誤解してない!?独立分詞構文こそ分詞構文の本来の姿

英文法分詞構文
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独立分詞構文-1

独立分詞構文とは、主語がハッキリと書かれた分詞構文のことだ。

ここでは、分詞構文の基本を確認した上で、独立分詞構文について詳しく解説をしていこう。

なお、

「分詞構文の問題を確実に解く方法」

などについての関連記事も本ページの最後にまとめておくので、併せて参考にしてもらいたい。

分詞構文は、副詞節をコンパクトにしたもの

独立分詞構文-1

分詞構文は、動詞の意味を持った副詞の一種で、副詞節をコンパクトにしたものだ。次の3つのステップに従えば、簡単に副詞節を分詞構文に書き換えることができる。

分詞構文をつくる3つのステップ
1. 接続詞を消す
2. 主節の主語と同じなら、主語を消す
3. 残った動詞を必ず “~ing” という形にする
※「主節」とは、接続詞が付いていないSV構造のことだ。

試しに、次のような文を分詞構文を用いて表現してみよう。

When he saw the policeman, he ran away.
 ↓ 1. 接続詞を消す
When he saw the policeman, he ran away.
 ↓ 2. 主語を消す
When he saw the policeman, he ran away.
 ↓ 3. 残った動詞 saw を "~ing" にする
Seeing the policeman, he ran away.
彼は警察官を見て、逃げ出した。

このようにして出来上がった "Seeing the policeman" の部分を分詞構文という。元の副詞節 "When he saw the policeman" と同じように、主節の動詞 ran away(逃げ出した)を修飾する副詞のカタマリだということを押さえておこう。

それでは、もう1つ確認しておこう。次の文の副詞節を分詞構文にするとどうなるだろう?

When I was driving on National Route 176, I saw an accident.
 ↓ 1. 接続詞を消す
When I was driving on National Route 176, I saw an accident.
 ↓ 2. 主語を消す
When I was driving on National Route 176, I saw an accident.
 ↓ 3. 残った動詞 was を "~ing" にする
(Being) Driving on National Route 176, I saw an accident.
国道176号線を走っていたとき、私は事故を見かけた。

手順は先ほどと同じだが、今回のポイントは Being が省略されるというところにある。

be動詞は、英語の動詞の中でもっとも軽い動詞だ。そのbe動詞が姿を変えた Being は非常に省略されやすいということを知っておこう。

Being が省略された結果、 "Driving on National Route 176" という分詞構文が出来上がるわけだ。

過去分詞で始まる分詞構文なんて、ない!?

独立分詞構文-2

ここまでで扱った分詞構文は、どちらも "~ing" という形をしていたが、

 
"~ing" じゃなくて "~ed" で始まる分詞構文もなかったっけ?
 
と思う人もいるだろう。

確かに、分詞構文についての勉強を進めると「過去分詞で始まる分詞構文」というものに出くわすが、あまりそれを特別扱いする必要はない。

次の文を分詞構文を用いて書き換えながら確認してみよう。

As this book is written in easy English, it is easy to read.
 ↓ 1. 接続詞を消す
As this book is written in easy English, it is easy to read.
 ↓ 2. 主語を消す
As this book is written in easy English, this book is easy to read.
 ↓ 3. 残った動詞 is を "~ing" にする
(Being) Written in easy English, this book is easy to read.
簡単な英語で書かれているので、この本は読みやすい。

確かに、出来上がったのは "Written in easy English" という過去分詞で始まる分詞構文だが、それは見かけ上の話だ。Being が省略された結果、過去分詞 Written で始まっているように見えているだけだ。

奇妙に聞こえるかも知れないが、こうやって一つひとつの流れを理解すれば、 "Driving on National Route 176" と "Written in easy English" は同じ種類の分詞構文だという認識を持てるだろう。何も、過去分詞で始まる分詞構文が、特別なものというわけではない。

独立分詞構文は、主語がハッキリ書かれた分詞構文

独立分詞構文-3

分詞構文の基本を確認できたところで、いよいよ本題だ。次の文の副詞節を分詞構文に書き換えると、どうなるだろう?

If all things are considered, you should quit the company.
 ↓ 1. 接続詞を消す
If all things are considered, you should quit the company.
 ↓ 2. 主語が消されずに残る
If all things are considered, you should quit the company.
 ↓ 3. 残った動詞 are を "~ing" にする
All things (being) considered, you should quit the company.
あらゆる条件を考えると、あなたは会社を辞めた方がいい。

be動詞 are が姿を変えた "being" が省略されるのは先ほどまでと同じだが、今回は主節の主語 you とは異なる主語である All things が残ったままだ。

このような、主語が残った分詞構文のことを「独立分詞構文」と言う。あまり言葉にこだわっても仕方がないので、独立分詞構文と言われたら「主語がハッキリと書かれた分詞構文」のことだと思っておこう。
 
 
さて、 "Driving on National Route 176" や "Written in easy English" に見慣れると、どうしてもこの独立分詞構文というものを特別扱いしてしまいがちだが、外見だけで判断するのはよくない。

"Driving" も "Written" も "considered" も、すべて動詞の意味を含んだものだ。動詞の意味がそこに存在するなら、当然、それに対する主語というものも存在するだろう。

"Driving on National Route 176" や "Written in easy English" では、その主語というものが主節の主語と同じだから消されてしまっていただけだ。

独立分詞構文 "All things considered" では、(being) considered の主語がハッキリと書かれているだけである。

動詞の意味を含んだ分詞構文には、それに対する主語というものがあって当然だ。このように考えると、主語がハッキリと書かれた独立分詞構文の方が、むしろ普通の分詞構文だと言えるのではないだろうか。

さいごに

いかがだっただろう。教科書を表面的に眺めるだけでは、「過去分詞で始まる分詞構文」「独立分詞構文」など、勉強すべきことがとてもたくさんあるように思えてしまう。

けれども、ここでお話ししたように、独立分詞構文と他の分詞構文を区別する必要は一切ない。

独立分詞構文は、主語がハッキリと書かれた分詞構文

これだけの話だ。

最初は難しく感じるかもしれないが、本質を押さえれば、どの分詞構文も「同じ形」に見えてくるので、ぜひそのレベルを目指して頑張ってほしい。
 

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