英語が得意な人は必ず知っている、2つのofの使い方

英文法前置詞
最終更新日:
022

「A of B」という形に出くわした際に、ただ何となく「BのA」と訳してしまってはいないだろうか?

確かにそう訳すだけで上手くいく場合もあるが、ここではせっかくなので、もっとエキサイティングな考え方を知ってもらいたい。

ある重要な英語の基礎に注目すれば、2つの of の使い方がハッキリと見えてくる。

なお、今日の話はこちらの動画の中でも説明しているので、併せて参考にしてもらいたい。

子供「が」?子供「を」?

2つのofの使い方

夕食の支度をしながら、何気なく聞いていたテレビのニュースから、アナウンサーが興奮気味に発する

 
「子供の発見!」
 
というフレーズが耳に入ってきたとしよう。あなたはいったい何を想像するだろう?

ひょっとしたら「あ!子供無事に発見したんだ!」と安堵するかも知れないし、「お!子供世紀の大発見をしたのか!?」と心を躍らせるかも知れない。

何が言いたいのかと言うと、日本語の「子供の発見」という表現では、子供が目的語(発見された人)なのか、主語(発見した人)なのかがハッキリしないのだ。

1つの言い回しで複数の意味を持つという点は、日本語の難しいところだと言える。

しかし、実は英語ではこういった紛らわしさが比較的少ない。ある基本的なルールに基づいて考えれば、例に挙げたような「子供」という言葉が、主語なのか目的語なのかが明確に区別できる。

それでは続いて、その基本的なルール前置詞 of の2つの働きを見ていくことにしよう。

主格のofと目的格のof

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まず、次の2つの例を見比べてほしい。


the arrival of the train
the discovery of oil


 
いずれも、「電車到着」「石油発見」というように、前置詞 of を単に「の」と訳すことはできるが、of の後ろの名詞に決定的な違いがあることにお気付きだろうか?

 
train(電車)と oil(石油)の違いよ。
 
それぞれを

「電車の到着」
「電車が到着すること」

「石油の発見」
「石油を発見すること」

と言い換えるとわかりやすい。


the arrival of the train(電車到着すること)
the discovery of oil(石油発見すること)


 
いかがだろう?

同じ of の後ろの名詞でも、the train は意味的には主語(S)であり、oil は意味的には目的語(O)になっているのがおわかりだろうか?

このように、後ろに意味上の主語(S)を従える of は主格の of 、後ろに意味上の目的語(O)を従える of は目的格の of と呼ばれている。

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of にはこういった2つの大切な働きがあることを、まずはしっかり覚えておこう。

ofの直前の「動作を表す名詞」に着目する

「主格の of」なのか「目的格の of」なのかは、和訳をしなければ判断できないわけではない。

実は、of の直前の名詞に着目するだけで、「主格の of」なのか「目的格の of」なのかを判断することが可能なのだ。

まず、先ほどの the arrival of the train と the discovery of oil を例に、of の直前の名詞(arrival と discovery)の共通点を考えてみよう。

arrival と discovery の共通点……

それはズバリ、動詞の意味を含んだ名詞だということだ。


book(←普通の名詞)
Tom(←普通の名詞)
arrival(←動詞の意味を含んだ名詞)
discovery(←動詞の意味を含んだ名詞)


 
次に、arrival と discovery の異なる点はどうだろう?

arrival と discovery の異なる点……

ここがとても重要なのだが、arrival と discovery では元の動詞が「自動詞」なのか「他動詞」なのかが決定的に違う。


arrival
自動詞 arrive(到着する)の名詞形
discovery
他動詞 discover(を発見する)の名詞形


 
このように、今後、動作を表す名詞が出てきたら、必ず、元の動詞が自動詞なのか他動詞なのかを考えてほしい。

そしてこの違いから、「主格の of」なのか「目的格の of」なのかが判断できるというわけだ。

the arrival of the train
… of の前が「自動詞」出身の名詞
⇒ 主格の of
⇒ of の後ろは意味的に「主語(S)」

the discovery of oil
… of の前が「他動詞」出身の名詞
⇒ 目的格の of
⇒ of の後ろは意味的に「目的語(O)」

 
今回の例で挙げた「the discovery of oil」のように、比較的わかりやすい名詞(oil/石油)の場合は、ofを「の」と訳しても問題はないだろう。

けれども、もしも of の後ろに見たことのない名詞が置かれていたら、どうだろうか?


the discovery of X


 
これを単に「Xの発見」と訳してしまっては、日本語特有の曖昧さに振り回されてしまう。「Xが発見したこと」なのか「Xを発見したこと」なのか……この部分の和訳だけでは判断できないというわけだ。

こういった場合には特に、先ほどの「法則」が活きてくる。他動詞出身の名詞の後の of は「目的格の of」なのだから、Xの意味に関わらず、Xは意味上の目的語(O)、つまりこれは「Xを発見したこと」という意味になるはずだ。

さいごに

今日は「主格のof」と「目的格のof」の性質、および見極め方について勉強した。

知識は持っているだけでは価値がない。しっかりと復習して、積極的に使っていこう。

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