【例文満載】it's about time の意味と使い方|後ろは仮定法過去?
it's about time は「もうそろそろ〜してもいい頃だ」という意味の表現で、後ろにSVを続けるときには仮定法過去(現在の事実に反する動作/動詞の過去形)を使う。
また、間投詞(感情をパッと表す言葉)っぽく “It's about time!(やっとだ!)” という使い方をすることもある。
ここでは、いくつかの例文を交えて、it's about time の意味と使い方を学んでいこう。
CONTENTS
it's about time + 仮定法過去
it's about time(もうそろそろ〜してもいい頃だ)の後ろにSVを続けるときには、仮定法過去を使おう。この表現には「現在の事実に反する(実際にはそうしていない)」というニュアンスがあるからだ。
※ご参考:仮定法過去の本当の使い方
would と could の違いもこれでスッキリ
(そろそろ新しい車を買ってもいい頃だよ。)
(そろそろ部屋を片付けてもいい頃じゃない?)
(そろそろ髪を切ってもいい頃だ。すごく長くなってきた。)
なお、文法的には、文頭の it は「状況(時間や天候など)を表す it 」だ。また、time の後ろには関係副詞 when が省略されていると考えられるが、この表現では when を省略するのが一般的だ。
※関係詞節 “(when) we bought a new car” が time を修飾していて、「車を買ってもいい → 時間」という繋がりになっている。
it's about time + 不定詞
it's about time(もうそろそろ〜してもいい頃だ)の後ろには、不定詞( to do )を続けることもできる。
(そろそろ旅行の準備を始めてもいい頃ね。)
(そろそろ古い洗濯機を買い換えてもいい頃だ。)
(彼女はそろそろ転職について考え始めてもいい頃だ。)
※ “for her” は不定詞の意味上の主語だ。
これらは、関係詞節(形容詞節)の代わりに、形容詞的用法の不定詞を使って time を修飾した形だ。
it’s about time + for something
it's about time(もうそろそろ〜してもいい頃だ)の後ろには、前置詞 for(〜のための)を使った前置詞句を続けることもできる。
(そろそろランチの時間だよ、すごくお腹が空いた。)
(そろそろ一服する時間だ、午前中ずっと働いてるから。)
(そろそろお医者さんに行く時間だよ。)
※ご参考:【超基礎】前置詞句とは?
前置詞が出てきたらカタマリで捉えよう!
間投詞っぽい it's about time
なお、間投詞(感情をパッと表す言葉)っぽく「やっとか!」「やっとだね!」というニュアンスで “It's about time!” を使うこともある。
B: It's about time! I thought we were going to wait forever.
A: バスが来たよ。
B: やっとね! 一生待つのかと思ったわ。
B: It's about time! Your health is really important.
A: 健康な食事と運動を始めることにしたよ。
B: やっとだね! 健康は本当に大事だもんね。
B: It's about time! You've been practicing for months.
A: ねぇ、聞いてよ。ようやく運転免許の試験に通ったよ。
B: やっとか! 何ヶ月も練習してたもんね。
“It's about time!(やっとだ!)” は文脈や関係性によって、ポジティブな意味にもネガティブな意味にもなりうる、ニュートラルな(中立的な)表現だ。
it's high time との違い
形容詞 about(おおよそ)の代わりに high(十分進んだ)を使うと、「とっくに〜する時間なのに」という感じで、少し強調されたニュアンスになる。
(とっくに(いい加減)部屋を掃除してもいい頃じゃない?)
ここでの high は、high summer(盛夏)、high tide(満潮)、high season(最盛期)などの high と似たようなニュアンスだ。
さいごに|丸暗記ではなく英文法(語順のルール)を意識しよう
ここでは it's about time(もうそろそろ〜してもいい頃だ)の意味や使い方を学んだが、単なる丸暗記ではなく、time を修飾する形容詞として「関係詞節」「形容詞的用法の不定詞」「前置詞句」が使えると押さえておくと、頭の中をまとめやすい。
英文法(語順のルール)は読解力や表現力の基礎なので、丁寧に学んでいこう。
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