英文法のメールセミナー(11)第2文型(SVC)の主語は主語じゃない?
第2文型(SVC)の主語は主語じゃない?
「第2文型(SVC)をつくる動詞」というと、あなたはどんなものを思い出しますか?
be 動詞
seem
appear
become
get
・
・
・
いろいろあると思いますが、こういったものをバラバラに思い出そうとしたり、バラバラに覚えようとすると、かなりのエネルギーを消耗するので、私としては、次の3通りに場合分けして全体像を押さえておくのがいいと思います。
1. 状態を表す動詞(~である)
be, keep, remain など
2. 状態の変化を表す動詞(~になる)
come, become, get, turn など
3. 五感を表す動詞
look, seem, appear, taste, sound など
この3通りです。
さて、こういった動詞がつくる第2文型(SVC)ですが、実は、「主語が主語じゃない」ということにお気付きでしょうか?
例を挙げましょう。
顔色が良くないね。貧血なんじゃない?
文構造としては、
You:主語S
look:述語動詞V
pale:補語C
なのですが、ここで、「You look pale だと思っている人」が誰なのかを考えてみましょう。
You look pale.
あなたは顔色が悪く見える。
そうです。
「You look pale だと思っている人」は、文頭の主語 You ではなく、話し手・書き手です。
このように、第2文型(SVC)では、「文頭の主語」ではなく「話し手・書き手」が動作主になることがあります。
S look C(SはCに見える)
⇒ 見ているのは「話し手」
S seem C(SはCに思える)
⇒ 思っているのは「話し手」
S sound C(SはCに聞こえる)
⇒ 聞いているのは「話し手」
S taste C(SはCの味がする)
⇒ 味わっているのは「話し手」
他の文型では、文頭の主語=動作主なので、そういう意味ではちょっと変わった文型ですね。
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