because of と due to の違い|使い方・ニュアンスを例文でマスター
because of と due to は、どちらも原因(〜なので・〜のために)を表す群前置詞(※)だが、その使い方やニュアンスには次のような違いがある。
・カジュアルな感じ
・会話や文章で日常的に使われる
・フォーマルな感じ
・堅めの書き言葉で好まれる
※群前置詞:単語2つ以上の大きな前置詞
ここでは、いくつかの例文にも触れながら、実際にあなたが使えるフレーズを増やしていこう。
because of の例文
because of(〜だから)は比較的カジュアルな印象の群前置詞だ。
because of my cold(風邪だから)
because of the traffic jam(渋滞で)
because of the heavy rain(大雨で)
など、日常的な言い回しと組み合わせて知っておこう。なお、原因を強調したい場合には、because of を文頭に置くこともできる。
(パーティに行けなかったんだ、風邪でさ。)
(仕事に遅れちゃったんだ、高速が混んでて。)
(その試合は中止されました。大雨で。)
(病欠を伝えなきゃ。頭が痛すぎるから。)
*call in sick: 病欠することを伝える
(車を停める場所が見つからなかったんだ。都心で大きなイベントがあったからさ。)
* the big event happening: “the big event” は動名詞 happening の意味上の主語
due to の例文
due to(〜のために)は比較的フォーマルな印象の群前置詞だ。仕事上のやりとりなど、より丁寧に支えたい場合には due to を使ってみよう。
なお、due to を文頭で使うのは正式ではないとされることもあるが、実際には文頭で使うこともよくある。
(本日は閉店いたします。停電ですので。)
(私たちは計画を変える必要がありました。車が故障したので。)
*the car breaking down: “the car” は動名詞 “breaking down” の意味上の主語
(フライトは延期になりました。技術的な問題が飛行機に生じたために。)
(昨今の市場の変化のため、私たちは価格戦略を調整する必要があります。)
(四半期の歳入は増加しました。新商品の販売がうまくいったので。)
さいごに|断片的な学習にサヨナラを告げよう
because of や due to は群前置詞(大きな前置詞)なので、その後ろには純粋な名詞だけでなく動名詞( doing )が表現されることもよくある。
英語の理解力や表現力を伸ばすために、群前置詞などの断片的な知識だけを学ぶだけでなく、他の単元や表現との繋がりを意識しながら、英文法(語順のルール)を学んでいこう。