as long as と as far as の違いと見分け方【例文・音声満載】
as long as と as far as は、日本語だとどちらも「〜する限り」と訳すので、違いがわかりにくいが、
as long as は「条件」を表す
→ if(〜するならば)に置き換えられる
as far as は「範囲」を表す
→ if(〜するならば)に置き換えられない
という文脈上の違いがある。ここでは、豊富な例文を通して、as long as と as far as の違いと使い方をマスターしていこう。
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as long as(〜する限り)は条件
as long as は条件(〜する限り)を表す大きな接続詞で、if に置き換えても不自然ではない。また、so long as という形になることもある。
≈ You can borrow my car if you refill the gas tank.
車をお貸ししますよ、ガソリンを入れてくれる限り(入れてくれるなら)。
≈ You can eat anything if you don’t eat too much.
何を食べてもいいよ、食べ過ぎない限り(食べ過ぎないのなら)。
≈ You’re welcome to use the kitchen if you clean up after yourself.
キッチンをご自由にお使いください、使った後に片付けてくれる限り(片付けてくれるなら)。
「〜する間ずっと」という意味で使うことも
また、as long as が期間(〜する間ずっと)を表すこともある。この場合には if よりも while に置き換える方が表現としては自然だが、広く見るなら期間(〜する間ずっと)も条件(〜する限り・〜するならば)の一種だと考えられる。
≈ Feel free to stay at the library while it's open.
遠慮なく図書館にいてください、開館している間は(開館している限り)。
≈ The discount will be available while the sale lasts.
値引きは適用されます、セールスが続いている間は(セールスが続いている限り)。
as far as(〜する限り)は範囲
as far as は範囲(〜する限り)を表す大きな接続詞なので、if に置き換えることはできない。また、so far as という形になることもある。
見渡す限り、雪しかなかった。
※ “If I could see(もし見えるなら)” だと意味が成り立たない。
私の知る限り、彼女はイベントに参加しない。
※ “If I know(もし知っているなら)” だと意味が成り立たない。
(個人的には、その映画でもっともよかったのはエンディングだ。)
※ “If I’m concerned(もし私が関係するなら)” だと意味が成り立たない。
なお、as far as を使った慣用表現には、以下のようなものがある。
as far as I am concerned(私に関しては、個人的には)
as far as I know(私の知る限り)
as far as I can tell(言える範囲では、知る限りでは)
as far as possible(できる限り)
as far as it goes(現状では)
前置詞的に「〜まで」という意味で使うことも
なお、as far as を「〜まで」という意味の大きな前置詞として使うこともある。この場合には、so far as にしないのが一般的だ。
≈ I walked all the way to the river.
私は川まで歩いた。
≈ We can see up to the horizon from this viewpoint.
ここからは水平線まで見える。
as long as と as far as の見分け方
ここまでで学んだように、as long as(〜する限り/条件)と as far as(〜する限り/範囲)を見分ける上では、条件(〜するならば)に置き換えられるかどうかに注目しよう。
→ 条件(〜するならば/ if )に置き換えられる
例:「食べ過ぎない限り、何を食べてもいいよ。」
↓ 条件(食べ過ぎないなら)に置き換えられるので……
As long as you don’t eat too much, you can eat anything.
→ 条件(〜するならば/ if )に置き換えられない
例:「私の知る限り、彼女はイベントに参加しない。」
↓ 条件(私が知っているならば)には置き換えられないので……
As far as I know, she will be attending the event.
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