【厳選20個】英語の「どういたしまして」を会話集・音声でマスター
「ありがとう」に対する返事には、日本語では「どういたしまして」の他にも「うん」「いえいえ」「とんでもない」などいろいろあるが、これは英語でも同じだ。
このページでは、“You're welcome” だけでなく、“Anytime” や “I'm glad to help” といった「どういたしまして」というニュアンスの表現を20個厳選してまとめている。
それぞれのフレーズを使った会話集(音声付き)も載せているので、具体的なシーンの中で「どういたしまして」の使い方を身に付けていこう。
英語の「どういたしまして」の一覧
英語の「どういたしまして」は、大きく分けると、カジュアルなもの・丁寧なもの・フォーマルなものの3つに分類できる。
「どういたしまして」
Anytime.
No problem.
No worries.
Sure. / Sure thing.
It’s OK. / That's OK.
It’s all right. / That’s all right.
Don't worry about it.
Don't mention it.
You're welcome.
Of course.
Not at all.
I’m glad/happy to help.
I’m glad/happy I could help.
I’m glad/happy you like it.
It is/was my pleasure.
It is/was nothing.
It's the least I could do.
「どういたしまして」
You're very/most welcome.
It was my pleasure to assist you.
I am glad/happy to have been of assistance.
I appreciate your gratitude, thank you.
もちろん、関係性や環境によっては、カジュアルな表現をビジネスシーンで使うこともあれば、丁寧な表現を友人関係の中で使うこともあるので、必ずしも「カジュアル=日常」「丁寧=ビジネス」というわけではないが、英語の「どういたしまして」のニュアンスを理解する一つの基準にはなるはずだ。
言葉というものは、基本的には「短い(省略した)方がカジュアルで、長い(丁寧に表現した)方がフォーマルな印象になる」という傾向も参考にしながら、それぞれの「どういたしまして」の使い方を見ていこう。
カジュアルな「どういたしまして」
まずはカジュアルな「どういたしまして」を見ていこう。カジュアルなだけあって、1〜2語の表現や否定形の命令文(直訳だと「〜してはいけない」)が中心だ。
なお、和訳はなるべく直訳に近い形を載せているが、「どういたしまして」というニュアンスは共通している。
Anytime.
Anytime.(いつでも言ってね。)
B: Anytime.
A: 送ってくれてありがとう。
B: いつでも言ってね。
No problem.
No problem.(ぜんぜん問題ないよ。)
B: No problem.
A: 掃除を手伝ってくれてありがとう。
B: ぜんぜん問題ないよ。
No worries.
No worries.(気にしないで。)
B: No worries.
A: 自転車を直してくれてありがとう!
B: 気にしないで。
Sure. / Sure thing.
Sure. / Sure thing.(当然のことをしただけさ。)
B: Sure. / Sure thing.
A: 直前にシフトを代わってくれてありがとう。
B: 当然のことをしただけさ。
It’s OK. / That's OK.
It’s OK. / That's OK.(大丈夫だよ。)
B: It’s OK. / That's OK.
A: 連絡が遅くなってごめん、理解してくれてありがとう!
B: 大丈夫だよ。
It’s all right. / That’s all right.
It’s all right. / That’s all right.(大丈夫だよ。)
B: It’s all right. / That’s all right.
A: 大ごとにしないでいてくれて本当にありがとう。
B: 大丈夫だよ。
Don't worry about it.
Don't worry about it.(気にしないで。)
B: Don't worry about it.
A: ランチを買ってきてくれてありがとう。またお返しするね!
B: 気にしないで。
Don't mention it.
Don't mention it.(お礼は言わなくていいよ。)
B: Don't mention it.
A: あなたがいなければできなかったよ。本当にありがとう!
B: お礼は言わなくていいよ。
なお、mention は他動詞(を言う)なので、後ろには目的語O(ここでは it )をしっかりと表現しよう。動詞のニュアンスから考えると、talk や speak と似ているため、自動詞だと思ってしまいがちなので注意が必要だ。
丁寧な「どういたしまして」
続いて、丁寧な「どういたしまして」を見ていこう。こちらは丁寧な言い回しなので、友人関係からビジネスシーンに渡るまで、広く使える表現ばかりだ。
Of course.
Of course.(当然のことです。)
B: Of course.
