3つの when の使い方|接続詞・疑問詞・関係副詞の決定的な違い

英文法接続詞
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時を表す when には「〜するときに」「いつ〜するのか」など、いくつかの意味や使い方がある。

ここでは、接続詞・疑問詞・関係副詞といった文法用語だけでなく、節の品詞に注目することで、3つの when の意味と使い方がまったく違うということを押さえていこう。

文法力(語順の観察力)そのものにも大きく影響する、重要なテーマだ。

CONTENTS

3つの when の使い方

when には、

1. 接続詞(〜するときに)
2. 疑問詞(いつ〜するのか)
3. 関係副詞( when そのものは訳さない)

の3つの使い方がある。先に結論を言ってしまうと、それぞれの when は「意味」だけでなく「節(※)の品詞」がまるで違う。

※節:SVがある単語2つ以上のカタマリ。このページでは節に下線を添えている。

それぞれ、詳しく見てみよう。

1. 接続詞 when(〜するときに)

接続詞 when(〜するときに)は、副詞節(大きな副詞のカタマリ)を作る。

I always drink coffee when I wake up.

(私はいつも、起きたときにコーヒーを飲む。)

※ “when I wake up” は動詞 drink を修飾しているので副詞節(起きたときに → 飲む)

The lights dim when the movie starts.

(映画が始まると、薄暗くなる。)

※ “when the movie starts” は動詞 dim を修飾しているので副詞節(映画が始まると → 薄暗くなる)

We'll go outside when the rain stops.

(雨がやんだら、私たちは出かけます。)

※ “when the rain stops” は動詞 will go を修飾しているので副詞節(雨がやんだら → 出かける)

なお、副詞の働き(動詞を修飾する、など)や副詞節については、必要に応じて以下のページで学んでおこう。

- 詳しく学ぶ -

2. 疑問詞 when(いつ)

疑問詞 when(いつ〜するのか)は、普通の疑問文(「?」で終わる疑問文)だけでなく、間接疑問文(疑問文の意味を持つ名詞節)でも使われる。

特に後者の場合には、疑問詞 when(いつ〜するのか)は名詞節(大きな名詞のカタマリ)を作る。

普通の疑問文で使う when

When does the movie start?

(映画はいつ始まりますか?)

When will the next train arrive?

(次の電車はいつきますか?)

When did you last meet her?

(最後に彼女に会ったのはいつですか?)

間接疑問文で使う when

I don’t know when she will come back.

(私は彼女がいつ戻ってくるのかを知らない。)

※間接疑問文 “when she will come back” は、他動詞 know の目的語Oなので名詞節

Can you tell me when the movie starts?

(映画がいつ始まるか、教えてもらえますか?)

※間接疑問文 “when the movie starts” は、他動詞 tell の目的語Oなので名詞節

It's up to you when you start your journey.

(いつ旅を始めるのかは、あなた次第だ。)

※間接疑問文 “when you start your journey” は形式主語 It に対する真主語Sなので名詞節

なお、間接疑問文(疑問文の意味を持つ名詞節)について不安があれば、以下のページで学んでおこう。

- 詳しく学ぶ -

3. 関係副詞 when

関係副詞 when は、関係詞節と呼ばれる形容詞節(大きな形容詞のカタマリ)を作る。

I'll never forget the day when we first met.

(私は私たちが初めて会った日を決して忘れない。)

※関係詞節 “when we first met” は、名詞 day を修飾しているので形容詞節(初めて会った → 日)

He often speaks of the time when he traveled across Europe.

(彼はヨーロッパを旅したときのことをよく話す。)

※関係詞節 “when he traveled across Europe” は、名詞 time を修飾しているので形容詞節(ヨーロッパを旅した → とき)

The moment when the fireworks began was absolutely breathtaking.

(花火が始まった瞬間は、本当に息を飲むようだった。)

※関係詞節 “when the fireworks began” は、名詞 moment を修飾しているので形容詞節(花火が始まった → 瞬間)

なお、関係副詞 when には先行詞(関係詞節に修飾される名詞)のニュアンスも含まれているので、関係副詞 when 自体は訳さない。(関係副詞 when を訳すと、先行詞を2回訳したような感じになるので。)

- 詳しく学ぶ -

3つの when の見分け方

まとめると、普通の疑問文を作る when はさておき、節の品詞によって when の意味(や文法用語)を区別できるということだ。

when SV が「副詞節」
⇔ 〜するときに(接続詞)

I always drink coffee when I wake up.

(私はいつも、起きたときにコーヒーを飲む。)

when SV が「名詞節」
⇔ いつ〜するのか(疑問詞)

I don’t know when she will come back.

(私は彼女がいつ戻ってくるのかを知らない。)

when SV が「形容詞節」
⇔ when は訳さない(関係副詞)

I'll never forget the day when we first met.

(私は私たちが初めて会った日を決して忘れない。)

when の意味を見分けるときには、when だけを見るのではなく、節の品詞や文全体の形を把握するようにしよう。

なお、節の品詞の見分け方については、以下のページで詳しく学んでおこう。

さいごに|英文法は品詞に注目して学ぼう

ここでは when の意味や使い方について、節の品詞に注目しながら学んだが、同時に「品詞は意外と馬鹿にできない」ということにも気付けたかもしれない。

中でも「自動詞と他動詞の違い」は、英文法(語順のルール)が身に付くかどうかの最初の分かれ道なので、しっかりと確認しておこう。

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