これでスッキリ!used to と be used to の決定的な意味の違い

英文法英文法の基礎
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used to と be used to は、見た目こそ似ているが意味はまったく異なるものだ。

ここでは、used to と be used to の違いについて解説しよう。

どちらも頻出の表現なので、ぜひ身に付けたい。

used to は過去の習慣を表す助動詞(よく〜したものだ)

used to は助動詞として用いられた場合、「よく~したものだ」という意味を演出する。

助動詞なので、used to の後ろは動詞の原形が続く。

He used to smoke.
彼は昔はタバコを吸っていた。(今は吸っていない。)

ここで大切なのは、 used to という助動詞が「現在と比べて」というニュアンスを含んでいるということだ。

上の例文で言うと、

彼は昔はよくタバコを吸っていた(今はもう吸ってないけどね)

というように、「今と比べて昔はこうだった」というニュアンスが含まれる。

余談だが、この点で、同じ「過去の習慣」を表す助動詞 would とは一線を画すわけだ。助動詞の would にも「過去の習慣」を表す意味があるが、こちらは「現在と比べて」というニュアンスは含んでいない。

We would often have coffee together.

「昔、一緒によくコーヒーを飲んだ」と言っているが、この場合は「現在」には言及していない。つまり、「今は一緒にコーヒーを飲んでいない」のか「今も一緒にコーヒーを飲んでいる」のかはわからないのだ。

単に「現在とは違う過去」を表すこともある

助動詞 used to には「現在とは違う過去の習慣(昔はよく~したものだ)」という意味があると述べたが、実は、これとは少し違ったもう一つの意味もある。

「習慣」ではなく、単に「現在とは違う過去(昔は〜だった)」を表すことがあるのだ。

There used to be an airport here.
ここには昔、空港があった。

「空港が存在する」というのは「習慣」ではないので、これを「過去の習慣」と言うわけにはいかない。助動詞 used to が持つ「現在との対比」というニュアンスだけが凝縮され、単に「現在とは違う過去」を演出するだけの用法だ。

be used to は「慣れている」という意味のイディオム

一方で、be used to は「〜に慣れている」という意味のイディオムだ。

He is used to cold weather.
彼は寒さに慣れている。

ここでの used to はもちろん助動詞ではない。 be動詞の後ろに助動詞が置かれることほど不自然な語順はないからだ。

ここでの used は「慣れている」という意味の形容詞で、代わりに accustomed が用いられることもある。

He is used to cold weather.
= He is accustomed to cold weather.

実際、Twitter などを見てみても、 “I’m used to” も “I’m accustomed to” も、どちらもよく見かける。

to が前置詞なので、be used to doing になる

また、先ほどの例文を見てもわかるように、 to は不定詞の to ではない。cold weather という名詞を従えているのだから、この to は前置詞の to(〜に対して)なのだ。

これを踏まえて、「彼は早起きするのに慣れている」という意味を表現してみよう。次の文のうち、どちらが正解だろう?

1. He is used to get up early.
2. He is used to getting up early.

お見事、正解は2番だ。

イディオムに含まれる to は、確かに「不定詞の to」であることが多いが、中にはこうやって「前置詞の to」を含むものもある。

前置詞の後ろには cold weather のような名詞を置かなければならない。だから、 get up early という動詞の原形ではなく、 getting up early という動名詞(動詞の意味を持った名詞)を置くのが正しいのだ。

be used to doing という形だけを丸暗記するのではなく、「この to は前置詞だ!」というポイントを押さえておこう。

get used to で「慣れる」という意味になる

なお、be動詞が get に姿を変えると「慣れている」ではなく「慣れる」という意味になる。

両者の違いはわかりにくいかも知れないが、やはりbe動詞と get の簡単な違いは知っておいた方がよい。

基本的に、be動詞は「そのときの状態(~である)」を表し、get は「状態の変化(~になる)」を表す。以下の2つがその典型だ。

She was angry with me.
彼女は私に腹を立てていた。(そのときの状態)
She got angry with me.
彼女は私に対して腹を立てた。(状態の変化)

got を用いた2つ目の文では、「怒っていない状態」から「怒っている状態」への変化を表している。

こういった「be動詞と get 違い」によって、 get used to は「慣れる(状態の変化)」という意味を表すことになる。

He was used to living alone.
彼は一人で暮らすことに慣れていた。(そのときの状態)
He got used to living alone.
彼は一人で暮らすことに慣れた。(状態の変化)

ちょっとした違いに思えるかも知れないが、こちらの get used to もしっかりと押さえておこう。

さいごに

英語の表現を学ぶときには、単に意味を丸暗記するだけではなく、「品詞がどうなっているのか?」を気に掛けることが、より正確な読解力・表現力に繋がる。

・used to は「よく〜したものだ」という意味の助動詞

・be used to は「〜に慣れている」という意味で、この to のは前置詞

この2つをしっかりと押さえておこう。

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