【超基礎】前置詞句とは? 前置詞が出てきたらカタマリで捉えよう!
前置詞( of, in, at など)は後ろに必ず名詞を従えて、前置詞句と呼ばれるカタマリ(前置詞+名詞)を作る。
また、前置詞句は「大きな形容詞」または「大きな副詞」としてはたらく。
ここでは、前置詞句の基本を整理するとともに、英語を「カタマリ」で捉える力を養っていこう。
CONTENTS
前置詞句=前置詞+名詞
前置詞( of, in, at など)の後ろには、必ず名詞がやってくる。そこで、前置詞が出てきたら、「前置詞+名詞」を一つのカタマリ(前置詞句)だと見るようにしよう。
前置詞句:in the vase
ここでは、前置詞句 in the vase は 名詞 flowers を修飾する「大きな形容詞」になっている。(花瓶の中の → 花)
補足:句と節の違い
英文法では、単語二つ以上のカタマリのうち、SVの形がないものを句(く)、SVの形があるものを節(せつ)と呼んでいる。
前置詞句、不定詞、動名詞、分詞、分詞構文など
that 節、関係詞節、間接疑問文など
前置詞が作るカタマリ(前置詞+名詞)にはSVの形がないので、「前置詞節」ではなく「前置詞句」と呼ばれているわけだ。
前置詞句の2つのはたらき
前置詞句は「形容詞句」または「副詞句」として使われる。
なお、前置詞句を学ぶ上で、形容詞や副詞のはたらきについて不安があれば、それぞれ以下のページで確認しておこう。どちらも英文法(語順のルール)のとても大切な基礎だ。
1. 形容詞句になる
普通の形容詞( beautiful や tall など)と同じように、前置詞句が形容詞句になるときは、
1-1. 名詞を修飾する(Mになる)
1-2. 補語Cになる
という2つのはたらきをする。ただし、用法として多いのは、前者の名詞を修飾するものだ。
1-1. 名詞を修飾する(Mになる)
(花瓶の花はとても美しい。)
※前置詞句 in the vase が名詞 flowers を修飾している。(花瓶の中の → 花)
(歴史についての本を読んでるんだ。)
※前置詞句 about history が名詞 book を修飾している。(歴史についての → 本)
(チェリーが入ったケーキが大好きなの。)
※前置詞句 with cherries が名詞 cakes を修飾している。(チェリーが入った → ケーキ)
1-2. 補語Cになる
(このプレゼントはうちの両親からです。)
※前置詞句 from my parents が補語Cになっている。
(彼女は健康だ。)
※前置詞句 in good health が補語Cになっている。
(車の色は私にとっては重要ではない。)
※前置詞句 of no importance が補語Cになっている。
2. 副詞句になる
普通の副詞( always や very など)と同じように、前置詞句が副詞句になるときには、動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾する。
(よく図書館で勉強してるんです。)
※前置詞句 at the library は自動詞 study を修飾している。(図書館で → 勉強する)
(その本は棚に戻しました。)
※前置詞句 on the shelf は他動詞 placed を修飾している。(棚に → 戻した)
(このリンゴは熟していて食べ頃だ。)
※前置詞句 for eating は形容詞 ripe を修飾している。(食べられるほど → 熟している)
(彼女は都心から離れて住んでいる。)
※前置詞句 from the city は副詞 away を修飾している。(都心から → 離れて)
(私の経験では、誠実性が重要だ。)
※前置詞句 In my experience は文の内容を修飾している。
さいごに|句・節というカタマリを大切にしよう
ここでは前置詞句は「形容詞句」または「副詞句」になることを学んだ。
前置詞句に限らず、句・節というカタマリを見つけられるようになると、英語の表現力や読解力がより安定する。
英文法(語順のルール)の基礎として、句・節というカタマリを大切にしていこう。
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