【解決】be busy doing の doing は動名詞または分詞構文
be busy doing は「〜していて忙しい」という意味の慣用表現だ。
文法的には、be busy という第2文型(SVC)の後ろに doing が置かれた形で、この doing は動名詞(〜すること)または分詞構文(〜しながら)だと考えられる。
ここでは、be busy doing の doing を動名詞だと見る場合と、分詞構文だと見る場合の違いを整理して、文法力(語順を観察する力)を養っていこう。
CONTENTS
基本の確認|動名詞と分詞構文の違い
be busy doing(〜していて忙しい)の文構造を理解するために、まずは動名詞と分詞構文の違いについて、簡単に確認しておこう。
「それくらいわかってる」という場合には、次の「be busy doing の文構造」に進んでも大丈夫だ。
同じ doing という形で表現される動名詞と分詞構文には、次のような違いがある。
I like thinking about the future.
(私は将来のことを考えるのが好きだ。)
※ “thinking about the future” は、他動詞 like の目的語Oなので名詞。
I'm lying in bed thinking about you.
(あなたのことを考えながら、ベッドで横になってるんだ。)
※ thinking about you” は、動詞 am lying を修飾しているので副詞(考えながら → 横になっている)。
これを踏まえて、be busy doing(〜していて忙しい)の文構造を考えよう。
be busy doing の文構造
be busy doing(〜していて忙しい)の doing は「動名詞」または「分詞構文」だと考えられる。
動名詞(〜すること)だと考える場合
be busy doing は、be busy in doing の前置詞 in が省略された形だと考えることができる。前置詞の後ろには名詞が続くので、この場合には、doing は動名詞ということになる。
(夕食を作ることにおいて忙しい。)
↓ in が省略されて……
I'm busy cooking dinner.
(夕食を作っていて忙しい。)
ただ、実際に in を表現することはほとんどないので、あくまでも文構造の考え方の一つとして押さえておこう。
分詞構文(〜しながら)だと考える場合
be busy doing は、be busy という第2文型(SVC)の後ろに doing が置かれた形だ。
完全文(文型が完成している文)の後ろは修飾語M(形容詞 or 副詞)になるが、doing の直前に名詞がないので、ここでの doing は副詞、つまり、分詞構文ということになる。
(夕食を作っていて忙しい。)
I:主語S
am:動詞V
busy:補語C
cooking dinner:修飾語M(副詞)
意味としても、分詞構文が持つニュアンス(〜しながら、〜していて)にかなり近いものを感じる。
なお、分詞構文の意味や訳し方については、必要に応じて以下のページで学んでおこう。
be busy doing の例文
be busy doing(〜していて忙しい)の doing が動名詞または分詞構文だということを踏まえて、いくつかの例文を見てみよう。
(彼は家族全員の朝食を作っていて忙しい。)
(旅行のための荷造りをしていて忙しいんです。)
(私たちはクリスマスの飾り付けをしていて忙しい。)
純粋な名詞を続けるなら be busy with
なお、動名詞( doing )ではなく、純粋な名詞( work や harvest など)を続ける場合には、前置詞 with を使って表現しよう。
(明日は庭の補修工事で忙しいです。)
(この季節は、彼らは農園での収穫で忙しい。)
(クライアントとのメーティングで、一日中忙しいかもしれません。)
さいごに|英文法をマスターしたいあなたへ
ここでは、be busy doing(〜していて忙しい)の意味や文構造について学んだが、英文法(語順のルール)は読解力や表現力の土台になるものだ。
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