暗記という愚策!効率が3倍になる英語のレバレッジ勉強法

英文法
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英語のレバレッジ勉強法-2

大学受験やTOEICの勉強で、英語の文法に苦労している人は多いと思う。

そこで今日は、身につければ非常に効果の高い英文法の勉強法について、かなり具体的にお話ししていこう。

ロジックとしては非常にシンプルなので、興味のある人はぜひ自分の思考回路としてインストールしてほしい。

そもそも、レバレッジとは何か?

英語のレバレッジ勉強法-5
レバレッジという言葉自体は、インターネットや投資の世界でよく耳にするものだ。

「てこ(レバー)の原理」に由来していて、少ない労力(投資)で大きな結果をもたらすという概念である。

例えば、同じ100人に連絡するにしても、ハガキという手段とeメールという手段がある。

ハガキで連絡する場合は、1枚52円のハガキを100枚購入し、同じメッセージを100回書き、異なる宛先を100通り記入し、ポストへ投函し、到達までに2・3日待たなければならない。

一方で、eメールで連絡をする場合は、たった1つのメッセージを同時に100人に、しかもものの30秒ほどで届けることができる。

同じ結果を出すにしても、eメールの方がハガキよりも労力が少なくて済む。eメールはハガキに比べると、レバレッジが効いている(高い)というわけだ。

なぜ、単なる暗記ではレバレッジが効かないのか

英語のレバレッジ勉強法-1
レバレッジという言葉の概念を何となく共有できたところで、では英文法の勉強において、なぜ単なる暗記ではレバレッジが効かない(低い)のかを見てみよう。

確かに勉強において、知的欲求というものは重要だろう。

その欲求に任せて「leave much to be desired」や「make it a rule to do」といった慣用表現・イディオムの意味を単に暗記するのも悪くはない。

けれどもまるっと覚えた知識だけでは、対応できる局面がかなり限られてくるのだ。「leave much to be desired」や「make it a rule to do」が、そのままの姿で出てくればよいが、

・leave nothing to be desired
・find it a great effort to do
・take it for granted that SV

など、本質は同じなのに見た目が違う表現が出てきたときに、元の単発的な知識だけでは対応できないのだ。

英文法の「レバレッジ勉強法」に必要な2つのもの

英語のレバレッジ勉強法-3
では、いったいどうすればレバレッジの効いた状態で英文法を勉強できるのか?

ここで必要になるのは、英語のちょっとしたルールだ。

具体的に言うと、「8つの品詞」「5つの文型」を覚えておく必要がある。

品詞・文型と言うと「またそれか……」という感じで離脱者が続出しそうだが、ちょっと待ってほしい。

さっき言ったように、これらは英語のちょっとしたルールに過ぎない。

かつてのスーパーファミコンの人気ソフト「スーパー武道伝2」のオープニングシーンで、ブロリーを呼び出すために入力していた「上・X・下・B・L・Y・R・A」というコマンドを覚える方が、もしかすると大変かも知れない。

