これで十分!過去分詞の2つの意味と使い方|一覧(音声付き)あり

英文法分詞(現在分詞・過去分詞)
最終更新日:
過去分詞の意味と使い方

過去分詞とは、基本的には「動詞の意味を持つ形容詞」の一種で、普通の形容詞( good や tall )と同じように、名詞を修飾したり、補語Cになったりする。

ここでは、過去分詞というわかりにくい言葉について、形容詞という比較的身近な観点から整理していこう。

なお、分詞構文(動詞の意味を持つ副詞)を分詞(現在分詞や過去分詞)に含める見方もあるが、そもそもの品詞の働きが異なるため、私が授業をする上では、

分詞(現在分詞・過去分詞)⇒ 形容詞
分詞構文 ⇒ 副詞

というように区別している。その方が理解がはかどる人が多いからだ。

この記事を読んで得られること

  • 過去分詞が「ただの形容詞」だとわかる
  • 過去分詞の2つの意味と使い方がわかる
  • 過去分詞「だけ」を学んでも無駄だということがわかる

CONTENTS

基本の確認:形容詞の2つの働き

過去分詞が形容詞の一種だとすれば、まずは形容詞の働きをよく理解しておく必要があるので、簡単に確認しておこう。

1. 名詞を修飾する

I think long hair suits you better.
長い髪の方がに合うと思うよ。

※「長い ⇒ 髪」というように、形容詞 long が名詞 hair を修飾している。

2. 補語Cになる

My room is so messy.
私の部屋は散らかっている。

※ my room = messy という関係が成り立っていて、形容詞 messy が第2文型(SVC)の補語Cになっていることがわかる。

I always keep my room clean.
私はいつも部屋を綺麗にしている。

※ my room = clean という関係が成り立っていて、形容詞 clean が第5文型(SVOC)の補語Cになっていることがわかる。

英文法(語順のルール)を丸暗記ではなく理解しながら記憶に残すためには、こうした「品詞の働き」についての理解が欠かせない。

もしもこうした基礎に不安があるのなら、英語学習ボックスの無料の動画授業がお役に立てるかもしれない。

※ご参考:
累計10,000人以上が学習済みの
英文法の無料講義(全31回)はこちら >>

過去分詞は形容詞として使う

それでは、過去分詞(動詞の意味を持つ形容詞)を使った表現をいくつか見てみよう。

1. 過去分詞を「名詞を修飾する形容詞」として使う

In spoken English this expression is rarely used.
口語の英語では、この表現はめったに使われない。

※「話される(口語の) ⇒ 英語」というように、過去分詞 spoken が名詞 English を修飾している。

2. 過去分詞を「補語Cになる形容詞」として使う

I guess she got annoyed with me.
彼女は私にイライラしたんだと思う。

※ she = annoyed という関係が成り立っていて、過去分詞 annoyed が第2文型(SVC)の補語Cになっていることがわかる。

This video will make you satisfied.
このビデオはあなたを満足させるだろう。

※ you = satisfied という関係が成り立っていて、過去分詞 satisfied が第5文型(SVOC)の補語Cになっていることがわかる。

こうして見てみると、過去分詞(~ing)も普通の形容詞(long や messy など)と同じように、名詞を修飾したり、補語Cになっていることがわかる。

過去分詞という言葉に目を奪われると見えなくなりがちだが、過去分詞とは「動詞の意味を持つ形容詞」なのだ。

受動態で使う過去分詞は「be動詞の補語C」になっている

なお、参考書などによっては、「受動態の一部で使う」という使い方を挙げていることもあるが、その場合の過去分詞は「be動詞の補語C」になっているので、ここでは、補語Cになる形容詞としての使い方に含めている。

(a) The airport is closed.
空港は閉鎖されている。

※ "is closed" という受動態が使われているが、見方によっては、be動詞の補語Cの位置に closed が置かれているとも考えられる。

(b) The airport remains closed.
空港は閉鎖されたままだ。

※第2文型(SVC)を作る動詞 remain の後ろに、補語Cとして closed が置かれている。

確かに、物事をバラバラに細分化すれば、(a)と(b)の closed は「違った使い方」ということになる。

けれども、be動詞と remain はどちらも「第2文型(SVC)を作る動詞」だという共通点に目を向けると、(a)と(b)の closed は「同じ使い方」だとわかる。

物事をバラバラに捉えて、自ら進んで複雑に学んでいくこともできるし、共通点に目を向けてシンプルに英文法(語順のルール)を学ぶこともできる。どちらを選ぶかはあなたの自由だ。

不規則活用の過去分詞の一覧|聞き流し音声・PDF付き

動詞には過去形・過去分詞形といった活用(見た目の変化)があり、規則活用と不規則活用の2つのパターンがある。

規則活用:動詞に -ed をつけるだけで、過去形・過去分詞形になる
不規則活用:「動詞に -ed をつけるだけ」という規則性がない

以下のページでは、不規則活用の動詞の一覧(過去形・過去分詞)をまとめているので、「不規則活用の動詞(過去形・過去分詞)に不安がある」という場合には参考にしてもらえると幸いだ。

