would you mind の意味と答え方|would you mind me との違いは?
“Would you mind doing...?(〜してもらえませんか?)” は人に依頼をするときの表現だ。
一方で、“Would you mind me/us doing...?(〜してもよろしいですか?)” は人に許可を求めるときの表現だ。
ここでは、それぞれの文法的な違いにも注目しながら、“Would you mind...?” の「使い方」と「答え方」を学んでいこう。
CONTENTS
would you mind の意味と使い方
“Would you mind ...?” には、
1. “Would you mind doing ...?”(〜してもらえませんか?)
2. “Would you mind me/us doing ...?”(〜してもよろしいですか?)
という2つの使い方がある。それぞれ、答え方も併せて見ていこう。
1. 依頼する(〜してもらえませんか?)
“Would you mind doing ...?” は「〜してもらえませんか?」という意味で、相手に依頼をするときの表現だ。
mind(を嫌がる)を直訳すると「(あなたが)〜するのは嫌でしょうか?」となるが、これだと日本語としては不自然なので、「〜してもらえませんか?」というニュアンスで押さえておこう。
直訳:(あなたが)音楽の音量を下げるのは嫌でしょうか?
つまり:音楽の音量を下げてもらえませんか?
直訳:みんなが来る前に(あなたが)リビングを掃除するのは嫌ですか?
つまり:みんなが来る前にリビングを掃除してもらえる?
直訳:お店まで一緒に(あなたが)来るのは嫌でしょうか?
つまり:お店まで一緒に来てもらえませんか?
文法的なポイントは、動名詞の「意味上の主語」を表現していないというところだ。
一般的に、動名詞の意味上の主語は「目的格( me, us, them など)」や「所有格( my, our, their など)」で表すが、それらを表現しない場合、「文の主語」が意味上の主語になる。
“Would you mind doing ...?” という表現で「〜する( doing する)」のが「あなた( you )」になるのは、そのためだ。
“Would you mind doing ...?” の答え方
なお、“Would you mind doing...?(〜してもらえませんか?)” は、本質的には「嫌がるかどうか?」を尋ねている疑問文なので、No や Yes を使うなら、承諾する場合は No 、拒否する場合は Yes で答えよう。
また、気持ち(承諾 or 拒否)と言葉( No / Yes )が反転するのがややこしければ、承諾するなら Sure や Of course を、拒否するなら Actually(実は)や I'm afraid(残念ながら)などを使っても大丈夫だ。
- No, I wouldn't mind. Let me lower the volume for you.
- Yes, I would mind. I'd prefer to keep it at this volume.
音楽の音量を下げてもらえませんか?
- もちろんです(嫌じゃないですよ)。下げますね。
- ごめんなさい(嫌です)、この音量が好きなんです。
- Sure, I'll start tidying up immediately.
- Actually, I've got my hands full with another task.
みんなが来る前にリビングを掃除してもらえる?
- もちろん、すぐに片付けるね。
- 実は、他にやることがあるんです。
- Of course, let's go!
- I'm afraid I have other commitments at the moment.
お店まで一緒に来てもらえませんか?
- もちろん、行きましょう!
- 残念ですが、今は他にやることがあります。
2. 許可を求める(〜してもいいですか?)
“Would you mind me/us doing ...?” は「〜してもいいですか?」という意味で、相手に許可を求めるときの表現だ。
ここも mind(を嫌がる)を直訳すると「私(たち)が〜するのは嫌でしょうか?」となるが、これだと日本語としては不自然なので、「〜してもいいですか?」というニュアンスで押さえておこう。
直訳:あなたは嫌がりますか? 私が今週末あなたの車を借りることを。
つまり:今週末、車をお借りしてもよろしいですか?
直訳:あなたは嫌がりますか? 私があなたのパソコンを少し使うことを。
つまり:あなたのパソコンを少し使わせてもらえますか?
直訳:あなたは嫌がりますか? 私たちが夕食を作るためにあなたのキッチンを使うことを。
つまり:夕食を作りたいので、キッチンをお借りできますか?
ここでの文法的なポイントは、me や us といった目的格が「動名詞の意味上の主語」になっているというところだ。
今回の表現に限らず、動名詞の意味上の主語は、目的格( me, us, their など)や所有格( my, our, their など)で表すというのが、英文法の基本的なルールだ。
そのため、“Would you mind me/us doing ...?” では、「〜する( doing する)」のが「私( me/my )・私たち( us/our )」ということになる。
こうした「動名詞の意味上の主語」についての知識が必要なのは、今回の表現に限ったことではないので、必要があれば以下のページで学習しておこう。
“Would you mind me/us doing ...?” の答え方
“Would you mind me/us doing...?(〜してもよろしいですか?)” も「嫌がるかどうか?」を尋ねている疑問文だ。これに対しても、承諾するなら No / Sure / Of course などを 、拒否するなら Yes / Actually / I'm afraid などを使って答えよう。
- No, I wouldn't mind. Just be careful on the road.
- Yes, I'm sorry, but I need it for a trip this weekend.
今週末、車をお借りしてもよろしいですか?
- はい、いいですよ。運転にお気を付けて。
- ごめんなさい、週末に旅行で使うんです。
- Sure, just let me save my work first.
- Actually, I'm in the middle of something important.
あなたのパソコンを少し使わせてもらえますか?
- もちろんです。先に私の業務を保存させてもらいますね。
- 実は、重要なことをやっている最中なんです。
- Of course not, it'll be nice to have a home-cooked meal!
- I’m afraid I've planned to cook a big meal for guests tonight.
夕食を作りたいので、キッチンをお借りできますか?
- もちろんです、手料理を作るのにピッタリですよ!
- ごめんさない、今夜の来客用にたくさん料理する予定なんです。
さいごに|英文法は読解力・表現力の土台
ここでは、動名詞を使った表現である “Would you mind ...?” の意味や使い方について学んだが、英文法(語順のルール)は読解力や表現力の土台になるものだ。
もしもあなたに英文法の伸び代があれば、当サイトの無料動画「暗記のいらない英文法(全31回)」も併せて学んでおこう。
きっと、英文法への苦手意識を克服するキッカケになるはずだ。