英文法のメールセミナー(18)mention 、お前もか

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mention 、お前もか

先週の英文法のメールセミナーでは、「marry は他動詞で、with と一緒には使わない」という話をしましたが、こうした「自動詞のフリをした他動詞」は、他にもいくつかあります。
 
 
例えば、次の英文を見てください。
 
 

He avoided mentioning anything about his personal income tax in Ireland.
彼はアイルランドでの所得税について言及しなかった。

 
 
mention(に言及する)という動詞が動名詞 mentioning になっているので気付きにくいかもしれませんが、この mention という動詞は、anything を目的語Oにとっている他動詞です。
 
 
「言及する・言う」という動詞の意味合いからイメージしてしまうと、自動詞のように感じるかもしれませんが、mention は他動詞なので、
 
 
mention anything about ……(○)
mention to anything about ……(×)
 
 
ということになります。
 
 
実際、同じ「言及する」という意味の refer は自動詞で、こちらは refer to という使い方をするので、慣れるまではややこしそうですね。
 
 
ただ、「自動詞のフリをした他動詞」はそんなに多くはないので、ある程度まとめて覚えてしまえば、後々は楽になると思います。
 
 
・marry(と結婚する)
・mention(に言及する)
・enter(に入る)
・discuss(について議論する)
・reach(に辿り着く)
・approach(に近付く)
・leave(から出発する)
 
 
他にもありますが、これくらい知っておくと基礎としては十分じゃないかと思います。
 
 
自動詞のフリをした他動詞に騙されないように気を付けてくださいね。
 
 
 
*追伸
 
今日の英文では mention が他動詞だということに加えて、「avoid は動名詞を目的語Oにとる」ということも記憶に残りそうですね。
 
 
He avoided mentioning anything about his personal income tax in Ireland.
彼はアイルランドでの所得税について言及しなかった。
 
 
"avoid to mention" ではなくて "avoid mentioning" だということです。
 
 
※土曜日配信:英文法のメールセミナー

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