
such that構文は so that構文ととてもよく似た意味の表現だ。
ここでは、such that構文の意味と、so that構文との違いについて解説しよう。
・such that構文の意味と使い方がわかる
・so that構文との違いがわかる
such that構文は「程度・結果を表すso that構文」と同じような意味
such that構文は、程度(~するほど)や結果(…なので~する)を表すso that構文とほとんど同じような意味を持っている。
そこでまずは、程度(~するほど)や結果(…なので~する)を表すso that構文がどんなものなのか、簡単に確認しよう。
彼は天井に手が届くほど背が高い(程度の訳し方)
彼はとても背が高いので天井に手が届く(結果の訳し方)
このように、so と that を使えば、「彼はとても背が高いので~する」といった、ちょっとした因果関係のあるような文を表現できる。
なお、so that構文については、詳しくは以下のページで解説しているので、必要に応じて参考にしてほしい。
※ご参考:4種類もあるって知ってた!?so that構文の意味と使い方
さて、ではこれと同じように、「彼はとても臆病者なので~する」という文を考えてみよう。「臆病者」は “a coward” という名詞で表すことができるが、このとき、
と表現することはできない。なぜかと言うと、 “so” は「副詞」だからだ。副詞である以上、 “so” は “a coward” という名詞を修飾することはできない。
そこで一役買ってくれるのが “such” だ。 “such” は形容詞(そのような・それほどの)なので、名詞 “a coward” を修飾することができる。
彼はとても臆病者なので、めったにリスクを取らない。
彼はとても背が高いので、天井に手が届く。
He is such a coward that he rarely takes a risk.
彼はとても臆病者なので、めったにリスクを取らない。
こうして比べてみると、so that構文とsuch that構文の意味が、とてもよく似ていることがわかるのではないだろうか。
such that構文は「形容詞の意味を含む名詞」と共に用いる
such that構文が程度・結果のso that構文に近いものであることを述べたが、どういった場合にso that構文ではなくsuch that構文を用いるのか、もう少しハッキリさせておこう。
“coward(臆病者)” という名詞は、 “desk(机)” や “fact(事実)” などの名詞とは少し違っている。
“coward(臆病者)” は、形容詞の意味を含む名詞であるとお気付きだろうか?「臆病者 ⇒ 臆病な・人」と言い換えるとわかりやすいかも知れない。
こうした形容詞の意味を含む名詞と共に用いるのがsuch that 構文なのだ。
さいごに
such that構文はso that構文の親戚で、形容詞の意味を含む名詞と一緒に用いる。これが今回のポイントだ。
such that構文をしっかりと理解するためにも、その土台であるso that構文もよく整理しておこう。
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