これなら簡単! 助動詞 will の意味と使い方|例文でマスター

英文法助動詞
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助動詞 will は意思(強い思い)を核にした言葉で、具体的には、

・意思(〜するつもりだ)
・未来や見通し(〜するだろう)
・推量(きっと〜だろう)

などの意味を持っている。

ここでは、それぞれの意味の「共通点」と「違い」の両方に注目することで、助動詞 will の使い方に慣れていこう。

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助動詞 will は「強い思い」を表す

例えば、リンゴとバナナには、見た目や味・食感といった「違い」もあれば、果物という「共通点」もある。

これと同じように、助動詞 will にはいくつかの意味や使い方があるが、視点を変えれば、共通するイメージもある。そこで、まずは助動詞 will の核にあるイメージを押さえておこう。

助動詞 will の核にあるイメージは「意思(強い思い)」だ。どんな使い方をしたとしても、そこには、話し手や主語の意思(強い思い)を汲み取ることができる。

I will ask him about it later.

(あとで彼に聞いてみるよ。)

→ 私の「意思」を表している。

I will not change my mind about it.

(私はそのことについては考えを変えるつもりはない。)

→ 私の「意思」を表している。

Will you go on a date with me?

(デートに行かない?)

→ 相手の「意思」を尋ねている。

こうした共通点に目を向けた上で、具体的な助動詞 will の意味と使い方を見ていこう。

肯定文での will の使い方

肯定文で使う助動詞 will は、次の3つの意味に分けて考えることができる。

1. 意思(〜するつもりだ)を表す will

助動詞 will の代表的な使い方は、主語や話し手の意思(〜するつもりだ)を表すものだ。

I will ask him about it later.

(あとで彼に聞いてみるよ。)

That seems wise. I will follow your advice.

(それが良さそうだね。あなたのアドバイスに従ってみるよ。)

If my son asks me, I will tell him the truth.

(もしも息子が聞いてきたら、私は本当のことを言うつもりだ。)

I will help you if you need it.

(助けが必要なら、お手伝いしますよ。)

なお、意思(〜するつもりだ)は「未来に向けた気持ち」でもあるので、こうした will を未来を表す will(〜するだろう)だと捉えることもできる。

「この will は絶対にこの意味だ!」といった白黒思考から離れて、曖昧さにも目を向けていくことが、言語学習のポイントかもしれない。

2. 未来・見通し(〜するだろう)を表す will

「主語の意思」よりも「話し手の意思」をより重視した使い方が、未来や見通しを表す will(〜するだろう)だ。

I will be busy next week.

(来週は忙しいんだよね。)

→ 話し手が強くそう思っている(明確なイメージを持っている)感じ。

He will be back after 2 weeks.

(彼は2週間後に戻ってきます。)

→ 話し手が強くそう思っている(明確なイメージを持っている)感じ。

Your package will arrive tomorrow between 4 and 6 p.m.

(あなたの荷物は明日の午後4時から6時の間に届きます。)

→ 話し手が強くそう思っている(明確なイメージを持っている)感じ。

「意思」という言葉の印象からは少し離れるが、こうした will からは、話し手が「強い思い」や「明確なイメージ」を持っていることが感じ取れる。

3. 推量(きっと〜だろう)を表す will

また、助動詞 will は必ずしも未来のことを表すわけではない。

場合によっては、現在のことに対する推量(きっと〜だろう)を表すこともあるので、注意が必要だ。

I think that will be a bad move.

(それは悪手だと思うよ。)

He will be happy now.

(彼は今、きっと幸せだと思うよ。)

She will be busy today.

(彼女は今日、忙しいと思うよ。)

推量を表す will(きっと〜だろう)からも、現在のことに対する「強い思い(意思)」を感じ取ることができる。

否定文での will の使い方

will not (won’t) は拒絶(〜するつもりはない)を表す表現だ。

I will not change my mind about it.

(私はそのことについては考えを変えるつもりはない。)

I won't deny that you have a point.

(あなたに一理あることを否定するつもりはありません。)

I know he will not say yes.

(彼が yes と言わない(言うつもりがない)のはわかってる。)

助動詞 will の根底には意思(〜するつもりだ)の意味があるので、その否定形である will not (won’t) が拒絶(〜するつもりはない)の意味になるのは自然なことだ。

疑問文での will の使い方

疑問文で使う will は相手の意思を尋ねたり、そこから派生して、依頼(〜してもらえますか?)や勧誘(〜しませんか?)を表したりする。

When will you tell him about how you feel?

(いつ彼に自分の気持ちを話すつもりなの?)

Will you join our campaign as a volunteer?

(私たちの活動にボランティアとして参加しませんか?)

Will you go on a date with me?

(デートに行かない?)

Will you tell him to call me back?

(彼に折り返し電話するよう伝えてもらえますか?)

助動詞 will の根底には意思(〜するつもりだ)の意味があるので、その疑問文が依頼や勧誘(〜しませんか?)の意味に繋がるのも自然なことだ。

will と be going to の違い

will と be going to の違いとして、次のような違いだ。

will:今、決めたこと
be going to:すでに決まっていたこと

ただ、助動詞 will の根底にある意味(意思/〜するつもりだ)に目を向けると、そこに「意思が含まれるかどうか?」という違いも見えてくる。

will

Nice! I will join the meeting.

(良いですね! そのミーティングに参加します。)

・今、決めたこと
話し手の「意思」が含まれる

be going to

I'm going to join a meeting at 8 p.m.

(午後8時にミーティングに参加することになってるんだ。)

・すでに決まっていたこと
話し手の「意思」は関係ない

さいごに|共通点と違いの両方に注目して学ぼう

何かを学習するときには、「共通点」が気になる人もいれば、「違い」が気になる人もいる。これは個性(学習タイプ)の問題なので、どちらが良い・悪いというものではない。

ただ、自分のタイプではない部分は盲点に入りやすいので、「共通点」が気になる人は「違い」を、「違い」が気になる人は「共通点」を意識して学ぶと、英文法(語順のルール)が身に付きやすいのでオススメだ。

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