英文法のメールセミナー(13)これは so that 構文なのか?
これは so that 構文なのか?
まず、基本的なことですが、程度(~するほど)を表す so that という表現はご存知ですか? 例えば、こういうものですね。
部屋が散らかり過ぎていて、寝ることすらできないよ。
(寝ることすらできないくらい、私の部屋は散らかっている。)
結局、何の「程度」を表しているかというと、形容詞 messy の「程度」を表しているんですよね。
so messy
:とても散らかっている
↓(どれくらいかと言うと……)
that I can’t even sleep in it
:寝ることすらできないくらいに
と、こういった具合です。
ここで、文型や品詞を大切にしながら英語に触れている人であれば、ある奇妙なことに気付くかもしれません。そう、that 節の働き(品詞)がちょっと変ですよね。
普通、that 節というものは「名詞節」として働きます。まずはこれが大原則。けれども、今回の英文における that 節は、どんな品詞と同じ働きをしていますか?
so messy that I can’t even sleep in it
寝ることすらできないくらい ⇒ 散らかっている
そうです。今回の that 節はなんと、形容詞 messy を修飾しているので「副詞節」として働いているのです。これが、so that 構文の大きな特徴ですね。
that 節は、原則、名詞節だが、副詞 の so と一緒に使われると例外的に「副詞節」になる
so that 構文の意味を暗記するだけでなく、文型や品詞という角度からも観察しておきましょう。そうすれば、他の場面でも応用できる文法力(=語順の観察力)が少しずつ磨かれます。
さて、最後になりましたが、so that 構文というものは、必ずしもわかりやすい形で出てくるわけではないということも知っておきましょう。
口語(話し言葉)では、so that の that が省略されることもあります。
ですので、最初に挙げた英文は、程度(~するほど)を表す so that 構文だった、ということです。
彼女はとても自立的なので、決して人に助けを求めない。
名詞節をつくる that が省略されるのと同じような感覚なのでしょうか? いずれにしても、that がなくても so that 構文だと気付けるようにしておきたいですね。
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