had better の意味と使い方|should との違いや not の位置は?

英文法助動詞
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had better は「〜すべきだ(しないと困ったことになるよ)」という意味の大きな助動詞で、忠告や警告を表す表現だ。

ここでは、had better の意味や使い方に加えて、should(〜した方がいい)や ought to(〜すべき)との違いにも触れていこう。

CONTENTS

had better は忠告・警告

had better(〜すべきだ)は忠告や警告を表す助動詞で、「そうしないと困ったことになる」という含みのある表現だ。

大人が子供に注意したり、上司が部下に忠告したりと、かしこまらない話し言葉で使われるのも一つの特徴だ。

Child: Mom, I haven’t cleaned my room yet.
Parent: You had better clean it before dinner.

子供:お母さん、まだ部屋を片付けてないんだ。
親:夕食の前に片付けておきなさい。

Parent: Did you finish your homework?
Child: Not yet, Dad.
Parent: You had better complete it before watching TV.

親:宿題は終わった?
子供:まだだよ。
親:テレビを見る前にやっておくべきだよ。

Teacher: Have you started your project yet, Jane?
Student: No, not yet.
Teacher: You had better start soon; the deadline is approaching.

先生:課題には取り掛かっているの? ジェーン。
生徒:まだです。
先生:すぐに始めるべきよ。締め切りが近いから。

Staff: I'm not sure if I can meet the deadline.
Boss: You had better ask for help if you need it.

部下:締め切りに間に合うかわかりません。
上司:必要があれば助けを求めた方がいい。

Boss: Have you updated the client on the changes?
Staff: No, not yet.
Boss: You had better inform them first thing tomorrow morning.

上司:クライアントに変更について連絡した?
部下:いえ、まだです。
上司:明日の朝一に連絡した方がいいぞ。

否定形は had better not

なお、had better(〜すべきだ)は慣用的に大きな助動詞として使われているので、否定的な意味(〜すべきではない)で使うときには had better の後ろに not を置こう。

You had better not drive too fast in this heavy rain.

こんなに激しい雨の中、早く運転すべきじゃないよ。

You had better not go running right after eating.

食事のすぐ後に走りに行くべきじゃないよ。

Parent: Did you eat cookies before dinner?
Child: I was about to.
Parent: You had better not, it'll spoil your appetite.

親:夕食前にクッキーを食べたの?
子供:今、食べようとしてた。
親:やめておきなさい、食欲がなくなるから。

現在完了形( have done )や過去完了形( had done )の否定形( have not done / had not done )の癖から、had not better にしないよう気を付けよう。

主語が I の場合

また、主語が I のときには「〜しなくちゃ」というニュアンスになるが、これも had better の「そうしないと困ったことになる」というニュアンスから来るものだ。

I had better make a doctor’s appointment for a check-up.

健康診断の予約をしなくちゃ。

I had better get some rest before the busy week ahead.

忙しい週が始まる前に、ちょっと休まなくちゃ。

I had better start working on my project to meet the deadline.

締め切りに間に合うように、プロジェクトに取り掛からなくちゃ。

had better と似て非なる表現

had better, should, ought to は、どれも「〜すべき」と訳されることがあるので、その和訳にだけ注目すると違いがわかりにくくなる。

had better(〜すべきだ/忠告・警告)をマスターするためにも、should や ought to などとの違いにも触れてみよう。

1. should(〜した方がいい)

should(〜した方がいい)は主観的な助言や提案を表す助動詞で、had better(〜すべき)よりも柔らかくて丁寧な表現だ。

You should clean your room before dinner.

夕食前に部屋を片付けた方がいいわよ。

「〜すべき」と訳すと圧のある感じ( had better のニュアンス)になるので、should は「〜した方がいい」という意味だと押さえておこう。

2. ought to(〜すべき)

ought to(〜すべき)は客観的な基準に基づく助言や提案を表す助動詞だ。should(〜した方がいい)と交換可能な場合もあるが、should に比べると使用頻度は低く、ややかしこまった印象になることもある。

You ought to wear a helmet when riding a bike for safety.

自転車に乗るときは安全のためヘルメットを装着すべきだ。

3. may/might as well(〜してもいいかも)

may as well / might as well(〜してもいいかも)は should(〜した方がいい)よりもさらに弱い提案を表す助動詞で、「どちらでもいいけど」という含みのある表現だ。

We may as well take a taxi home.

タクシーで帰ってもいいかも。(他の手段もアリだけど。)

4. need to(〜する必要がある)

need to(〜する必要がある)は助動詞ではないが、should(〜した方がいい)と似たような意味を持つ表現だ。should に比べると、ルールや状況に基づく義務や必要性を表すニュアンスがある。

You need to wear a seat belt.

シートベルトを締める必要がある。(法律上、そうなっている。)

さいごに|had better には圧がある

ここで学んだように、had better(〜すべき)は圧のある表現なので、相手に対して使う場合には、文脈や関係性に気を付けよう。

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