by, until, till の違いと使い分けをマスター【例文・音声満載】
違いがわかりにくい by と until だが、by が期限(〜までに)を表すのに対して、until は期間(〜まで)を表す言葉だ。
ここでは、いくつかの例文を通して、by と until の違いや使い方をマスターしていこう。
また、until の短縮形である till も押さえておこう。
CONTENTS
by は期限(〜までに)を表す
by は期限(〜までに)を表す前置詞で、主に「締め切り」を表すときに使う言葉だ。
前置詞なので、後ろには「名詞」を続けよう。
私たちは次の月曜日までにそのプロジェクトを終える見込みだ。
私は金曜日の午後までにレポートを提出する必要がある。
= By when should I return your car?
何時までに(いつまでに)車をお返ししたらいいですか?
「〜するまでに」は by the time (when) ...
なお、「〜するまでに」と言いたいときには、関係副詞 when を使った(あるいは when を省略した)by the time (when) ... という形を使おう。
彼らが来るまでにリビングを片付けておいた方がいいよ。
好きなテレビ番組が始まるまでに、やることを終えるつもりです。
彼女は私が起きるまでに朝食を作っていた。
by(〜までに)は前置詞なので、直後にSVを続けることはできない。そこで、いったん by the time(そのときまでに)という形で表し、「どんなときなのか?」を関係副詞 when 以降で説明したのが by the time (when) ... という表現だ。
until は期間(〜まで)を表す
until は期間(〜まで)を表す前置詞(または接続詞)で、物事が継続している様子を表すときに使う言葉だ。「ずっと」という言葉を補うと、期限を表す by(〜までに)との違いがより鮮明になるかもしれない。
お店は午後9時まで(ずっと)開いています。
私たちは明日まで(ずっと)結果を待たなければならない。
= Until when can we use this room?
何時まで(いつまで)この部屋を使えますか?
until は接続詞としても使える
また、先ほども少し触れたが、by(〜までに)が前置詞なのに対して、until(〜まで)は前置詞だけでなく接続詞としても使える。
私は暗くなるまで娘と公園で遊んだ。
この映画が終わるまで寝ないよ。
夕食を食べ終えるまでデザートを食べてはいけません。
なお、until は「時や条件を表す副詞節」を作るので、未来形は現在形で表現しよう。
till は until よりもカジュアル
until と同じ意味の言葉に till があるが、till は until の短縮形だ。
言葉というものは「省略する方がカジュアル」「省略しない方がフォーマル」だが、till と until にも同じことが言える。
短縮された till はカジュアルで口語的で、until の方がフォーマルだと押さえておこう。
ちなみに、though と although にも同じことが言えるので、興味があれば、以下のページで学んでおこう。
さいごに|英文法は「品詞」に注目して学ぼう
ここでは、期限を表す by(〜までに)と期間を表す until(〜まで)について学んだが、「意味の違い」だけでなく「品詞の違い」も重要だ。( until は接続詞としても使える。)
by や until に限らず、英文法(語順のルール)は「品詞」や「文の要素(S, V, O, C, M)」に注目しながら学んでいこう。
そうすれば、読解力や表現力がより正確なものになるはずだ。