【重要】仮定法とは? 仮定法過去・仮定法過去完了もこれでバッチリ
仮定法とは、事実に反することを表す動詞Vのことで、大きく分けると仮定法過去と仮定法過去完了の2つがある。
ここでは、それぞれの特徴と使い方、さらには、仮定法と一緒に使う慣用表現など、仮定法の全体像を確認していこう。
体系的な内容なので、LINE の Keep(自分専用トーク)などに保存しておくのもオススメだ。
仮定法とは
仮定法はその字面から、「仮定を表す表現方法( if を使った文)」のことだと思われがちだが、文法的には「事実に反することを表す動詞V」のことだ。
文脈的には、願望や後悔、提案や批判などの気持ちを表すことが多い。
If I were you, I would say that to him.
(もし私なら、そのことを彼に言うよ。)
仮定法:were と would say
If you are hungry, I can make you a sandwich.
(お腹が空いているなら、サンドウィッチを作るよ。)
※この英文に仮定法はない。
仮定法を学ぶ上で、まずは「仮定法と if は違う」ということを押さえておこう。
仮定法過去とは
仮定法過去とは、「現在の事実に反すること」を表す動詞Vのことで、次のような形で表すことが多い。
※ if 節の中で省略されるのは would(〜だろう)だけなので、if 節で “could do” や “could be” という形を使うことはあるが、基礎固めの段階であれば、上の表の形を押さえておけば大丈夫だ。
(もし時間があれば、歴史の本をもっと読むのに。)
以下のページでは、
・助動詞の過去形を使う理由
・if 節で would が省略される理由
・仮定法過去を使った例文
など、仮定法過去について論理的・体系的に学ぶことができるので、よく確認しておこう。
仮定法過去完了とは
仮定法過去完了とは、「過去の事実に反すること」を表す動詞Vのことで、次のような形で表すことが多い。
※ if 節の中で省略されるのは would(〜だろう)だけなので、if 節で “could have 過去分詞” という形を使うこともあるが、基礎固めの段階であれば、上の表の形を押さえておけば大丈夫だ。
(渋滞のことを知っていたら、もっと早く出発したのに。)
以下のページでは、
・助動詞の過去形を使う理由
・if 節で would が省略される理由
・仮定法過去完了を使った例文
など、仮定法過去完了について論理的・体系的に学ぶことができるので、ここもよく確認しておこう。
仮定法を使う慣用表現
仮定法と一緒に使う慣用表現としては、
1. as if(まるで〜するかのように)
2. I wish(〜すればなあ)
3. it’s about time(そろそろ〜してもいい頃だ)
4. otherwise(そうでなければ、など)
の4つを押さえておこう。
1. as if
as if(まるで〜するかのように)は、2つの接続詞 as と if が隣り合った表現だが、便宜上、大きな接続詞と見なせるものだ。
必ずしも仮定法と一緒に使うわけではないが、仮定法と一緒に使われることも多い。
(彼はまるでその話題の専門家であるかのように話をする。)
なぜ2つの接続詞 as と if が隣り合うのかなども含めて、丁寧に学んでおこう。
2. I wish
I wish(〜すればなあ)は、他動詞 wish が that 節を目的語Oに取った表現で、必ず仮定法と一緒に使うものだ。
(海の近くに住んでいればなあ。)
仮定法で would が省略されるのは、基本的には if 節の中だけだが、I wish(〜だったらなあ)はニュアンスとしては条件(〜なら)だけを述べたようなものなので、if 節のときと同様に would は省略される。
仮定法過去だけでなく、仮定法過去完了と一緒に使うこともあるので、ここも丁寧に学んでおこう。
3. it’s about time
it's about time(そろそろ〜してもいい頃だ)の後ろには不定詞( to do )が続くこともあるが、SVを続けるときには仮定法過去を使う。
(そろそろ新しい車を買ってもいい頃だ。)
文法的には、関係副詞の when が抜け落ちたものなので、time の後ろは if 節ではないのだが、慣用的に would を省略した仮定法が使われる。
文頭の it が「形式主語ではない」というのも大切なポイントなので、以下のページで詳しく学んでおこう。
4. otherwise
otherwise は「他・それ以外」というイメージが中心にある副詞で、
(1) そうでなければ
(2) 違った風に(別のやり方で)
(3) その他の点では
という3つの意味を持っている。特に (1) と (2) は仮定法と一緒に使われるものだ。
(私なら、違った風に行動しただろう。)
文法問題でも頻出の単語なので、以下のページで詳しく学んでおこう。