A: ミーティング中のご意見、ありがとうございます。
B: 当然のことです。
Not at all.
Not at all.(どういたしまして。)
B: Not at all.
A: 説明の時間を取ってくれてありがとう。
B: どういたしまして。
I’m glad/happy to help.
I’m glad/happy to help.(お役に立てて嬉しいです。)
B: I’m glad/happy to help.
A: アドバイスをいただき感謝します。
B: お役に立てて嬉しいです。
なお、動詞の help は基本的には他動詞(を助ける)だが、こうした慣用表現では自動詞(助ける)としてもよく使われる。
I’m glad/happy I could help.
I’m glad/happy I could help.(お役に立てて嬉しいです。)
B: I’m glad/happy I could help.
A: それのやり方を見せてくださり、ありがとうございます。
B: お役に立てて嬉しいです。
I’m glad/happy you like it.
I’m glad/happy you like it.(気に入ってもらえて嬉しいです。)
B: I’m glad/happy you like it.
A: この本を勧めてくれてありがとう。すごく面白いよ。
B: 気に入ってもらえて嬉しいです。
It is/was my pleasure.
It is/was my pleasure.(どういたしまして。)
B: It is/was my pleasure.
A: こんな素敵なディナーを開いてくれてありがとう。
B: どういたしまして。
It is/was nothing.
It is/was nothing.(大したことないよ。)
B: It is/was nothing.
A: メールへの迅速なお返事、感謝いたします。
B: 大したことないですよ。
It's the least I could do.
It's the least I could do.(これくらいさせてください。)
B: It's the least I could do.
A: 遅くまで残ってプロジェクトの完了を手伝ってくれてありがとうございます。
B: これくらいさせてください。
なお、ここでの the least( little の最上級)は「最小限のこと」という意味の名詞で、後ろには関係代名詞の目的格 that が省略されている。
直訳:それは私ができる最小限のことです。
つまり:これくらいさせてください。
「他動詞 do(を行う)を使っているのに、直後に目的語Oがない」というところから、関係代名詞の目的格の省略に気付けるようにしておこう。
フォーマルな「どういたしまして」
フォーマルな「どういたしまして」も見ておこう。こちらは畏まった印象の表現なので、特にビジネスシーンに適したものばかりだ。
You're very/most welcome.
You're very/most welcome.(とんでもございません。)
B: You're very/most welcome.
A: 寛大な贈り物をありがとうございます。私にとってとても大切なものです。
B: とんでもございません。
強調の副詞として very や most を使うと、とてもフォーマルな印象になる。
It was my pleasure to assist you.
It was my pleasure to assist you.(お役に立てて光栄です。)
B: It was my pleasure to assist you.
A: プロジェクトへのお力添え、心より感謝いたします。
B: お役に立てて光栄です。
ちなみに、ここでの It は形式主語で、“to assist you” は真主語(意味的な主語)だ。
単に “It was my pleasure” と述べるだけでなく、真主語(意味的な主語)の “to assist you” を省略せずに表現することで、フォーマルな印象が生まれている。
形式主語構文については、以下のページで学んでおこう。
I am glad/happy to have been of assistance.
I am glad/happy to have been of assistance.(お役に立てて嬉しいです。)
B: I am glad/happy to have been of assistance.
A: あなたの専門性に心から感謝しています。
B: お役に立てて嬉しいです。
I appreciate your gratitude, thank you.
I appreciate your gratitude, thank you.(こちらこそありがとうございます。)
B: I appreciate your gratitude, thank you.
A: あなたの貢献が私たちのプロジェクトに大きな影響を与えてくれました。お力添えありがとうございます。
B: こちらこそありがとうございます。
おまけ|親密な「どういたしまして」
最後におまけとして、親密な関係の間で使える「どういたしまして」も見ておこう。直訳だと少し気取ったように聞こえるかもしれないが、だからこそ、気持ちが伝わる表現でもある。
You know I'm always here for you.
You know I'm always here for you.(いつでもそばにいるよ。)
B: You know I'm always here for you.
A: いつも味方でいてくれてありがとう。
B: いつでもそばにいるからね。
I know you’d do the same thing.
I know you’d do the same thing.(お互いさまだよ。)
B: I know you’d do the same thing.
A: いつも支えてくれてありがとう。
B: お互いさまだよ。