第4文型(SVOO)から第3文型(SVO)への書き換え|to と for の使い分け
第4文型(SVOO)は、to や for などの前置詞を使って、第3文型(SVO)で表現することもできる。
ここでは、
・to を使う場合と for を使う場合の違い
・第4文型(SVOO)と第3文型(SVO)のニュアンスの違い
について学んでいこう。
なお、第4文型(SVOO)を作る動詞の一覧と例文については、以下のページにまとめている。
※ご参考:
第4文型(SVOO)を作る動詞の一覧と例文まとめ
CONTENTS
to と for の違い
第4文型(SVOO)を作る動詞のうち、第3文型(SVO)に書き換える(言い換える)ときに、前置詞 to を使うものを「give 型」、前置詞 for を使うものを「buy 型」と呼ぶことがよくある。
give 型、buy 型の動詞の特徴は、それぞれ次のようなものだ。
・相手がいないと、その動作ができない
・相手に届くこと(結果)をイメージした動詞
give(与える)、lend(貸す)
pass(渡す)、send(送る)
show(示す)、tell(伝える)など
・相手がいなくても、その動作ができる
・行為そのもの(過程)をイメージした動詞
book(予約する)、buy(買う)
cook(料理を作る)、find(見つける)
leave(残しておく)、make(作る)など
それぞれの特徴を踏まえて、いくつか具体的に書き換えを見てみよう。
give 型の書き換え(言い換え)
↓
He gave flowers to me.[SVO]
(彼は私に花をくれたの。)
↓
Please send an eMail to me.[SVO]
(私にメールを送ってください。)
↓
I can’t wait to show my new nails to you.[SVO]
(早くあなたに新しい爪を見せたい。)
buy 型の書き換え(言い換え)
↓
I’ll buy a ring for her this year.[SVO]
(今年は彼女に指輪を買ってあげるんだ。)
↓
I’ll find the link for you.[SVO]
(そのリンクを見つけてあげるよ。)
↓
I’ve just made a chocolate cake for you.[SVO]
(あなたにチョコレートケーキを焼いたところよ。)
その他の型の書き換え(言い換え)
なお、bring(持っていく)と ask(尋ねる)については、それぞれ以下のような特徴がある。
第3文型(SVO)に書き換えるときは、to/for どちらでも可。
Next time, I'll bring you some donuts.[SVOO]
↓
Next time, I’ll bring some donuts to/for you.[SVO]
(次はドーナッツを持っていくよ。)
あまり第3文型(SVO)には書き換えないが、書き換えるとしたら of を使う。
Feel free to ask me any questions.[SVOO]
↓
Feel free to ask any questions of me.[SVO]
(質問があれば気軽に聞いてください。)
第4文型(SVOO)と第3文型(SVO)のニュアンスの違い
また、英文法(語順のルール)の基礎固めの段階では、それほど気にする必要はないと思うが、第3文型(SVO)を使った表現の方が「誰に」という部分が強調される感じがある。
(彼は私に花をくれたの。)
↓
He gave flowers to me.[SVO]
(彼は花をくれたの。私にね。)
副詞句 to me を使った表現では、「私にね」というの情報を(あえて)付け加えているニュアンスがあるのを感じ取れるだろうか?
文法的な角度から理解するなら、副詞句(to me)という、文の形の上ではなくてもよいものを「わざわざ」表現しているということは、そこを伝えたい気持ちが強いとも考えられる。
いずれにしても、第3文型(SVO)を使った表現の方が、「誰に」という部分に気持ちが傾いているということだ。
さいごに「文型がわかれば英語が正確になる」
ここでは、第4文型(SVOO)を第3文型(SVO)に書き換える方法と、そのニュアンスの違いについて学んだ。
第4文型(SVOO)に限らず、文型がわかれば、英文を組み立てたり、意味を理解したりするのが楽になるので、ぜひ他の文型も押さえておこう。
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