まだ強調構文で消耗してるの?形式主語構文との2つの違い

英文法
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強調構文2

英文法の学習を進めていくと、「強調構文」というものに出会うことがある。

学校の授業や多くの参考書の場合、「強調構文の作り方」が強調されているだけなので、暗記さえすればそれで事足りると思ってしまいがちだ。

けれども実際、暗記はしているけれど苦手だったり、そもそも強調構文だと気付かずに素通りしてしまっている受験生や社会人が非常に多いだろう。

今日は、そんな強調構文の作り方を確認した上で、どういった意識を持てば強調構文に上手く対処できるのかについてお話ししていく。

強調構文で強調できる3つのもの

強調構文
例えば、happy(幸せだ)やexpensive(高い)といった形容詞を強調したいときには、どうすればいいだろう?

very happy(とても ⇒ 幸せだ)やso expensive(とても ⇒ 高い)というように、強調の副詞veryやsoなどを使えば、形容詞を簡単に強調することができる。

では、a watch(腕時計)やpacience(忍耐力)などの名詞を強調するとすれば、どうだろう?

名詞を強調する場合には、副詞を使うわけにはいかない。a very watch(とても ⇒ 時計)やso patience(とても ⇒ 忍耐力)は、日本語を見ても明らかにオカシイとわかるだろう。

こんなときに役立つのが「強調構文」というものだ。厳密に言うと、どんな名詞をも強調できるわけではないし、名詞以外のものを強調することもある。以下の3つを、強調構文で強調できるものとして、まずはしっかりと覚えておこう。

強調構文で強調できる3つのもの
1. 主語Sになっている名詞
2. 他動詞の目的語Oになっている名詞
3. 副詞(または副詞句・副詞節)

強調構文の作り方

強調構文2
強調構文の作り方自体は、至ってシンプルだ。ある文を以下のテンプレートに当てはめるだけでよい。


強調構文を作るためのテンプレート
It is (強調したい部分) that (残りの部分).


これに従って、先ほど示した「強調構文で強調できる3つのもの」を、順に強調してみよう。

1. 主語Sを強調する


John saw a suspicious man in this park.(元の文)
ジョンはこの公園で怪しい男を目撃した。


この文の主語Sである「John」を、先ほどのテンプレートを用いて強調すると、次のようになる。


It was John that saw a suspicious man in this park.(強調構文)
この公園で怪しい男を目撃したのは、ジョンだった。


強調構文では、thatの後ろには「強調されるもの以外」がやって来る。今回のように、主語Sになっている名詞(John)が強調されると、thatの後ろは不完全文(※)になるというわけだ。

※不完全文
…主語Sや目的語Oが欠けてしまった不完全な文。

また、よく言われることだが、強調構文ではIt is(It was)とthatを取り除けば元の文を復元することができる。


(It was) John (that) saw a suspicious man in this park.


強調構文の一つの特徴として押さえておこう。

2. 他動詞の目的語Oを強調する

続いて、他動詞の目的語Oを強調してみよう。


John saw a suspicious man in this park.(元の文)
ジョンはこの公園で怪しい男を目撃した。
 ↓
It was a suspicious man that John saw in this park.(強調構文)
ジョンがこの公園で目撃したのは、怪しい男だった。


ここでもthatの後ろは不完全文になっている。他動詞saw(を目撃した)の目的語Oである「a suspicious man」が前に回って来ているからだ。

3. 副詞(または副詞句・副詞節)を強調する

強調構文では、副詞(または副詞句・副詞節)を強調することもできる。「in this park」は「この公園で ⇒ 目撃した」というように動詞sawを修飾しているから、副詞句(SV構造のない副詞のカタマリ)だ。

この副詞句(in this park)を強調すると、次のようになる。


John saw a suspicious man in this park.(元の文)
ジョンはこの公園で怪しい男を目撃した。
 ↓
It was in this park that John saw a suspicious man.(強調構文)
ジョンが怪しい男を目撃したのは、この公園だ。


先ほどまでのような、主語Sや他動詞の目的語Oを強調した場合と違い、副詞句(in this park)を強調した場合は、thatの後ろが完全文(※)になる。

※完全文
…主語Sや目的語Oなど、その文で必要なものが一通り揃っている文。

元の文から副詞が外れただけなので、完全文のままであるのは当然だが、次にお話しする「強調構文の見分け方」に関わるところなので、注意を払っておいてほしい。

形式主語構文と強調構文の2つの違い

強調構文3
さて、いよいよ本題に入ろう。結局のところ、強調構文でクリアしなければならないのは、同じ「It is」で始まる形式主語構文との見分け方だ。

簡単に確認しておくと、形式主語構文とは、主語Sが長くなりそうな場合に用いられる構文で、文頭のItは主語Sの場所を確保するだけの役割を担っている。


It is a pity that John could not join our meeting.(形式主語構文)
「ジョンが私たちの集まりに来られなかったこと」は残念だ。
※「that John could not join our meeting」が本当の主語(真主語)


こういった形式主語構文と、強調構文の違いは、次の2点だ。

1. thatの後ろの文構造
形式主語構文……必ず完全文がやって来る
強調構文……「主語S」「他動詞の目的語O」が強調されている場合は、不完全文になる

2. It isの直後
形式主語構文……補語Cの場所なので、名詞か形容詞が置かれる
強調構文……副詞(または副詞句・副詞節)が置かれることがある

こういった違いに注目し、しっかりと形式主語構文と強調構文を見分けていこう。

大学入試でも頻出!強調構文を含む代表的な表現

強調構文4
「It was not until ~ that …(~して初めて…した)」という構文をご存じだろうか?大学受験でも頻出の構文だ。


It was not until I read the book that I knew about it.
その本を読んで、初めてそのことを知った。


今回のuntil(~するまでに)に限らないが、こういった接続詞というのは副詞節を作ることが圧倒的に多い。「until I read the book(私がその本を読むまでに)」も副詞節だ。だから、この文が形式主語構文ではなく強調構文だとわかる。形式主語構文では、be動詞の後ろには補語Cとなる名詞か形容詞がやって来たはずだ。

この強調構文の元になっている文は、次のようなものだ。


I didn’t know about it until I read the book.
その本を読むまで、そのことを知らなかった。
( その本を読んで、初めてそのことを知った。)


この文の副詞節「until I read the book」を、強調構文で強調すると、次のような形になる。


It was until I read the book that I didn’t know about it.(△)


そして最後に、「I didn’t know」のnotにご注目。英語には「否定語をなるべく早く伝えたい」という感覚がある。そこで、否定語のnotが、前に出てきてしまうのだ。


It was until I read the book that I didn’t know about it.(△)
 ↓
It was not until I read the book that I knew about it.(○)


こうして生まれたのが、「It was not until ~ that …(~して初めて…した)」という構文だ。副詞節が強調された強調構文として、しっかりと押さえておこう。

まとめ

いかがだっただろう。まずはしっかりと、強調構文で強調できる3つのものを覚えてもらいたい。

その上で、強調構文であることに気付けるかどうかが一番のポイントだ。

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