冗談ではなく、品詞や文型というものは本当にそれくらいのものなのだ。詳細には以下の記事で説明しているので、参考にしていただければと思う。

参考:英語が苦手な人へ!第5文型が100%理解できるようになる話
参考:英語の基礎として欠かせない「3つの品詞」について

「レバレッジ勉強法」が効率3倍である根拠

英語のレバレッジ勉強法-2
さて、今回の記事のタイトルに「効率が3倍になる」と謳ったが、これも決して誇張した表現というわけではないのだ。

このあと具体的にお話しするが、慣用表現や構文の意味を理解しながら覚えた場合、主に2つのメリットが得られる。

1つ目のメリットは、構文の意味自体を忘れにくい・思い出しやすいということ。

単発的な知識はすぐに流れ去ってしまうが、論理という碇を下ろしておけば、知識は定着しやすいはずだ。

2つ目のメリットは、その構文を理解するために用いた論理を、別の場面で用いることができるということ。

これによって、すべての表現を時間をかけて丸暗記するといった愚かなことをする必要がなくなるわけだ。

「構文の意味」に加えて、「知識の抜けにくさ」と「他の場面でも使えるロジック」の2つが手に入るのが、効率3倍というフレーズの示すところである。

実際に、英文法の「レバレッジ勉強法」を実践する

それでは具体的に、少し実践してみよう。

今まで英語と日本語のピストン運動を繰り返して、何とか一時的にでも頭に入れようとしていたものが、おそらくはスッと頭に入ることだろう。

1. leave much to be desired

英語のレバレッジ勉強法-4


His report leaves much to be desired.


 
これは、彼の報告書(His report)は十分満足のいくものだと言っているのか、それとも満足には程遠いと言っているのか、どちらだろう?

答えは後者の「満足には程遠い」である。

まず、leaveが自動詞なのか他動詞なのかを気にしてほしい。自動詞・他動詞については以下の記事でも詳細に説明しているが、やはりleaveは他動詞だ。(英語の動詞は他動詞が圧倒的に多い)

参考:なぜ自動詞・他動詞が区別できないと、英語の勉強が無駄になるのか?

そうすると、直後のmuchは名詞ということになる。(他動詞の目的語Oになるのは名詞だけ)

名詞には代表的な訳し方として「もの・こと」という訳し方がある。

よく、名詞的用法の不定詞や動名詞を「~すること」と訳したりするが、不定詞や動名詞だからという理由で「こと」と訳しているわけではない。名詞的用法の不定詞や動名詞は名詞の一種だから「こと」と訳しているのだ。

これに習って、名詞のmuchは「多くのもの・多くのこと」という意味で解釈しておこう。

するとここまでで、「彼の報告書は多くのものを残している」という意味だとわかる。


His report leaves much …
彼の報告書は多くのものを残している…


 
あとは、後ろの「to be desired」が直前の名詞muchを修飾している形容詞的用法の不定詞なので、

「彼の報告書は(周りの人から)望まれる多くのものを残している」という意味まで辿り着く。


His report leaves much to be desired.
彼の報告書は(周りの人から)望まれる多くのものを残している


 
「周りの人から望まれる部分を多く残している」のだから、これをもっとコンパクトにすると、「満足にはほど遠い」という表現になるというわけだ。

こうやってちょっと文構造を意識して理解しようとするだけで、とても納得がいく。英文の中で頻出の名詞のmuchに対する知識も得られた。

さらには、


His report leaves nothing to be desired.


 
なども、知識がなくても訳せるはずだ。「(周りの人から)望まれるものをちっとも残していない ⇒ 十分満足のいくものだ」といった具合にね!

2. make it a rule to do

名詞的用法の不定詞-4


The farmer makes it a rule to get up at five.
その農場経営者は毎朝5時に起きるようにしている。


 
「make it a rule to do」は「~するのを習慣にしている」という意味の慣用表現だが、その本質は、他動詞makeが第5文型SVOCを作っているという点にある。

この例文に関しては以下の記事の中(の目次の5つ目)で詳しく解説しているので、参照してもらえれば、慣用表現の意味だけではなく第5文型SVOCというより幅広い視点を学ぶことができるだろう。

参考:これだけで完全網羅!名詞的用法の不定詞・5つのパターン

これも、丸暗記するだけでは非常にもったいない慣用表現だ。しっかりとレバレッジを効かせた効果的な勉強をしていこう。

まとめ

確かに、論理的な(文法的な)説明がつく慣用表現・構文ばかりではない。物理や化学などの自然科学とは違い、言語なのでロジックでは対応できない部分もある。

しかし、おそらくキミが思っているよりは、論理的に理解できる部分は大きいはずだ。

今回の話が、キミの英語の勉強法を工夫するキッカケになれば幸いだ。

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