stop to do と stop doing の違い|不定詞・動名詞よりも重要なこと
stop to do(〜するために立ち止まる)は、自動詞の stop(立ち止まる)と副詞的用法の不定詞(〜するために)を使った表現だ。
一方で、stop doing(〜するのをやめる)は、他動詞の stop(をやめる)と動名詞(〜すること)を使った表現だ。
ここでは、それぞれの意味や使い方について、文法的な注意点も交えて学んでいこう。
CONTENTS
stop to do の意味と英文法
stop to do(〜するために立ち止まる)は、副詞的用法の不定詞(〜するために)が自動詞の stop(立ち止まる)を修飾した表現だ。
(運動中には水を飲むために止まった方がいいよ。)
なお、副詞的用法の不定詞には、目的(〜するために)の他に結果(そして〜する)のニュアンスもあるため、文脈によっては、stop to do を「立ち止まって〜する」と訳した方がしっくりくることもある。
stop to do の例文
(この美しい景色の写真を撮るために止まろうよ。)
(立ち止まって現在地を確認した方がいい。)
(旅を続ける前にガソリンを入れるために立ち止まらないと。)
stop doing の意味と英文法
一方で、stop doing(〜するのをやめる)は、他動詞の stop(をやめる)が動名詞(〜すること)を目的語Oに取った表現だ。
(コーヒを飲みすぎるのをやめた方がいいよ。)
finish(を終える)や give up(を断念する)などが動名詞を目的語Oに取るのと似たような感覚の表現だ。
stop doing の例文
(上映中は私語をお控えください。)
(コントロールできないことについて悩むのをやめた方がいいよ。)
(だらだらと YouTube を観るのをやめなくちゃ。悪い習慣だ。)
なお、自動詞と他動詞の違いに不安がある場合は、以下のページの動画で確認しておこう。自動詞と他動詞の違いは、英文法(語順のルール)でもっとも重要な基礎のうちの一つだ。
補足|remember to do と remember doing の違いとは違う
なお、ここまででわかるように、stop to do(〜するために立ち止まる)と stop doing(〜するのをやめる)の違いは、「不定詞と動名詞の違い」によるものではなく、「自動詞と他動詞の違い」によるものだ。
これに対して、例えば、remember to do(〜するのを覚えておく)と remember doing(〜したことを覚えている)の違いを生み出すのは、「名詞的用法の不定詞と動名詞の違い」だ。
そもそも、stop to do の不定詞は名詞的用法の不定詞(〜すること)ではないので、英文法(語順のルール)を読解や表現に応用していきたい場合には、「 stop to do と stop doing の違い」は「 remember to do と remember doing の違い」とは違うということを押さえておこう。
さいごに|英文法をマスターしたいあなたへ
ここでは、stop to do と stop doing の違いについて学んだが、こうした英文法(語順のルール)は読解力や表現力の土台になるものだ。
もしもあなたに英文法の伸び代があれば、当サイトの無料動画「暗記のいらない英文法(全31回)」も併せて学んでおこう。
きっと、英文法への苦手意識を克服するキッカケになるはずだ。
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