※ご参考:
不規則活用の動詞一覧(過去形・過去分詞)
聞き流し音声・PDF付き >>

過去分詞の2つの意味

過去分詞が形容詞の一種だということがわかったところで、続いては過去分詞の持つ意味について見ていこう。

「受動(~された)の意味を持つ」というイメージの強い過去分詞だが、実は、必ずしもそうとは限らない。

「自動詞の過去分詞」なのか「他動詞の過去分詞」なのかによって、過去分詞の意味は次の2つに分かれる。

1. 完了(~した、~し終えた)

自動詞の過去分詞は、完了(~した)の意味を持つ。

I believe you are a matured person.
私はあなたが成熟した人間だと信じている。

※過去分詞だからといって、matured を「成熟させられた(?)」と捉えると違和感がある。mature は自動詞(成熟する)なので、過去分詞 matured は「成熟した、成熟し終えた」という完了の意味となる。

My father is retired and living his best life now.
父は退職していて、今は素晴らしい日々を送っている。

※過去分詞だからといって、retired を「退職させられた(?)」と捉えると違和感がある。retire は自動詞(退職する)なので、過去分詞 retired は「退職した、退職し終えた」という完了の意味となる。

・過去分詞が必ずしも受動(~される)の意味になるわけではない
・過去分詞を学ぶ上でも、自動詞と他動詞の違いを理解しておくことは必須

だということを押さえておこう。

※ご参考:
自動詞と他動詞の違いがわからない人へ
全31回の無料動画講義 >>

2. 受動(~された)

一方で、他動詞の過去分詞は、受動(~された)の意味を持つ。

I really like boiled eggs.
ゆで卵(茹でられた卵)が本当に好きなんだよね。

※他動詞 boil(を茹でる)の過去分詞 boiled は受動(~された)の意味。

The airport remains closed for one more week.
空港はこの先もう一週間閉鎖されたままだ。

※他動詞 close(を閉鎖する)の過去分詞 closed は受動(~された)の意味。

I’ll leave the door unlocked.
ドアの鍵は開けたままにしておくよ。

※他動詞 unlock(を開けておく)の過去分詞 unlocked は受動(~された)の意味。

過去分詞と受動態は違う!

なお、あなたが後々混乱することのないように、「過去分詞」と「受動態」の違いを示しておこう。

The airport is closed because of a snow storm.

過去分詞:closed
受動態:is closed

My father is retired and living his best life now.

過去分詞:retired
受動態:retired は受動の意味を持たないので、is retired は受動態ではない。(この文に受動態はない)。

I really like boiled eggs.

過去分詞:boiled
受動態:なし

このように、受動態とは「be動詞+受動の意味を持つ過去分詞」のことだ。

「過去分詞」は形容詞の部分を、「受動態」は動詞の部分を指す言葉だと理解しておこう。

補足:動詞の一部として使う過去分詞(have 過去分詞)

英文法(語順のルール)を学ぶ目的が「英語の語順を把握できるようになること」だとすれば、ここまでにお話ししたように「過去分詞は形容詞の一種」だと理解しておくのがもっともシンプルで効果的だ。

ただ、あなたもおそらくご存知のように、動詞の一部として使う過去分詞もあるので、ここではそれを補足しておこう。

現在完了形や過去完了形で使う過去分詞

現在完了形(have done)や過去完了形(had done)の一部として過去分詞を使う場合には、過去分詞は動詞として機能する。

I have finished cleaning the guest room.
来客用の部屋の掃除が終わった。

※ここでの過去分詞 finished は、現在完了形の動詞(have finished)の一部で、動詞として働いている。

仮定法過去完了で使う過去分詞

仮定法過去過去(would/could have done や had done)の一部として過去分詞を使う場合には、過去分詞は動詞として機能する。

If I had listened to my heart not my head, I would have never signed those papers.
頭ではなく心に問いかけていれば、私はそんな契約書にサインはしなかっただろうに。

※ここでの過去分詞(listened や signed)は、仮定法過去完了(had listened や would have never signed)の一部で、動詞として働いている。

さいごに「過去分詞は形容詞として使う」

過去分詞を理解し使いこなすためのポイントは、

・過去分詞は「形容詞」の一種
・自動詞の過去分詞は「完了(~した、~し終えた)」
・他動詞の過去分詞は「受動(~された)」

の3つだ。

そして、過去分詞が形容詞の一種である以上、そもそもの形容詞の働き(名詞を修飾する or 補語Cになる)や補語Cを含む文型(SVCやSVOC)を理解していなければ、いくら過去分詞を学んでも身に付かない。

こうした品詞や文型についての知識は、すべての英文法の土台になるものなので、もしも不安があれば、英語学習ボックスの無料の動画講義を頼ってみてほしい。

※ご参考:
累計10,000人以上が学習済みの
英文法の無料講義(全31回)はこちら >>