try to do と try doing の違い|不定詞と動名詞の違いがポイント

英文法不定詞
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try to do は「〜しようとする」という意味で「難しそうなこと」をイメージして使う表現だ。

一方で、 try doing は「試しに〜してみる」という意味で「できそうなこと」をイメージして使う表現だ。

ここでは、不定詞( to do )と動名詞( doing )の違いに注目しながら、try to do と try doing の使い方を学んでいこう。

CONTENTS

try to do(〜しようとする)の使い方

try to do は「〜しようとする」という意味で、本人にとって「難しそうなこと」をイメージしているときに使う表現だ。

文法的には、他動詞 try(を試みる)が名詞的用法の不定詞 to do(これから先〜すること)を目的語Oに取っている。

I always try to be a person who keeps their word.

(私は常に約束を守る人間でいようとしている。)

I tried to download the app, but I couldn't.

(そのアプリをダウンロードしようとしたけど、できなかった。)

I tried to sleep early, but I just couldn't.

(早く寝ようとしたけど、無理だった。)

try doing(試しに〜してみる)の使い方

try doing は「試しに〜してみる」という意味で、本人にとって「できそうなこと」「実際にできたこと」を表すときに使う表現だ。

文法的には、他動詞 try(を試す)が動名詞 doing(〜すること)を目的語Oに取っている。

I'll try cooking chicken curry today.

(今日はチキンカレーを作ってみるよ。)

I tried wearing the shirt, but it was so tight.

(試しにそのシャツを着てみたところ、とてもきつかった。)

I tried downloading the app too and got the same error.

(私も試しにそのアプリをダウンロードしてみたけど、同じエラーが起こったよ。)

try to do と try doing の違いが生まれる理由

try to do(〜しようとする)と try doing(試しに〜してみる)の違いは、不定詞( to do )と動名詞( doing )の違いに由来する。

不定詞( to do )は「これからのこと」を表す表現だ。そのため、try to do は「〜しようとする」という意味になる。また、こうした不定詞の特徴を起点にすれば、「これからのこと=遠くにあること=難しそうなこと」というイメージを掴むこともできる。

一方で、動名詞( doing )は「目の前のこと」を表す表現だ。そのため、try doing は「試しに〜してみる(実際に〜する)」という意味になる。また、ここも動名詞の特徴を起点にすれば、「目の前のこと=近くにあること=できそうなこと」というイメージを掴むこともできる。

さいごに|丸暗記ではなく関連付けて学ぼう

ここでは、try to do(〜しようとする)と try doing(試しに〜してみる)の違いと使い方を学んだが、これに限らず、英文法(語順のルール)は丸暗記ではなく、他の単元や表現と関連付けて学ぶようにしよう。

そうすることで、読解力や表現力に繋がる文法力(語順を把握する力)を身に付けることができるからだ。

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