would you mind の使い方|would you mind me との違いは?

英文法動名詞
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“Would you mind doing...?(〜してもらえませんか?)”人に依頼をするときの表現だ。

一方で、“Would you mind me/us doing...?(〜してもよろしいですか?)”人に許可を求めるときの表現だ。

ここでは、文法的な違いにも注目しながら、“Would you mind...?” の使い方を学んでみよう。

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would you mind の使い方

“would you mind ...?” には、大きく分けると次の2つの使い方がある。

1. 依頼する(〜してもらえませんか?)

“Would you mind doing ...?”「〜してもらえませんか?」という意味で、相手に依頼をするときの表現だ。

mind(を嫌がる)を直訳すると「(あなたが)〜するのは嫌でしょうか?」となるが、これだと日本語としては不自然なので、「〜してもらえませんか?」というニュアンスで押さえておこう。

Would you mind turning down the music?

直訳:(あなたが)音楽の音量を下げるのは嫌でしょうか?
つまり:音楽の音量を下げてもらえませんか?

Would you mind cleaning up after yourself?

直訳:ご利用後に(あなたが)清掃するのは嫌でしょうか?
つまり:ご利用後の清掃をお願いできますか?

Would you mind coming with me to the store?

直訳:お店まで一緒に(あなたが)来るのは嫌でしょうか?
つまり:お店まで一緒に来てもらえませんか?

文法的なポイントは、動名詞の「意味上の主語」を表現していないというところだ。

一般的に、動名詞の意味上の主語は「目的格( me, us, them など)」や「所有格( my, our, their など)」で表すが、それらを表現しない場合、「文の主語」が意味上の主語になる。

“Would you mind doing ...?” という表現で「〜する( doing する)」のが「あなた( you )」になるのは、そのためだ。

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2. 許可を求める(〜してもいいですか?)

“Would you mind me/us doing ...?”「〜してもいいですか?」という意味で、相手に許可を求めるときの表現だ。

ここも mind(を嫌がる)を直訳すると「私(たち)が〜するのは嫌でしょうか?」となるが、これだと日本語としては不自然なので、「〜してもいいですか?」というニュアンスで押さえておこう。

Would you mind me borrowing your car this weekend?

直訳:あなたは嫌がりますか? 私が今週末あなたの車を借りることを。
つまり:今週末、車をお借りしてもよろしいですか?

Would you mind me using your PC for a bit?

直訳:あなたは嫌がりますか? 私があなたのパソコンを少し使うことを。
つまり:あなたのパソコンを少し使わせてもらえますか?

Would you mind us using your kitchen to cook dinner tonight?

直訳:あなたは嫌がりますか? 私たちが夕食を作るためにあなたのキッチンを使うことを。
つまり:夕食を作りたいので、キッチンをお借りできますか?

ここでの文法的なポイントは、me や us といった目的格が「動名詞の意味上の主語」になっているというところだ。

今回の表現に限らず、動名詞の意味上の主語は、目的格( me, us, their など)や所有格( my, our, their など)で表すというのが、英文法の基本的なルールだ。

そのため、“Would you mind me/us doing ...?” では、「〜する( doing する)」のが「私( me )・私たち( us/our )」ということになる。

こうした「動名詞の意味上の主語」についての知識が必要なのは、今回の表現に限ったことではないので、必要があれば以下のページで学習しておこう。

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さいごに|丸暗記ではなく文法的なことにも気を配ろう

ここでは “would you mind ...?” という日常的な表現の使い方について、動名詞の意味上の主語に注目しながら学んだ。

単なるフレーズの丸暗記だと、その表現にしか対応できないが、英文法(語順のルール)に注目しながら学ぶと、他の英文でも活かせる知識や視点が同時に手に入るので、ぜひ参考にしてほしい。