there is no doing の意味と使い方|can’t や impossible との違い
there is no doing(〜することはできない)は、文法的には、動名詞( doing )を使った表現で、can’t do や it’s impossible to do よりもフォーマルで断定的な印象がある。
ここでは、いくつかの例文を交えて、there is no doing の意味と使い方を学んでいこう。
there is no doing の意味と文構造
there is no doing(〜することはできない)は、物や人の「存在」を表す there is 構文の主語Sとして動名詞( doing )を置いた表現だ。
ニュアンスとしては、can’t do(〜できない)や it’s impossible to do(〜するのは不可能だ)よりもフォーマルで断定的な印象がある。
(未来を予測することはできない。)
there:文構造上の主語S
is:動詞V
no predicting the future:意味的な主語S
there is 構文に沿って直訳すると「〜することは存在しない」となるが、これを自然な言い回しにしたものが「〜することはできない」という訳し方だ。
なお、there is 構文については、詳しくは以下のページで学んでおこう。
there is no doing の例文
(私たちには皆、違いがあるということを否定することはできない。)
(将来、何が起こるかを予想することはできない。)
(いったん決心したら、彼女を止めることはできないよ。頑固だからね。)
※ここでの once は接続詞(いったん〜すると)
(周りの友人からの影響を無視することはできない。)
(失敗を経験せずに人生を送ることはできない。)
※ここでの living は他動詞 live(を送る)の動名詞
there is no doing の言い換え
there is no doing(〜することはできない)は、it’s impossible to do(〜するのは不可能だ)や can’t do(〜できない)に言い換えることができる。
≒ It's impossible to think without language.
≒ We can't think without language.
(言葉がなければ考えることはできない。)
ニュアンスとしては、there is no doing(〜することはできない)がフォーマルで断定的な印象であるのに対して、it’s impossible to do(〜するのは不可能だ)や can’t do(〜できない)はそれほど断定的ではなく、比較的、柔らかい印象だ。
さいごに|英文法をマスターしたいあなたへ
ここでは、there is no doing(〜することはできない)の意味や文構造について学んだが、こうした英文法(語順のルール)は読解力や表現力の土台になるものだ。
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