動名詞の意味上の主語を「所有格」や「目的格」で表す理由
動名詞の意味上の主語は、文法的には「所有格」で表すのが基本だが、「目的格」で表すことも多い。
ここでは、動名詞の意味上の主語の表し方を学んでいこう。
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動名詞の意味上の主語は「所有格」が基本
動名詞( doing / 〜すること)は「動作を表す名詞」の一種なので、その意味上の主語は、名詞に添えやすい「所有格」で表すのが基本だ。
(彼がチームに加わってくれたことに感謝しています。)
意味上の主語:his(彼が)
動名詞:joining the team(チームに加わったこと)
(あなたがまた来てくれるのを楽しみにしています。)
意味上の主語:your(あなたが)
動名詞:coming back(また来ること)
your bag や his idea と同じような形や語順になっているところに注目しておこう。
意味上の主語とは?
なお、意味上の主語とは、準動詞(不定詞・分詞・動名詞)が表す動作を行う主語のことだ。
詳しくは以下のページで学ぶことができるので、必要に応じて参考にしよう。
動名詞の意味上の主語が「目的格」になる理由
ただ、実際には、動名詞が「他動詞や前置詞の目的語O」になる場合には、意味上の主語を「目的格」で表すことも多い。
(彼がチームに加わってくれたことに感謝しています。)
(あなたがまた来てくれるのを楽しみにしています。)
理由は次の通りだ。
基本的な英文法のルールとして、他動詞や前置詞の直後には「目的格」が続く。例を挙げるなら、“love him” や “to you” といった形だ。
こうした普段の癖から、他動詞や前置詞の直後に「意味上の主語 + 動名詞」を表現するときには、意味上の主語がつい「目的格」になってしまうというわけだ。
意味上の主語を省略する場合
動名詞の意味上の主語は、
1.「その文の主語」と同じ場合
2.「世間一般の人々」の場合
には省略するのが一般的だ。
1. 意味上の主語が「その文の主語」と同じ
(また来れるのを楽しみにしています。)
動名詞:coming again
意味上の主語:I(文の主語)
(どこで見つけられるか教えてもらえませんか?)
動名詞 :telling me where to find it
意味上の主語:you(文の主語)
2. 意味上の主語が「世間一般の人々」
(自分を愛することは素晴らしい人生にとって不可欠だ。)
動名詞:Loving yourself
意味上の主語:you(世間一般の人々)
(水を飲むことは、肌の保湿に役立つ。)
動名詞:Drinking water
意味上の主語:we(世間一般の人々)
さいごに|動名詞をマスターしたいあなたへ
ここでは、動名詞の意味上の主語の表し方について学んだ。
意味上の主語だけでなく、動名詞や他の英文法をマスターしたい場合には、全31回の無料授業「暗記のいらない英文法」もお役に立てると思うので、ぜひ参考にしてほしい。