be to 構文(be to do)の5つの意味|実は形容詞的用法の不定詞!?

英文法不定詞
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形容詞的用法の不定詞に含まれる助動詞

参考書ではよく、不定詞という単元で「S + be + to do」という形についてまとめてある。あまりに掴みどころがなく、特に受験生の間ではもっとも人気のない構文のうちの1つだろう。

今日はこの、一見暗記するしか対応策がなさそうな「S + be + to do」について、その理解の仕方をお話ししていこうと思う。

S + be + to doの、5つの意味

「S + be + to do」という形について、一般的によく言われることを確認しておこう。

一般には、「be+toを1つの助動詞だと考えて、さらにその5つの意味を覚えよう」と言われる。

う~ん、この年になっても「覚えろ・決まりだから・そういうもんだ」というフレーズには、胃がムカムカする。「決まりだから」という言葉を口にした瞬間に、人生は止まるのだ。

一応、先にその「5つの意味」というものを紹介しておこう。有名なものなので、見覚えのある人もいるかも知れない。

■1. 予定(~するだろう)
The athletic meeting is to be held next Friday.
運動会が次の金曜日に行われる。

■2. 命令・義務(~すべき)
Father wants you. You are to come downstairs.
お父さんが呼んでいる。下に降りて来なさい。

■3. 可能(~できる)
No stars are to be seen in the daytime.
日中に星を見ることはできない。

■4. 運命(~する運命だ)
He was never to come back.
彼は二度と戻って来なかった。

■5. 意図(~したい)
If you are really to succeed in anything, you must make a good start.
何事においても本当に成功したいのであれば、いいスタートを切らなければならない。

さて、こうやって示してみたが、これらを覚えるのは大変だ。年に数回しか会うことのない親戚の名前を5人正確に覚えるのでも大変なのに、「be+toを1つの助動詞だと考えて、さらにその5つの意味を覚えよう」と言われても無理がある。

そこで、ある知識と紐づけて、この構文の正体に迫っていくことにしよう。

形容詞的用法の不定詞の基礎知識

「形容詞的用法の不定詞」というと、まずは「名詞を修飾するもの」がイメージされるだろう。

John is the last man to betray you.
ジョンはもっともあなたを裏切りそうにない男だ。(will)

He has no reason to be blamed for the collapse of this bridge.
彼にはこの橋が崩壊したことに対して責め立てられるべき理由がない。(should)

Tom will employ a man to speak English.
トムは英語を話せる男を雇うつもりだ。(can)

ここで注目したいのは、こうやって名詞を修飾する形容詞的用法の不定詞には「助動詞will・should・can」の意味合いが含まれることがある、ということだ。

形容詞的用法の不定詞に含まれる助動詞

これを踏まえて、今度は「S + be + to do」という形を見てみよう。

補語Cの位置にある不定詞

The meeting is to be held on next Friday.
その会議は次の金曜日に開かれる。

英語の文法力をある程度の限られた時間で身につけたければ、文構造を気にすることだ。be動詞というのはほとんどが第2文型SVCを導く。「to held on next Friday」は、be動詞の補語Cということだ。

確認だが、「文の要素」と「品詞」の区別は、大丈夫だろうか?先日、Google Adwordsで「文の要素」というキーワードが月間でどれほど検索されているのかを調べてみたところ、驚いた。何と、月間で30件しか検索されていないではないか…!そりゃ、みんな「文の要素」って言われてもピンとこないよね。

■文の要素
⇒主語S、述語動詞V、目的語O、補語C、修飾語M
■品詞
⇒名詞、助動詞、動詞、形容詞、副詞、接続詞、前置詞、間投詞

詳しくは、「品詞と文の要素の違い」を参考にしてもらうとして、ここでは補語Cに置かれる「品詞」を答えてほしい。補語Cになれる品詞は…「名詞」または「形容詞」ですよね!

The meeting is to be held on next Friday.

そうすると、be動詞の補語Cの場所に置かれている「to be held on next Friday」は「名詞」または「形容詞」ということになるが、「名詞」では具合が悪いだろう。

「名詞」の働きをする不定詞のことを「名詞的用法の不定詞」というのだが、それは「~する(という)こと」という意味を持つ。名詞的用法の不定詞は、動詞の意味を持った抽象名詞だ。

その会議は、次の金曜日に開かれることだ。(×)

このように、「to be held on next Friday」を名詞だと考えて訳すと、違和感を覚える。結局、補語Cの場所に置かれている「to be held on next Friday」は「形容詞」ということになる。

「名詞を修飾する」と「補語Cになる」を区別しない

例えば、redという形容詞だ。

I gave her a red rose.
It’s color is red.

2つの「red」は「異なるもの」だろうか?確かに、形容詞としての働き(名詞を修飾or補語Cになる)は異なるが、どちらも「形容詞」という点では同じものだ。品詞という側面からみた場合、2つの「red」を区別したりはしない。これは、不定詞についても同じ話だ。

John is the last man to betray you.
The meeting is to be held on next Friday.

「to betray you」と「to be held on next Friday」は、確かに形容詞としての用法は異なるが、だからと言って「違うものだ」と見てしまっては、いつまで経っても「S + be + to do」というものが身近なものにならない。

むしろ形容詞としての働きが異なるだけで、どちらも「同じ」形容詞的用法の不定詞だと認識できれば、これほど本質的で心強い視点はない。

先ほど確認したように、「名詞を修飾する形容詞的用法の不定詞」に助動詞will・should・canの意味合いが含まれるのであれば、「補語Cになる形容詞的用法の不定詞」にも同様に助動詞will・should・canの意味が含まれるだろう。

このように理解することで、「予定(will)・義務(should)・可能(can)・運命・意図」の5つの意味のうち、初めの3つの意味を吸収することができる。

残る2つの意味「運命」「意図」について

正直なところ、「S + be + to do」の持つ意味合いについては、「予定(will)・義務(should)・可能(can)」を押さえておけば、とりあえずOKだと思う。4つ目の「運命(~する運命だ)」については、実際のところほとんど見かけない。5つ目の「意図(~したい)」については、if節の中で「be + to」が用いられたときに、その意味になることが多いと知っておけばよい。

If you are to succeed, you must persevere.
成功したいのであれば、辛抱しなくちゃいけない。(意図)

notの位置について

また、「be + to」を1つの助動詞だと丸暗記してしまうと、打ち消しの副詞notの位置を間違ってしまう。willやcanなど、ホンマモンの助動詞を用いる場合には「will not do」「can not do」という語順だ。けれども「be + to」は、あくまで「便宜上1つの助動詞だと見なしてもいいよ!」というものに過ぎない。なので、否定的な意味で用いられる場合には、他の不定詞のときと同様に、notは不定詞の直前に置こう。

You are to not smoke here.(×)
You are not to smoke here.(○)
ここで煙草を吸ってはいけない。

まとめ

いかがだっただろう。結局のところ、「S + be + to do」というのは単に暗記すべきものではなかった。

「名詞を修飾する形容詞的用法の不定詞」と「補語Cになる形容詞的用法の不定詞」を区別せず、どちらにも助動詞will・should・canの意味が含まれうる

このように理解しておけば、確かな知識と思考力の両方が手に入ることだろう。

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