分詞構文の6つの意味と訳し方|迷ったら「~して」と訳してみよう
分詞構文は副詞節をシンプルにした表現で、文脈によってさまざまな意味を持つ。
ここでは、分詞構文の持つ6つの意味を確認した上で、分詞構文の訳し方について学んでいこう。
この記事を読んで得られること
- 分詞構文の6つの意味がわかる
- 分詞構文の訳し方で迷わなくなる
CONTENTS
分詞構文の持つ6つの意味
分詞構文は次の6つの意味を持っている。
文法問題などでは1つ目~5つ目の意味でよく出てくるのに対して、実際の英文では6つ目の「結果(そして~した)」の意味でもよく使われる。
どれも基本事項なので、しっかりと覚えておこう。
1. 時(~するとき)
(車で寝ているときに首を痛めてしまった。)
2. 条件(~するならば)
(心を込めて使えば、その言葉は人の心を満たすことができる。)
「どうして “Using sincerely” にならないの?」と思った場合は、以下のページで「分詞構文の作り方」を学んでおこう。
過去分詞( used や seen など)で始まる分詞構文が、きっと得意になるはずだ。
3. 原因・理由(~するので)
(何をしたらいいかわからなかったので、ちょっと横になっていたよ。)
4. 譲歩(~するけどれも)
(君の考えは尊重するけど、賛成はできない。)
5. 付帯状況(~しながら)
(普段、ラジオを聴きながら、お皿洗いを楽しんでいます。)
6. 結果(そして~した)
(人事部からメールが届いて、採用だと言われた。)
1~5の分詞構文が動詞にかかっている(動詞を修飾している)のに対して、結果(そして~した)を表す分詞構文は動詞にはかからない。「そして~した」というように、前から後ろに訳すようにしよう。
なお、より多くの例文に触れたい場合には、以下のページがお役に立ちそうだ。
分詞構文の訳し方
分詞構文は、単なる分詞(現在分詞や過去分詞)とは違い、副詞の一種だ。基本的には動詞にかけて訳すようにしよう。
また、さまざまな意味を持つ分詞構文を「どの意味で訳すのか?」に迷ったときには、次のような手順が効果的だ。
とりあえず「~して」と訳してみる
分詞構文が出てきたら、とりあえずは「~して」と軽く訳してみよう。
そこから、その分詞構文がどういった意味なのかが見えてくることがよくある。
例えば、
の場合、“not knowing what to do” の部分をとりあえず「何をしたらいいかわからなくて……」と訳してみる。
と、このように「~して」という訳を挟むことで、分詞構文の意味(時・条件・原因・譲歩・付帯状況)が自然と見えてくる。
とても効果的なので、ぜひ取り入れてみてほしい。
どの意味になるのかハッキリしないこともある
また中には、どの意味になるのかがハッキリしない分詞構文もあるが、分詞構文とはそもそもそういうものだ。
接続詞を省略した表現なので、話し手・書き手としても「何となく伝わればいいかな」という感覚がある。
例えば、分詞構文を用いた次の英文。
あなたといると、安心する。
Being with you の部分は、「時」を表す分詞構文だと捉えることもできるし、「原因」を表す分詞構文だと捉えても問題なさそうだ。
あなたと一緒にいるとき、安心する。(○)
あなたと一緒にいるから、安心する。(○)
このように、分詞構文の意味には若干の曖昧さがある。
「この分詞構文の意味は “時” なの!? “条件” なの!?」というように白黒思考で考えるのではなく、曖昧さを受け入れていこう。
さいごに|次は「分詞構文の作り方」
ここで学んだように、まずは基本事項として、
時(~するとき)
条件(~するならば)
原因(~するので)
譲歩(~するけれども)
付帯状況(~しながら)
結果(そして~した)
をしっかりと覚えておこう。
また、分詞構文の訳し方で迷ったときには、とりあえず「~して」と訳してみるのがオススメだ。そうすれば、分詞構文の意味がわかりやすくなる。
それでは続いて、分詞構文の作り方を確認しよう。ここも分詞構文の基礎として大切なところだ。
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