英語でよく聞く「譲歩」ってどういう意味?4つの譲歩構文まとめ

英文法
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英語での「譲歩」の意味

英語の、特に英文法の勉強をしていると、「譲歩」という言葉をよく耳する。

この言葉は、私たちが日常で耳にする「譲歩」という言葉とは少し違った意味で用いられているので、英語学習者の間では混乱が生じやすい。

ここでは、「譲歩」という言葉の意味を整理し、さらには、英語での代表的な譲歩構文を4つご紹介しよう。

普段の生活で使う「譲歩」の意味

英語での「譲歩」の意味-1
私たちは、日常生活の中では、「譲歩」という言葉を概ね次のような意味で使っている。

「譲歩」とは?
自分の主張をゴリ押しするのではなく、相手の主張をある程度聞き入れること

よくニュースなどでも、「日本側が若干譲歩した形になります」といったフレーズが流れてくるが、これに当たるのが一般的な「譲歩」という言葉だ。

英語でよく聞く「譲歩」の意味

英語での「譲歩」の意味-2
さて、ある程度「譲歩」して相手の主張を聞き入れる場合、日本語では次のような言い回しになることが多い。

 
私としてはパンケーキがオススメだが、ここはキミの言う通り、季節のフルーツパフェを注文しよう。
 
この「~だが」という言い回しにだけに焦点を当てたのが、英文法での「譲歩」だ。

・彼は甘党だが、お酒も飲む。
・それは認めるけど、やっぱり賛成できない。
・たとえ彼が上司だとしても、言いたいことは言うつもりだ。

注意したいのは、こうした「~だが」「~だとしても」という言葉に、必ずしも「譲る=相手の主張を聞き入れる」という意味が含まれているわけではないということだ。

「~だが」「~だとしても」という言い回しそのものが、英文法の世界でいう「譲歩」だと押さえておこう。

絶対に知っておきたい4つの譲歩構文

それでは、英語で頻繁に出てくる譲歩構文を4つご紹介しよう。

「~だが」「~だとしても」といった意味を持つ、代表的な表現ばかりだ。

1. though, although

英語での「譲歩」の意味-3

Though he is rich, he isn’t greedy for money.
Although he is rich, he isn’t greedy for money.
彼はお金持ちだけれども、お金に対して執着はない。

though, althoughは「~するけれども」という意味の接続詞だ。両者の細かな違いをあまり気にする必要はないが、though の方が口語的。つまり、使い方がゆるいのだ。though は文中で用いることもできたり、副詞として用いたりもする。

He isn’t greedy for money, though he is rich.
彼はお金持ちだけれども、お金に対して執着はない。

It’s expensive, though.(副詞としての用法)
けど、高いよ。

though, although ともに、どちらも基本的な接続詞なので覚えておこう。

2. even if ,even though

英語での「譲歩」の意味-4
even if, even though は「たとえ~するとしても」という意味の接続詞として有名だ。

ここでは、まず最初に、次の2つの日本語の違いを考えてみてほしい。

1. たとえ雨が降るとしても、私は今晩出かけるつもりだ。

2. たとえ彼が私の上司だとしても、彼のすることすべてを受け入れられるわけではない。

どちらも「たとえ~するとしても」と言ってはいるが、前者は「仮定したこと」をイメージしている。雨が降るどうかは、まだ確定していない。

一方、後者は「事実」をイメージした上での表現だ。「彼が実際に上司なのだが、それでも、すべてを受け入れられるわけではない」ということを言っている。

even if と even though の違いはここにある。

Even if it rains, I’ll go out tonight.
たとえ雨が降るとしても、私は今晩出かけるつもりだ。

Even though he is my boss, I can’t approve everything he does.
たとえ彼が私の上司だとしても、彼のすることすべてを受け入れられるわけではない。

even if は「仮定したこと」をイメージした上での「たとえ~するとしても」、even though は「事実」をイメージした上での「たとえ~するとしても」だ。

また、even if では、文脈から明らかに譲歩だと判断できる場合には、even if の even が省略されてしまうこともある。

(Even) If I were rich, I would not give money to him.
たとえ私がお金持ちだとしても、彼には金をやらない。(○)
もし私がお金持ちなら、彼には金をやらない。(×)

表面的な文構造だけでなく、しっかりと文脈に注目して、 Even の省略を見抜けるようにしよう。

3. whoever = no matter who など

英語での「譲歩」の意味-5
whoever や whichever などは「~する人(もの)は何でも」という意味以外に、「たとえ~するとしても」という譲歩の意味で用いられることがある。

Whoever may say so, it is not true.
たとえ誰がそう言ったとしても、それは真実ではない。

Whichever way you may go, you will get there.
どちらの道を行ったとしても、そこへ辿り着けます。

この場合の whoever は no matter who という語句に置き換えて表現されることもある。

No matter who may say so, it is not true.
No matter which way you may go, you will get there.

※ご参考:複合関係代名詞 whoever の2つの意味と使い方|リアルな例文もご紹介

ちなみにここで示したように、譲歩構文の中では助動詞の may が用いられることがあり、これを「譲歩の may」と呼んでいる。

この may は「ここは譲歩の訳し方をしてね!」という目印みたいなものなので、あえて訳す必要はない。may の代表的な訳し方「~するかも知れない」「~してもよい」を当てはめてしまうと、かえって不自然になるので注意しよう。もちろん、「譲歩の may」を用いなくてもOKだ。

4. 分詞構文

英語での「譲歩」の意味-6
動詞の意味を含んだ副詞句である「分詞構文」には、基本的な5つの意味があり、その中に「~するけれども」という意味もある。

※ご参考:分詞構文の6つの意味と訳し方|迷ったら「~して」と訳してみよう

Although I admit what you say, I can’t agree with you.

↓これを「分詞構文」を用いて表現すると……

Admitting what you say, I can’t agree with you.
キミの言うことは認めるけど、賛成はできない。

分詞構文も、譲歩の意味を持つ表現の1つとして押さえておこう。

まとめ

文法用語そのものに捉われ過ぎる必要はないが、やはり言葉の意味がわからないと、書籍や授業の理解も浅いままになってしまう。

譲歩=「~だが」「~だとしても」

ということを押さえておこう。

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