just in case の意味と使い方|後ろにSVが続くケースもある
just in case は「念のため」「万が一に備えて」という意味で、文法的には、大きな接続詞または副詞句として働く表現だ。
ここでは、just in case の元となる in case(〜するのに備えて)などにも触れながら、just in case の意味と使い方をマスターしていこう。
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基本の確認|in case の2つの意味
just in case(念のため)は、大きな接続詞だと見なせる in case が元になった表現だ。そこでまずは、in case の2つの意味を確認しておこう。
I always carry a folding umbrella in case it rains.
(雨が降るのに備えて、いつも折り畳み傘を持っています。)
Please call me in case you need any help.
(お困りの場合には、お電話ください。)
このように、in case には「〜するのに備えて」と「〜する場合に」という2つの意味がある。
こうした意味のうち、前者の in case(〜するのに備えて)に just(ほんの)を添えて、その可能性をより絞ったものが、just in case(念のため、万が一に備えて)だ。
これを踏まえて、just in case の使い方を見ていこう。
just in case の意味と使い方
in case(〜するのに備えて)と同様に、just in case(念のため、万が一に備えて)は大きな接続詞として使うのが基本だが、文脈上明らかなら、後ろのSVが省略されることもある。
SVが省略された場合には、just in case を副詞句だと見ることもでき、実際、その方が実用的だ。
just in case は副詞句に見える
I always carry a folding umbrella just in case it rains.
(万が一、雨が降るといけないので、いつも折り畳み傘を持っています。)
↓ “it rains” が省略されると……
I always carry a folding umbrella just in case.
(念のため、いつも折り畳み傘を持っています。)
そこでここでは、just in case が「大きな接続詞になる場合」と「副詞句になる場合」とに分けて、それぞれの例文を見ていくことにしよう。
なお、副詞句という言葉に馴染みがなければ、以下のページで確認しておこう。副詞句は、英文法を伸ばす上で欠かすことのできない重要な視点の一つだ。
1. 大きな接続詞としての just in case
大きな接続詞として使う just in case は、「念のため〜するのに備えて」「万が一〜するといけないから」という意味になる。
(早く出発した方がいいよ、万が一、渋滞しているといけないから。)
(作業は頻繁に保存しておく方がいいよ、万が一、パソコンが壊れるといけないから。)
(万が一、失くしたときのために、スペアキーを仕舞っているんだ。)
2. 副詞句としての just in case
副詞句として使う(副詞句に見える)just in case は、「念のため」「一応」「万が一に備えて」という意味だ。
(念のため、彼に再連絡してもらえますか?)
(万が一に備えて、私たちは車に水を保管している。)
(彼は念のために、アレルギーの薬を持ち歩いている。)
さいごに|英文法をマスターしたいあなたへ
ここでは、just in case(念のため、万が一に備えて)の使い方や文構造を学んだが、こうした英文法(語順のルール)は読解力や表現力の土台になるものだ。
もしもあなたに英文法の伸び代があれば、当サイトの無料動画「暗記のいらない英文法(全31回)」も併せて学んでおこう。
きっと、英文法への苦手意識を克服するキッカケになるはずだ。