英文法のメールセミナー(5)and が繋ぐもの
and が繋ぐもの~品詞にも意味にも注目する~
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まずは基本事項の確認です。接続詞には大きく分けて2種類ありましたが、覚えていますか?
・等位接続詞(and, but, or, so, for)
・従位接続詞(それら以外/節をつくる)
ですよね。
さて、私たちにとってもっとも身近でシンプルな接続詞である and ですが、等位接続詞なので、同じ品詞や同じような意味を繋ぎます。今回の例文だと、
You can save time and money ……
2つの名詞 time と money が繋がれていて、その両方が他動詞 save の目的語Oになっていますね。
このように、2つのもの(Aと B)を繋ぐ場合には、
A and B
という形になります。
では、3つのもの(AとBとC)を繋ぐ場合には、どのような形になるでしょう?
・
・
・
A and B and C ……
・
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・
だとちょっとまどろっこしいので、3つのもの(AとBとC)を繋ぐ場合には、
A, B and C
という形になるんですよね。
同じように、4つのもの(AとBとCとD)を繋ぐ場合には、 ”A and B and C and D” ではなく、
A, B, C and D
という形になるのが一般的です。
この "A, B, C and D" という語順(表現)を見聞きしたときには、
「and が繋いでいるのはCとDだけだ!」
「 ”A, B” と ”C, D” は関係ないものだ!」
という間違った認識を持ってしまいがちですが、ここでお話しした傾向を知っておくと、
「あ、もしかしたら、CとDだけじゃなくて、AとBも and で繋がれているのかも!?」
と気付けるようになると思います。
シンプルな接続詞ですが、こう見ると and は意外と曲者ですね。
それでは、また土曜日には、英文法のメールセミナーをお届けします。
あなたに必要なスキルを伸ばす土台作りになると幸いです。
*追伸
and が何を繋いでいるかを見極めるには、
・品詞に注目する
・意味に注目する
という2つのアプローチがあります。
A, B, C and D という形を目にしたときに、「A, B, C, D がすべて同じ品詞だ!」ということを認識できれば、CとDだけでなく、AとBも and で繋がれているという可能性に気付けるかもしれません。
同じように、言葉の意味に注目して、「A, B, C, D の意味には共通点がある!」ということを認識できれば、やはり、CとDだけでなく、AとBも and で繋がれているという可能性に気付けるかもしれませんね。
前後の「品詞」だけでなく、前後の「意味」にも注目していくことが、and とうまく付き合う秘訣です。
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