分詞は「動詞の意味を持った形容詞」の一種
英文法をものにする上で、分詞(現在分詞と過去分詞の総称)を理解できるかどうかは大きな分かれ道だ。
分詞が苦手で英文法の勉強が止まってしまった……という人も多いだろう。
そこでここでは、分詞についての基本的な概念を押さえておこう。
「分詞」は品詞名ではない
まずは大前提として、「分詞」という言葉は品詞の一種ではないということを知っておきたい。
英文法で出てくる言葉には、語尾に「~詞」という漢字が付いているものがたくさんあるが、それが「品詞か?品詞ではないのか?」を整理しておくことは重要だ。
分詞の他に、不定詞・動名詞・関係詞・疑問詞という言葉も品詞を指しているわけではないので、一緒に押さえておこう。
分詞は「動詞の意味を持った形容詞」の一種
分詞は「動詞の意味を持った形容詞」の一種だ。
下の簡単な例を見てもらえれば、きっとその感覚がわかるだろう。
形容詞には、名詞を修飾する働きと補語Cになる働きがあるが、分詞(現在分詞と過去分詞)もこれと同じように働く。
a blue bird
青い ⇒ 鳥
※形容詞 blue がbird を修飾している
a flying bird
飛んでいる ⇒ 鳥
※現在分詞 flying が bird を修飾している
an injured bird
傷付けられた ⇒ 鳥
※過去分詞 injured が bird を修飾している
She is beautiful.
彼女は美しい。
※形容詞 beautiful が補語Cになっている
She is smiling.
彼女は笑っている。
※現在分詞 smiling が補語Cになっている
She is bored.
彼女は退屈されられている。
※過去分詞 bored が補語Cになっている
このように、動詞の意味を添えて名詞を説明する場合に用いるのが分詞(現在分詞や過去分詞)というわけだ。
さいごに
確かに「分詞が苦手なんだよ~」という人は多いと思う。
けれども、今回ここで整理したように、分詞は所詮、形容詞だ。
これを前提に分詞の勉強を進めて行くと非常に理解しやすいので、ぜひ覚えておいてもらいたい。
ここがわかると英語の勉強が加速する