forget to do と forget doing の違い|不定詞と動名詞の違いに注目
forget to do(〜するのを忘れる)が「未来のこと」をイメージした表現なのに対して、forget doing(〜したことを忘れる)は「過去のこと」をイメージした表現だ。
こうした違いは、不定詞( to do )と動名詞( doing )のニュアンスの違いから生まれている。
ここでは、いくつかの例文を通して、forget to do と forget doing の意味と使い方を学んでいこう。
forget to do の意味と例文
forget to do(〜するのを忘れる、〜し忘れる)は「未来のこと」をイメージした表現だが、こうした意味になるのは、不定詞の to には「未来に向かって」というニュアンスがあるからだ。
(夜中に携帯を充電するのをたまに忘れるんだよね。)
(外出する際には施錠し忘れないように。)
(傘を持っていくのを忘れて、間が悪く雨が降ってきた。)
ちなみに、文法的には、他動詞 forget(を忘れる)が名詞的用法の不定詞( to do /〜すること)を目的語Oに取っている。
こうした英文法(語順のルール)は、自動詞と他動詞の違いがわからないと、スッキリと理解することはできないので、必要があれば以下のページの動画で確認しておこう。
forget doing の意味と例文
一方で、forget doing(〜したことを忘れる)は「過去のこと」をイメージした表現だが、こうした意味になるのは、動名詞の ing に「これまでのこと・目の前のこと」というニュアンスがあるからだ。
なお、forget doing(〜したことを忘れる)は否定文や疑問文で使うのが一般的だ。
(初めて飛行機に乗ったときのことは決して忘れない。)
(私たちは一緒に過ごしたことを決して忘れないだろう。)
(一緒にそのレストランに行ったこと、忘れたの?)
文法的には、他動詞 forget(を忘れる)が動名詞( doing /〜すること)を目的語に取っている。
補足|肯定文では forget (that) SV
また、ここは語法的なことだが、肯定文では動名詞( doing )ではなく that 節( that SV )を目的語Oにするのが自然だ。
あるいは、forget を自動詞として使った forget about という形もよく使われる。
(予定があったことをすっかり忘れてた。)
(その予定のことをすっかり忘れていた。)
さいごに|英文法をマスターしたいあなたへ
ここではforget to do と forget doing の違いについて学んだが、こうした英文法(語順のルール)は読解力や表現力の土台になるものだ。
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きっと、英文法への苦手意識を克服するキッカケになるはずだ。
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