英文法のメールセミナー(12)分詞構文だと気付いていないだけ

メールセミナー
最終更新日:

分詞構文だと気付いていないだけ

We should not be ashamed being ignorant.
無知だからといって恥じるべきではない。

 
 
分詞構文というと、「口語ではほとんど使われないし、勉強しても意味がない!」と言われがちですが、私からすると、「いや、それはあなたが、そもそも分詞構文だということに気付いていないだけなのでは?」と思うのです。
 
 
例えば、さっきの英文を見てください。
 
 
We should not be ashamed being ignorant.
無知だからといって恥じるべきではない。
 
 
動詞の ~ing 形と言えば、
 
 
レ 動名詞(名詞)
・ ~すること
 
 
レ 現在分詞(形容詞)
・ ~している
・ 人を~させるような
 
 
レ 分詞構文(副詞)
・ ~するとき
・ ~するので
・ ~するならば
・ ~するけれども
・ ~しながら
 
 
の3つがありますが、この英文の being ignorant は、
 
 
レ 動名詞(名詞)
レ 現在分詞(形容詞)
レ 分詞構文(副詞)
 
 
のうち、どれだと思いますか?
 
 
We should not be ashamed being ignorant.
 
 
"We should not be ashamed(私たちは恥じるべきではない)" までで文が成り立っているので、残り(being ignorant)は修飾語のMですよね。
 
 
そして、修飾語Mには、
 
 
・形容詞(名詞を修飾)
・副詞(主には動詞を修飾)
 
 
の2つがありますが、being ignorant の前には名詞がないので、これは副詞、つまり、分詞構文です。
 
 
意味合いとしても、動名詞のような「~すること」や、現在分詞のような「~している」ではなく、
 
 
「無知だから」⇒「恥じる」
「無知という状態で」⇒「恥じる」
 
 
というように、動詞を修飾する意味合いですよね。
 
 
このように、他の英文を考えるときと同じように、基本的な文構造を考えれば、分詞構文が使われていることには気付くはずです。
 
 
「口語では分詞構文は使われない」のではなく、「教える立場の人も含めて、そもそも分詞構文だと気付いていない」というのが、多くの人が見落としているアングルなんじゃないかと思います。
 
 
*追伸
 
他にも、こんなのも分詞構文ですよね。
 
 
I was embarrassed being short of 100 yen at the checkout of the supermarket.
スーパーのお会計のときに100円足りなかったので、恥ずかしかった。
 
 
文法的にも意味的にも、being short of …… が副詞として働いていることがわかると思います。
 
 
※土曜日配信:英文法のメールセミナー

<< 前のページ  後のページ >>

 
森の動画講義で英文法(語順のルール)を
学びたい場合はコチラ >>