過去分詞とは? 2つの意味と使い方を徹底解説|不規則活用の一覧あり
過去分詞は、基本的には「動詞に -ed を付けた形」で表され、中には done や stolen など、不規則活用をするものもある。
過去分詞の使い方は、
1. 動詞の一部として使う
2. 形容詞として使う
の2通りに分けるとわかりやすいので、ここではそのように整理していこう。
CONTENTS
過去分詞とは
過去分詞とは、基本的には「動詞に -ed を付けた形」のことで、中には done や stolen など、不規則活用をするものもある。
(原形 / 過去形 / 過去分詞)
play / played / played
call / called / called
visit / visited / visited
etc.
am / was/ been
do / did / done
fly / flew / flown
etc.
come / came / come
run / ran / run
etc.
buy / bought / bought
feel / felt / felt
catch / caught / caught
etc.
cut / cut / cut
put / put / put
spread / spread / spread
etc.
なお、不規則活用の動詞の「一覧と音声」を以下のページにまとめているので、必要に応じて学んでおこう。
過去分詞の使い方
過去分詞の使い方は、大きく分けると、
1. 動詞の一部として使う
2. 形容詞として使う
の2通りあり、さらに細分化するなら、
1-1. 完了形の一部として
1-2. 受動態の一部として
2-1. 名詞を修飾する
2-2. 補語Cになる
の4通りとして整理することもできる。それぞれ、詳しく見ていこう。
1. 動詞の一部として使う
過去分詞を「動詞の一部」として使うのは、
・完了形の一部として
・受動態の一部として
の2通りだ。
1-1. 完了形の一部として使う
(来客用の部屋の掃除が終わった。)
*現在完了形:have finished
(ご予約状況を確認したのですが、返金はすでに行なっております。)
*現在完了形:have checked / have (already) refunded
1-2. 受動態の一部として使う
(バーで財布を盗まれた。)
*受動態:was stolen
* was だけを動詞Vだと見るなら、stolen は補語C
(空港は吹雪で閉鎖されている。)
*受動態:is closed
*is だけを動詞Vと見るなら、closed は補語C
2. 形容詞として使う
過去分詞を「形容詞」として使う場合には、
・名詞を修飾する
・補語Cになる
という2つの使い方があるが、これは普通の形容詞( tall や beautiful など)とまったく同じ使い方だ。
2-1. 名詞を修飾するとき使う
(口語の英語では、この表現はよく使われる。)
*過去分詞 spoken が名詞 English を修飾
(私たちのチームから送られたメールを確認してください。)
*過去分詞が導く “sent from our team” が名詞 email を修飾
2-2. 補語Cとして使う
(彼女は私にイライラしたんだと思う。)
*過去分詞 annoyed は、第2文型(SVC)の補語C
このビデオはあなたを満足させるだろう。
*過去分詞 satisfied は、第5文型(SVOC)の補語C
過去分詞の2つの意味
なお、形容詞として使う過去分詞は「〜される(受動)」という意味の印象が強いが、中には「〜し終えた(完了)」という意味になる過去分詞もある。
違いは、元の動詞が「他動詞」なのか「自動詞」なのかだ。
他動詞の過去分詞は「〜される」
(私たちのチームから送られたメールを確認してください。)
* send(を送る)が他動詞なので、過去分詞 sent は受動(〜される)の意味
(空港はこの先もう一週間閉鎖されたままだ。)
* close(を閉める)が他動詞なので、過去分詞 closed は受動(〜される)の意味
自動詞の過去分詞は「〜し終えた」
(私はあなたが成熟した人間だと信じている。)
* mature(成熟する)が自動詞なので、過去分詞 matured は完了(〜し終えた)の意味
(父は退職していて、今は素晴らしい日々を送っている。)
* retire(退職する)が自動詞なので、過去分詞 retired は完了(〜し終えた)の意味
さいごに|英文法は「品詞と文型」に注目して学ぼう
ここで学んだように、過去分詞は「動詞の一部」として使うだけでなく、「形容詞」として使うことも多い。
そして形容詞は、名詞を修飾するだけでなく、第2文型(SVC)や第5文型(SVOC)の補語Cにもなる。
過去分詞に限った話ではないが、英文法(語順のルール)は「品詞と文型」を土台にして学んでいこう。