“may have 過去分詞” の意味と使い方【例文満載】
“may have 過去分詞(〜したかもしれない)” は過去のことを表す動詞Vで、推量の may(〜するかもしれない)を使った表現だ。
ここでは “might have 過去分詞(〜したかもしれないのに)” との違いにも触れながら、“may have 過去分詞” の意味と使い方を学んでいこう。
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“may have 過去分詞” の意味
助動詞の may には、推量(〜するかもしれない)と許可(〜してもよい)の意味があるが、“may have 過去分詞” の may は推量の may だ。
そのため、“may have 過去分詞” は「〜したかもしれない」という意味になる。
なぜ「 have + 過去分詞」を使うのか?
なお、助動詞を使って「過去のこと」を表す場合、may did や may was と表現できればわかりやすいのだが、英語では助動詞の後ろには「動詞の原形」を続けるのが原則だ。
そこで、動詞の過去形( did や was )の代わりに、過去のニュアンスを含んだ have + 過去分詞( have done や have been )が助動詞の後ろに続くというわけだ。
↓ 助動詞の後ろは「動詞の原形」なので……
○ He may have taken a different route to avoid the traffic.
彼は渋滞を避けるために別の道を通ったのかもしれない。
なお、こうした助動詞の後ろに続く「 have + 過去分詞」は、あくまでも動詞の過去形( did や was )の代わりのようなものだ。見た目は「 have + 過去分詞」だが、現在完了形のニュアンス(〜したので今は……)が含まれるとは限らないので、気を付けよう。
“may have 過去分詞” の例文
“may have 過去分詞(〜したかもしれない)” が過去のことを推量する動詞Vだということを踏まえて、いくつかの例文を見てみよう。
事務所に鍵を忘れたかもしれない。
彼らは私たちよりも早く出発したのかもしれない。
外出中に彼女から電話があったかもしれない。
計算にミスがあったかもしれない。
空港での遅延を考えると、彼らは電車に乗り遅れたかもしれない。
“might have 過去分詞” との違い
“may have 過去分詞” がそれなりに高い確信(50〜70%くらい)を表すのに対して、“might have 過去分詞” には次の2つの使い方がある。
1. “may have 過去分詞” よりも控えめな表現
2. 仮定法過去完了
もしかしたら(確かかはわからないけれど)鍵を事務所に忘れたかも。
※ “may have left ...” よりは確信がない感じだが、may と might は交換可能な場合も多い
もっと勉強していたら、彼女は試験に受かったかもしれない。
※ “might have passed” と “had studied” は仮定法過去完了
なお、仮定法過去完了とは、「過去の事実に反すること」を表す動詞Vのことで、その骨格は「助動詞 + have 過去分詞」という形になっている。
仮定法過去完了について、詳しくは以下のページで学んでおこう。
さいごに|英文法をマスターしたいあなたへ
ここでは、“may have 過去分詞” の意味や使い方を学んだが、英文法(語順のルール)は読解力や表現力の土台になるものだ。
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