英文法のメールセミナー(17)おいおい、他動詞だったのかよ

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おいおい、他動詞だったのかよ

I have no intention to marry with him.
彼と結婚するつもりはないわ。
 
※ intention:意思、意図
他動詞 intend(を意図する)の名詞形

 
 
あなたはこの英文を見て、どこか変だと思いませんか? 「確かに、あんなに良い男と結婚しないなんて、変ですよ!」と思ったそこのあなた。とても素晴らしい想像力だと思います。
 
 
ただ、今回注目したいのは、やはり英文法(語順)なんですよね。文法問題としてもよく出てくるし、表現する際にも注意が必要なのですが、「誰と」結婚するかを表す場合、marry は他動詞なんですよね。
 
 
ですので、
 
 
I have no intention to marry him.(○)
 
 
というように、with を使わないのが適切です。
 
 
ちなみに、同じような意味の表現として、get married to(と結婚する)というものがありますが、これは、be married to(と結婚している)という表現の be 動詞が、「状態の変化」を表す get に変わったものです。
 
 
She was married to Harry.
彼女はハリーと結婚していた。(状態)
 
↓ be が get になると……
 
She got married to Harry.
彼女はハリーと結婚した。(動作・変化)
 
 
と、こういう具合です。
 
 
ということで、marry という動詞の使い方についてまとめておくと、
 
 

◆彼と結婚する(動作・変化)
・marry him
・get married to him
 
 
◆彼と結婚している(状態)
・be married to
 
 
◆適切ではない表現
・marry with him
・be married with him
・get married with him

 
 
ということになります。
 
 
marry は with と一緒には使わないと押さえておくといいかもしれませんね。
 
 
 
*追伸
 
今日の話を押さえておかないと、 "She is married with two kids." を「彼女は二人の子供と結婚している(?)」だと思ってしまいますよね(笑)
 
 
She is married with two kids.
 
 
これは、
 
 
彼女は結婚していて( She is married )二人の子供がいる( with two kids )
 
 
ということです。
 
 
be married to の married は、自動詞 marry の過去分詞です。
 
 
自動詞の過去分詞:~し終えた(完了)
他動詞の過去分詞:~された(受動)
 
 
でしたよね。
 
 
She is married …… は、直訳するなら「彼女は結婚し終えている状態だ」ということになるのです。
 
 
She is married with two kids.
彼女は結婚し終えていて、二人の子供がいる
 
 
まだ食欲があれば、ここもよく噛んで消化しておきましょう。
 
 
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