“as if SV” ってどうなってるの?接続詞が2つ続いた構文の謎を解く!

英文法仮定法
最終更新日:
as-if-2

以前、仮定法過去と仮定法過去完了について、かなり詳しくお話しした。

「仮定法は覚えろって書いてある参考書が多いから、こうやって論理的に説明してもらえると助かる」というコメントなどもいただき、しっかりとお話しした甲斐があり、またとても嬉しかった。

今日はその仮定法の基本的な仕組み(どうして助動詞の過去形や動詞の過去形などを使うのか、など)を理解していることを前提に、 “as if SV” というとても奇妙な構文の謎を解いていくことにしよう。

仮定法の基本的な仕組みを理解していない人は、まずは以下の記事から読んでほしい。

参考:仮定法を100%理解するための3つのポイント

それでは、いきましょう!

“as if SV” は「まるで~するかのように」という意味

as-if-1

 
He talks as if he knew everything.
 
「彼はまるですべてのことを知っているかのように話をする。」

いわゆる「知ったかぶり」といったところだ。このように、 “as if SV” は「まるで~するかのように」という意味の表現だ。

荒っぽい説明をして早々に切り上げるのなら、「 “as if” を1つの接続詞だと見なして覚えてください」とでも言うが、やはりそれでは何の勉強にもならない。

「なぜ?」という疑問と、それを解き明かそうという姿勢こそが、キミをさらなる高みへと連れて行ってくれる。

ここでの疑問は2つ。1つは、

 
なぜ “he knows everything” ではなく “he knew everything” なのか?
そしてもう1つは、

 
接続詞asの後ろのSV構造はどこに消えたのか?

そういうこと。そこで続いては、この2点に関して考えていこう。

事実に反することなら、仮定法を使う

まず1つ目の疑問である「なぜ “he knows everything” ではなく “he knew everything” なのか?」についてだが、これは「彼(he)がすべてのこと(everything)を知っている」という事柄が現実世界の事柄ではないからだ。

このような「現実世界の事柄ではないこと」や「現実味が薄いこと」を表す場合に、仮定法を用いるのだった。

参考:仮定法を100%理解するための3つのポイント

詳しくは上記の記事中でもお話ししているが、ポイントだけ簡単に確認しておこう。

本来なら “would know” という「助動詞の過去形を含む形」を用いたいところだ。なぜなら、助動詞の過去形こそが「この動作(know everything)は現実ではない」という主張をするからだ。

けれども接続詞ifの後ろでは、この “would” という助動詞が省略されてしまう。(長くなるので、理由については先ほどの記事を参考にしてもらいたい。)

過去形の助動詞 “would” が省略されてしまうと、「この動作(know everything)は現実ではない」ということが表現できなくなる。そこで、接続詞ifの後ろでは、取り残された動詞の原形 “know” が、代わりに過去形の “knew” になってくれるのだ。 “would” に代わって「現実ではない」ということを表すためにね。

「彼(he)がすべてのこと(everything)を知っている」という事柄が、現実世界の事柄ではないから、仮定法(knew)を使う。

1つ目の疑問は、これで解消された。

接続詞asの後ろには、SV構造が省略されている

as-if-2

今回の “as if SV” でもっとも重要なのが、2つ目の疑問「接続詞as(~するように)の後ろのSV構造はどこに消えたのか?」だ。

英語の文法に伸び悩みを感じている人は、ぜひこういった、品詞的な視点を持ってほしい。

英語では、接続詞の後ろのSV構造が省略されることがよくある。特に省略が起こりやすいのは、接続詞の後ろのSVが主節のSVと一致する場合だ。

逆に、次こそが重要なのだが、接続詞の後ろにSV構造が見当たらなければ、主節と同じようなSV構造を補う癖を身に付けておきたい。

つまり、今回はこうなるのだ。

He talks as (he would talk) if he knew everything.

接続詞as(~するように)の後ろに、単に主節のSVと同じ “he talks” を補うのではなく、 “he would talk” としたのには理由がある。

接続詞asの後ろは、仮定法を含むif節(if he knew everything)に対する帰結節だからだ。

現実に反する仮定(if he knew everything)の下で起こる結果(he would talk)は、当然、現実に反するはず。だから、 “talks” ではなく、仮定法 “would talk” という形で補っている。

He talks as (he would talk) if he knew everything.

後はこれを直訳することで、「まるで~するかのように」という意味が見えてくる。

確かに今から言う「直訳」は少々まどろっこしいが、それをギュッとコンパクトにすると「まるで~するかのように」という意味に繋がることを確認してもらいたい。

準備はいいですか?よく聞いてくださいね?

if he knew everything
もし彼がすべてのことを知っているとすれば

as he would talk
彼が話しそうなように

He talks
彼は実際に話をする。

いかがだろう?もっと分かりやすく言い換えるなら、こうだ。

仮にすべてのことを知っているとすれば、アイツはこんな風に話しそうだ!そういう、だいたい予想が付くような話し方でアイツは実際に話をする」

これをギュッとコンパクトに収めると、

「アイツはまるですべてのことを知っているかのように(実際に)話をする」

という和訳が見えてくることだろう。

まとめ

中には今日のように、しっかりと論理的に進めるのではなく、「覚えればいいじゃん!」という人もいるだろう。

ただ今回の例文ように、「接続詞の後ろのSV構造が丸ごと省略されてしまっている」という文は、英文の中で非常によく見かけるものだ。

そういった、一瞬戸惑ってしまうような文に遭遇したときに、「あ!主節のSVと同じSVが省略されてるだけか!」と対処することができれば、どれほど理解しやすいだろう。

そのような、中級以上の英文にも対応できる力を養うために、一歩二歩踏み込んでお話ししている。

今日の話をしっかりと血肉化してもらえれば幸いだ。

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