although の意味と使い方|though との違いと3つの類似表現
although(〜だけれども)は逆接や対比を表す接続詞で、フォーマルな印象の頻出表現だ。
ここでは、同じ意味を持つ though(〜だけれども)との違いや、3つの類似表現に触れることで、英語の理解力や表現力を広げていこう。
CONTENTS
although と though の違い
although と though には、次のような違いがある。
・フォーマルな印象
・文頭で使うことが多い
・接続詞として使う
・カジュアルな印象
・文中でも使える
・接続詞だけでなく副詞としても使う
言葉というものは省略するほどカジュアルになる(※)が、although と though の違いにもその視点は活かせそうだ。些細なことだが、al- がない though の方がカジュアルだと押さえておこう。
※関係代名詞の省略なども同様
although の使い方と例文
although(〜だけれども)はフォーマルな印象の接続詞で、文頭で使うのが一般的だ。(文中に置くのが大きな間違いというわけではない。)
(雨だったが、野外コンサートは予定通り開催された。)
(物価は上がっているが、私たちの給料は上がっていない。)
(その計画は承認されたものの、詳細が欠けているように思える。)
though の使い方と例文
though は although よりもカジュアルな印象の接続詞なので、日常会話で好まれる。カジュアルな分、使い勝手もよく、文頭だけでなく文中に置くこともよくある。
(雨だったけど、私たちは公園に散歩に行った。)
(体調が良くなかったが、私は仕事に行った。)
(このカフェで本を読むのが好きなんですよ。うるさいときもありますが。)
また、though だけを文末に置いて「〜だけどね」というニュアンスを表すこともできる。この場合の though は副詞だ。
(彼を好きにはならないと思う。良い人なんだけどね。)
(アジア料理が大好きなんです。パクチーは嫌いだけど。)
(そのレストランの食事は期待外れでした。雰囲気は良かったんですけどね。)
3つの類似表現
although や though との類似表現としては、
1. while(〜だけれども/接続詞)
2. despite(/前置詞)
3. in spite of(/群前置詞)
の3つを知っておくと、英語の理解力や表現力が広がりやすい。それぞれ、詳しく見てみよう。
1. while(〜だけれども)
while は「〜している間に」という意味で有名な接続詞だが、although や though と同じように「〜だけれども」という意味で使うこともある。
この場合の while は、although や though よりもやや中立的な(感情的ではなく客観的な)印象だ。
( ≈ Although I was tired, I finished some assignments.)
(疲れていたけれど、やることを終わらせた。)
2. despite(〜にもかかわらず)
despite(〜にもかかわらず)は逆接的な意味の前置詞なので、後ろにはSV構造ではなく名詞を続けよう。
although や though を使った文を despite を使って表現するなら、動名詞または the fact that ... という形を使うことができる。
Despite the fact that I was tired, I finished some assignments.
( = Although I was tired, I finished some assignments.)
(疲れていたけれど、やることを終わらせた。)
なお、the fact that ... の that 節は、前の名詞 fact を同格的に修飾している。that 節について、詳しくは以下のページで学んでおこう。
3. in spite of(〜にもかかわらず)
in spite of(〜にもかかわらず)は despite と同じ意味の群前置詞(大きな前置詞)だ。
despite と同様に、although や though を使った文を in spite of を使って表現するなら、動名詞または the fact that ... という形を続けよう。
In spite of the fact that I was tired, I finished some assignments.
( = Although I was tired, I finished some assignments.)
(疲れていたけれど、やることを終わらせた。)
さいごに|英文法では品詞を大切にしよう
ここでは、although(〜だけれども)やその類似表現について学んだが、せっかくなら意味だけでなく品詞(接続詞や前置詞など)にも注目していこう。
そうすることで、英語の読解力や表現力がより正確になるはずだ。