマスターしよう。そうすることで、長い英文にも対応できる文法力(語順の観察力)が身に付いていくからだ。
従属接続詞の一覧
多くの従属接続詞は副詞節(大きな副詞のカタマリ)を作るが、中には名詞節や形容詞節を作るものもある。
どんな従属接続詞があるのか、具体的に見ていこう。
副詞節を作る従属接続詞
副詞節(大きな副詞のカタマリ)を作る従属接続詞には、
時:when, while, before, after, until など
原因:because, since, as
条件:if, even if, unless
譲歩:though, although, while, whereas
場所:where, wherever
様態:like, as
目的:so that
程度:so ... that
などを表すものがある。たくさんあるが、大半の従属接続詞が副詞節を作るという全体像を押さえておこう。
彼女が電話してきたとき、私は本を読んでいた。
少し具合が悪かったので、早めに帰った。
もしお店が開いていたら、パンと牛乳を買うよ。
一生懸命勉強したけれど、彼は試験に通らなかった。
この部屋、好きなように使ってください。
なお、副詞節については、必要に応じて以下のページで学んでおこう。
名詞節を作る従属接続詞
名詞節(大きな名詞のカタマリ)を作る従属接続詞は、
・接続詞 that
・疑問詞( who や when など)
・whether, if(〜するかどうか)
・関係代名詞 what
が代表的なものだ。
※疑問詞や関係代名詞 what は、純粋な従属接続詞ではないが、「SVを従えてカタマリ(節)を作る」という働きを持っているので、ここでは従属接続詞の一種だと考えている。
私が間違っているということもあり得る。
誰と結婚するかは将来に影響する。
彼が嘘をついているかどうかわからない。
彼がやったことは法律に違反する。
名詞節について、詳しくは以下のページで学んでおこう。
形容詞節を作る従属接続詞
形容詞節(大きな副詞のカタマリ)を作る従属接続詞は、
・様態を表す like
・原因を表す because
・関係代名詞( who, which, that )
・関係副詞( when, where, why )
が代表的なものだ。
※関係代名詞や関係副詞は、純粋な従属接続詞ではないが、「SVを従えてカタマリ(節)を作る」という働きを持っているので、ここでは従属接続詞の一種だと考えている。
彼女はとても親切な人のようだ。いつも誰かを助けているからね。
※形容詞節 “like a very kind person” が第2文型(SVC)の補語Cになっている。
携帯が動かないんだけど、それは昨日水に落としたからなんだよ。
※形容詞節 “because it fell into the water yesterday” が第2文型(SVC)の補語Cになっている。
隣に住んでいる男性は自営業だ。
あなたと一緒にいた日々に戻りたい。
関係代名詞や関係副詞について、詳しくは以下のページで学んでおこう。
さいごに|節をマスターすると英語が楽になる
ここでは、さまざまな従属接続詞について学んだが、「従属接続詞 + SV」を一つのカタマリ(節)だと見る視点そのものをマスターすることで、長い英文がとてもシンプルに見えるようになる。
英文法(語順のルール)を学ぶときには、節(SVがあるカタマリ)という見方を大切にしていこう。